失敗の意味

価値をつくり出すためのチャレンジのプロセスは
大雑把に言うと

「考える」
そして
「やる」
です。

実にシンプルです。
この二つの要素を使って以下のプロセスを回していきます。

企画
設計
製作
テスト
改善

これらのプロセスそれぞれに、「考える」と「やる」が適用されます。

例えば、「企画」について「考える」そして「やる」
すると、企画が完成します。
以降のプロセスも同様です。

なのですが、ものごとには締め切りがあります。
「何をつくるか」
は大事ですが、それとセットなのは
「いつまでに」
です。

望むものが、望むときに形になって初めて「価値」となるのです。

で、問題だなと思っているのは
授業では、「考える」と「やる」の上手な使い方が構成できない
ということです。

最も問題だと思っているのは
「考える」プロセスで
正解を出さなければならない
となっていることです。

というのも、新しいものを作ったり、チャレンジすることにおいては
正解なんて無いからです。

なので、締め切りに達する前に
手早く考えて(想像して)
まずやってみる(試してみる)
ということが必要です。

これによって、やらないと分からない事が手に入ります。
やらないと分からない事を、考えることによって明らかにしようとすると、非常に時間がかかります。
ヘタすると永遠に時間が必要になります。

なので
ダメを承知で、やってみる
ことに意味があるのです。

大事なのは
失敗しないこと
ではありません。

成功することです。
それは
欲しいものが欲しいときに形になっていること
です。

失敗を避けるために考えすぎると
やれなくなる。

失敗からしか学べない
というのは、そういうことでもあります。

二種類の「頭の良さ」

学校では、頭が良いとか悪いとか言いますけど…

一般に「頭が良い」と言われる能力には、大きく分けて二つの性質があります。

一つは、再現型思考と言われるもの。
まぁ、呼び名はどうでも良いのですけど、大事なのはその特徴です。

  • 与えられた問題を解く
  • 記憶や既存の解法を利用する
  • 思考は収束的(正解に向かって絞っていく)
  • 試験や標準化された評価に強い

これは、既に存在する知識や方法を用いて正解に到達する能力です。
様々な解法(手段)の中から、適したものを選んで解いていき、一つの正解にたどり着くような思考パターン。
言ってみれば、正解に向かって収束していく考え方です。

これはまさに試験、受験に必要な能力です。
数値化できるから、学校で評価されるのはコレです。

もう一つは、創造型思考と言われるもの。
こちらは、既存の知識を組み合わせながら、新しい解や可能性を生み出す能力です。

特徴は

  • 問題そのものを定義する
  • 知識を材料として再構成する
  • 思考は発散的(可能性を広げる)
  • 不確実な課題に強い

この思考は、単に再現型思考の反対というわけではありません。

アイデアや仮説、違和感

試す

失敗・評価・新しいアイデアや仮説によって修正

試す

といった、ループする思考です。
再現型思考が正解に向かって収束するなら、こちらには最適値はあっても正解が無い。

失敗の結果は、次のループで改善するための材料なので、そもそも失敗に対する認識が再現型思考と違うというのも特長。

再現型思考が収束型の思考なら
創造型思考は発散型の思考と言って良いでしょう。

学生の多くは、再現型思考です。
学校で、そのようになるように訓練されているから、そうなって当然です。

ものを作るとき、大抵は正解なんて無いので
多くのアイデアを出して、最適なものを選択したり
まずはやってみて改善して、最適、最善に近づけていく
というアプローチが必要です。

ですが、再現型思考でアプローチすると、「正解があるはず」となります。
でも、正解なんて無い。

結果として
延々と考え続けて時間切れ
となることが多いのです。

考えるのは良いことですが、経験の数を増やせないのは問題です。

夢工房で活動を開始したばかり学生達の多くは、新しいものを作るときに収束型の思考によって正解を探そうとします。
なので当然失敗するわけですが、そこから改善しながら自ら思考法を改造していくのです。

だって、そうしないとうまくいかないから。

続・AIとのお付き合い 「その先のこと」

「作業」はAIにお任せ。
人間は「その先のこと」をやりましょう。

で、「その先のこと」って何なのよ?
というお話しなのですが…

それが分かったら苦労しません。
未来なんてどうなるか分からないから。

なので、ここで具体的な内容について明確にするつもりもありません。

どうなるか分からないけど、予測をして、やるしかない。
「こうなって欲しい」という希望はあるだろうし…
無ければ考えれば良い。
それを実現しないと面白くなりません。

「その先のこと」については、あまり難しく考える必要は無いと思ってます。
もちろん、難しく考えて、先を明確にできる人なら考えたら良いですけどね。
そうでなければ考えても仕方ない。

経験の無い者が難しく考えても、考えるばかりで実践が先送りになって、結局は形にならないということになりがちです。

なので、手早く考えて、手数を打って、その中から分かることで、また考えて…

そんなので良いのですよ。
ベストを尽くすのが大事です。

正解とか不正解では無く、その経験こそが未来を作るのですから。