困難に遭遇した時は試されているのですよ

困難に遭遇した時どうするべきか
こういったことは事の渦中にいるときには
それどころじゃなかったりするので
平常時にに考えておかないとね。

困難に遭遇するとどうなるか。

視野が狭まり
一点に意識が集中する

意識が集中する先は
困難そのものです。

でも残念なことに
困難にどんなに集中しても
困難は消え去ることはありません。

この時に大事なことを忘れていることが多い

なぜそれをやっていたか?
何のためにやっていたか?

例えば、何か作業をしていて
「あっ!やっちまった!」
となった時
注視している点は「やっちまった」結果によって起きたこと
その見ている視野の中に原因があれば良いのだけど
そこにあるのは結果に過ぎない。

要は視野の範囲内に答えは無いってことです。
見えている「結果」は大いにヒントにはなりますが。

原因は過去にあるので目には見えない。
例えば、考え方であるとか、やり方であるとか
まぁ、大抵はその辺が原因だったりするのだけど。

で、これを利用して
未来に向かってリカバリーしなければいけないんだけど…

これが見えないとどうなるか
イライラするかガッカリするか
もしくは思考停止してしまうか。
いずれにしてもネガティブな思考に入っていくことが多い。

やっちまったら視野が狭まりがちですが
本当は逆に視野を広げて
未来に向かって考えないといかんのです。

ネガティブな思考に入っちゃうと
良いアイデアは出てこないので
本当はトラブルを楽しめると良いのですよ。
「おお!試されてるぞ!」って。
楽しければアイデア出るでしょう?

難しいかもしれませんね。
でもこれは結構大事なことですよ。

発射角度と推進力がカギですよ

大抵の学校では勉強の物差しで学生を評価しますよね。
主にテストの点数とか取得単位数が評価対象です。

でも、その評価は価値の可能性の一つに過ぎません。

そうそう。
数値化できるパフォーマンスは大事かもしれませんが
もっと大事なのは可能性だと思うのです。

だって、本格的に成長して価値を生み出していくのは
社会に出てからですから。

何が言いたいかというと
要は「勢い」が大事だということです。

在学中に何がどこまでできたか
それはもちろん重要で
そのために頑張って欲しいのですが
是非とも在学中に魂が燃えるようなことを
何か一つでも良いのでやってみて欲しいのです。
もちろん学校の中にあることだけじゃなくても良いので。

すると何が良いかというと
社会に出る瞬間の勢いが違ってくるのです。

例えば、人の成長をグラフで表すとすると
卒業というボーダーを超えるときに
その傾きが急な角度に変化しているように
ということです。
その角度が「可能性」だ
という感じかな。

どんなに高性能なロケットで
高い位置の発射台から打ち上げても
射出角度が浅かったり
推進力が不十分だと
高度は出せません。

発射台の位置が低くても
射出角度が立ち上がっていて
推進力が十分なら
ボチボチ高度が出せますよ。

大事なのは、社会に向けて打ち上げた後ですからね。
学校はそのための準備に過ぎません。
発射台を作っているようなものです。

あとは、20代前半の時期って
その人のやり方を形作る重要な時期で
在学中なら、それをどのようにしようと本人の自由です。

なので、在学中に色々試して
自分のやり方の基礎の部分を作れると良いですね。

人によってもやり方は様々だと思いますが
あまり考えすぎずに
とにかく色々頑張ってみるのが良いと思います。
在学期間なんて考えてたらすぐ終わっちゃいますからね。

未来に向けてドカンと打ち上げましょう!

海外遠征は学生達を成長させる

学生達の海外遠征に付き合って早20年あまり。
色々経験させてもらいました。

彼らの遠征は、基本的には自力で切り開いていくスタイルです。
前もって教員が準備してあげるようなことは最低限。

しかも自作のマシンでイベントに出るわけで
現地で色々とトラブルが発生するのは必然
と言っても過言ではありません。
そもそも競技という性質自体
先が読めない部分がありますから当然ですが。

準備が計画通りに進んで
トラブルなんて起きなければ良い?

チャレンジしてればそうはいきませんよ。

それに、トラブルは人を育てるのですから
トラブルが起きないようにする工夫や努力は重要ですが
トラブルをどう乗り越えるかはもっと重要です。

しかもそれが海外ともなれば
あらゆることが普段通りにはいかなくて
何かと工夫や努力が必要となります。

もちろんやっている本人達は大変でしょう。
しかし意外なことに
ほとんどのメンバーは何とか乗り切ってしまいます。
火事場のなんとやらでしょうか。

だからこそ
そんな学生達の成長は目を見張るものがあります。
かなり自信も付くようです。

学生達が自力で…
と言っても、想定外のことは色々起きるわけで
時には引率教員が対応しなければいけないハプニングもあります。
そういったハプニングによって
私も成長した部分もあると思います。
なんか得した気分です。いや、本当に。

今年のオーストラリア大会の開催は微妙なところですが
なんとか彼らには貴重な経験をして卒業して欲しいものです。