何を払って何を得るか

「コスパ」重視だと、大したものは得られない
という話です。

ものごとには「効率」があって、入力された同等のものが出力されることはありません。
大抵の場合、エフォート(労力)を投入して、得られるゲイン(見返り)は相対的に小さいものです。

チャレンジしても、うまくいく可能性が低い。

つまり効率が低い。
時にはそうではない場合もあるでしょうけど、そう思って良いと思います。
特に、短期的にはそうなることが多い。
さらに言うなら、若年者ほど効率は低い。

この効率が低い状態では何が起きているかというと
リスクや労力、時にはお金を投入しても、期待したほどのものが得られなかった
ということです。
ロスが大きく「コスパが悪い」ってことですね。

問題は、その「ロス」です。
それをどうとらえるか。

チャレンジしていくプロセスでは、色々想像して、選択して、という局面があるわけですが、そこで役に立つのは過去の経験です。
もちろん知識などは役に立つでしょうけど、そもそもチャレンジは、うまくいくかどうか分からないけどやってみることなわけで、知識で何とかなるなら、それはチャレンジではありません。

想像と選択では、どれだけ「引き出し」を持っているかがものを言います。
それを構成するのが、過去のチャレンジの際に生まれた「ロス」だったりします。

「こうやったらうまくいった」
それは有効な情報ですが
「こうするとうまくいかない」
これも同じくらい有効な情報なのです。

さらに言うなら、失敗したときにどうやってリカバリーするのか、という経験も大事ですね。

なので、「コスパが悪い」経験を、どれだけ積んだかが、未来においては重要だったりするのです。

投入したエフォートに対して、ゲインがあるかどうかすら保証は無い。
でも、損することを恐れると、行動を制限することになる。

なので、「コスパが…」とか考えすぎて、見返りを期待しすぎてはいけないのですよ。
見返りを期待せずアウトプットを最大化するってのが、長期的に見たらゲインを最大化するわけですから。

ただこれ、言うほど簡単ではありません。
エフォートやリスクの最小化、効率の最大化は、我々の生存本能に基づく基本的な欲求だからです。
なので手強いです。
だからこそ面白いのです。

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