直感を信じよう

直感は正しい
そんな話をしてみましょう。

そりゃぁ、最初からなんでもかんでも直感で決めていたら、外れもたくさん出るでしょう。
なので、そういうむやみなことを言っているのではないのです。

考えたところで答えが出ないことに
これに関しては、直感はかなり役に立ちそうな気がします。

そもそも、そういった答えがないものに関しては、考えすぎるとロクなことは無いのです。
まぁ、ものごとにもよるでしょうけど、特に若いうちはそういう傾向にあると思います。

何を例に挙げましょうかね。

進路とか仕事とか
はたまた趣味とか

そういったことにおいて、何を選ぶか?
それには正解はありません。

なので、直感で決めちゃって良いのではないかな?
というのが今回言いたいこと。

進路でも仕事でも良いのですけど、そういったことを選ぶとき、多くは考えちゃいますよね。

将来儲かりそうな仕事をしたいから、とか。
そういうのって、自分以外の誰かが言ったことをベースに考えたりするものですが。

まぁ、それはそれでも良いのですけど、大事なことを忘れています。
その仕事は自分がやるのです。

「将来儲かる」というのは、それがうまくいった場合です。
うまくいくかどうかは自分次第なのですが、好きでもないこと、自分に向いていないこと(特に価値観ベースで)、そんなのをやったところで、うまくいかないでしょう。

逆に、現在流行っていないことを仕事にしたらどうでしょう?
そして、それが自分の性に合っているというか、好みのものだったりしたら?

そりゃ頑張っちゃう可能性はありますよね。
楽しかったりしたらなおさらです。

さて、ここで一つ考えてみて欲しい。

例えば、パソコンでもスマホでも、ゲーム機でも何でも良いのですが、いわゆる「ヒット商品」ってありますよね。
それ、ヒットする前はどうだったのでしょうか?

当然ながらヒットしていませんでした。

でも、なんでヒットしたのでしょうか?

そのものが持つ働きとか、性能とか、はたまたマーケティングとか、色々要素があるでしょうけど、その根底にあるのは関わる者のパッションですよ。大抵は。

そして、今まで誰も見向きもしなかったもの、今まで存在していなかったものが、注目されるようになってヒットしたのでしょう?

よーく考えて、良い答えを出せるなら、それでも良いのかもしれません。
でもそうやって答えを出せそうですか?

出せないなぁ
と思ったら、そりゃもう直感を信じて、何をかやった方が良いでしょう。
好きなことリソースを投入すれば、そこから分かること、見えることはあるはずで、ある程度うまくいくのも当然です。
結果がどうあれ、その経験は必ず未来に活用できますしね。

一番もったいないのは、考えすぎて実行する時間が無くなること
そして、他人の価値観で動いて時間を無駄に使うこと

直感を信じて経験を積めば、その経験によって、さらに直感は磨かれます。
なので、良いのです。失敗しても。
その経験は、次に直感を働かせるときの材料になりますから。

雑念が無く純粋な直感は、意外なほど正しい。
磨いていけば、そんな感じになりますよ。

新しい成長サイクルに向けて

成長が鈍化するのなら、現在の成長サイクルは熟成期に入っているということ。
その後は新しいサイクルが始まる。

その成長サイクルが、果たして好ましいものなのか否かは分かりませんが。
現在の情勢を見ると、新しい時代がやってくるのはほぼ確定といった感じ。

その「新しい時代」とは、一体どのような時代なのか?
それが問題。

「やってくる」というか、もうすでに始まってはいるのでしょうが、その渦中にいる我々には良く分からないのでしょう。

私は教育者という立場ですので、その「新しい時代」に対応できる学生を育成する必要があります。
しかし、正直言ってそんなの分からないのですよ。

ただ、分かることもあります。

言われたらやる、言われたことをやる
そういった教育は行き詰まっている。

そして、今後到来するAIの時代に突入するに当たって、想像できるのは…

  • AIの出した結果を実行する人
  • AIのできないことをやる人

この二分化は起きるだろうな、と思っています。

今までと価値観から変わるとしたら、出来が良いとか悪いとか、従来の尺度はリセットされる可能性が高い。
どちらを取るかは本人次第。

AIの出した結果を実行するのであれば
言われたらやる、言われたことをやる
という、現状の教育方法がマッチすると思います。
ただ、生産性はあまり上がらないでしょう。
なぜかというと、モチベーションが上がらないから。

いや、その辺はAIが何とか良い方法を考えてくれるのかな?
優しいAIだと良いですね。

AIのできないことをやる
こちらに対しては未知数です。
そもそも、AI自体が凄い勢いで高性能化するでしょうから。

ただ、AIが進化すればするほど、AIにはできない領域が明らかになるのではないかと思います。
それが何なのか分かれば苦労しないのですが…一体何なのでしょうね。

で、恐らく、それが分かってから動いても遅いです。
というか、分かるまで動かなければ、その時が来ても動けないでしょう。

そう、人は理屈だけでは動けないのです。

では、何で動くのか?

感情とか価値観、時として本能でしょうか。
そんなものです。

変化できる、動ける、チャレンジできる
そして、それを継続できる
そんな人は、いつの時代でも必要ですし、先の分からない時代に対応できそうなのは、そんな人でしょう。

好きなことをやろう 2

日本の教育は「苦行」をしないと高みには到達できない、という価値観がベースにあるのではなかろうか?なんて思うことがあります。

確かに、成長する勝ち得において、困難を乗り越えるプロセスは重要なのです。

でもね、問題は何を成長させるのか?ってところ。

不得意なもの、嫌いなものをできるようになる
というところに注力していますよね。

受験勉強ってそうやってクリアするのだから、現状のシステムが原因なのですが。

ただ、そのやり方では、得意なもの、好きなものに投入するリソースが減少します。
もちろん心も消耗する。

結果としてどうなるか?

特徴が無く、強みが無くなる。

そりゃぁ、将来の夢とか、ひいては就活とか、悩むのは当然でしょう。

好きなことをピンピンに伸ばすのが最高です。
それがうまくいくに決まってる。

他から与えられたものと
自ら求めたものと
どっちがいいの?
という話でもあって、与えられ続ける環境で育てば、自ら取りに行けなくなって当然なわけで、それが習慣になったら、そりゃ仕事だってできなくなっちゃうよなぁ、と思いますよ。

基本的に、失敗とか困難を乗り越えないと成長できないとは思います。
しかしそれは、嫌いなことをやるという、最初から突入したくない世界でやるべきことではなくて、大好きなことをやる中で経験すべきことです。
そうじゃないと乗り越えられない。

分かりやすいところで言うと、お坊さんだって自らの意思で修行しているわけですよ。
望んだことをやって、その中で壁にぶつかって乗り越えるのが修行でしょう。

学校での学びも、もっと具体性があって、自分が好きなことを信じて突っ込んでいけるような環境があれば、きっと凄いことになるのです。
それは夢工房を巣立っていった学生達を見る限り、間違いない。