卒業生来訪

今日は自動車メーカーに勤めている卒業生が夢工房に来てくれました。

今日が年内最後の勤務で忙しかったでしょうに、午前中に仕事を終えて直行で来てくれるとは有り難い限り。

現役のメンバー達には、今の仕事の内容や、社内有志で取り組んだレーシングカーの開発業務の話しなど、色々と参考になる話をしてくれました。
もちろん業務上の機密に関わる話しは抜きですが。

彼も夢工房で4年間Formula SAEに関わっていたのですが、ここでのやり方や考え方が仕事に役立っているとのことで、そんな話を聞けるのも嬉しい限り。

夢工房で取り組むのは、もちろん技術に関することなのですが、冷めた言い方をするなら、学生が身に付けた技術がそのまま社会で通用するわけではありません。
なので、夢工房では技術的な内容を軽視しているわけではありませんが、むしろ技術者としてのマインドを重視しているわけです。

そういうのは時代が変わっても不変なんだよなぁ…ってのを彼らが帰ってくるたびに確認できたりするのは、なんかちょっと安心しますね。

例年通り、明日からも卒業生達が続々来訪予定。
楽しみです。

環境を作るということ

人の成長には環境が重要です。
学校、学生に限ったことでは無いですが。

その環境は、用意されたものであることが当然
という風潮がありませんか?

ちょっと分かりにくいかな。

「学費払って学校に行っているのだから
ベストな環境がすでにあるべき」

「会社が良い環境であるのは当然で
楽ちんな仕事を的確に指示すべき」

まるで、商品をお金を払って手に入れたのだから
不良品は許せない
みたいな。

で、気に入らなければブラック呼ばわりするとか。

まぁ、分からなくは無いです。

お金を払えばソコソコのものが
当たり前のように手に入る世の中なのですから
そんな風に思う人がいるのも理解できます。

でも、今回言いたいのは

そういうところで環境を作る努力をするのも
良いんじゃないの?

ということであり

それをやったら皆のためになるんだから
自分の価値が向上するので
自分のためになるよね。

ということなのです。

そもそも完璧な組織なんて無いわけだし
自分が所属して、特にやることがなかったら
つまらないじゃん
と思うのですよ。

ただいるだけ
言われたことをやるだけ

そんなんじゃ面白くないでしょう。
成長もできないし。
自分がいる価値とか意味とか無いですものね。

完璧じゃ無いから色々やることができるわけで
そこで環境とか風土とかを自分の手で作り上げることができたら
それは凄い経験だと思うのです。

ここからは想像なのですが

今の日本の学校って
若者を成長させようなんて
思ってないところが多いのではないだろうか
と思うことがあります。
杞憂ならそれに越したことは無いのだけど。

色んな人に文句を言われないように防御壁を張って
学生の頭の中にそこそこの知識を突っ込んで
「よかったね!頭良くなったね!」
で、そこから先は社会にお任せ!
って感じになってないだろうか。

もちろんこれは学校に勤める人間
つまり先生がそうしたいと思って
しかもよかれと思って…

実は学生自身も保護者も
同じようなことを望んでいて
失敗しないように、傷付かないように
頭の中に知識を詰め込んで
「よかった!頭良くなった!
これで楽して稼げる!」
ってやりたかったりしないだろうか。

頭に知識が入ることが成長だと思っていたら
そうなっちゃうかなぁ…なんて。
考え過ぎなら良いのですが。

でもまぁ、我々は我々のやり方でやらせてもらいますよ。
授業じゃないし。

自身の力で作り上げるというチャレンジをして
どこまで成長できるか。

そんな経験が皆のための
何かしらの目安になったら、これ幸い。

意外や意外

今日はキャンパスの行事として、1年生に向けてクラブ活動の紹介などがあったので、夢工房には入れ替わり立ち替わり新入生が見学に来てくれました。

印象としては、「コロナ禍からの再起動が来たぞ!」という感じです。
新入生からは、かなりポジティブな印象を受けました。

恐らく彼らは、高校の3年間は我慢ばかりだったのでしょう。
ここに来て、それが一気に外に向いて動き出したという印象を受けます。
とにかく今年の1年生はレスポンスが良いです。
これは全国的な傾向なのでしょうか。

だとしたら、日本の今後もまんざらでもない…と言ったら言いすぎかも知れませんが、大いに期待を持てそうな気がします。

実を言うと、今年の1年生に関しては、あまり期待していなかったのです。
悲観的になるのは良くないのですが
「ひょっとしたら、自粛の空気感の中で押しつぶされちゃってるかもなぁ」
なんて想像していました。

それを良い形で裏切ってくれましたね。
良かった良かった。

今回、どれだけの人数が夢工房の活動に加わるかは分かりませんが、今年は既存のメンバーも新人と共にジャンプアップしたいところです。
なので、積極的に工夫したり変化したり、よりチャレンジングな1年にしていきましょう。

長いこと我慢した彼らのご褒美が手に入ると良いですよね。
もちろん彼ら自身の努力によって手に入れるのです。
そうじゃないと意味が無い。

こっちは、そのための環境とかチャンスとかヒントとか
その辺をどう整えるか。ってとこですね。