こうすればうまくいく 2

想像力は大切です。

色々知ってるってのも大事なことですが
「知ってること」は全て過去のことです。

で、重要になってくるのは想像力なのですが
起きてもいないことを想像するわけですから不確定なわけです。

不確定ってことは
合っている保証は無いってことで
合っていないかもしれないことは
正解が欲しい人からすると嫌なことなのかもしれません。

もちろん、現状をベースに計算すれば分かることもありますね。
そういうのは想像力とは言いませんけどね。

で、その想像力をどうやって鍛えるか
これは大問題です。

過去の事例を沢山知っていれば
未来の予測にも利用で空きます。
これは当然として。

「想像しろ」って言われて想像して
それによって想像力が鍛えられるなら苦労しません。

やはり主体性が必要なのでしょうけど
大事なのは、不確定な対象に対して興味を持ってチャレンジする
という姿勢が作れるかどうかということではないかと思うのです。

でも、そういうアクションを取るためには
勇気とか興味とか熱意とか
いわゆる失敗をぶち抜ける何かが必要になるでしょう。

だって不確定なことに対して
予想を立てて実行するのですから
当然「外れ」もあるわけで
「それでもやる」必要があるのです。

ということは
勇気とか興味とか熱意とかが
「外れ」の恐怖に対して上回っていないと不可能ですよね。

そのためには未来を想像して
勇気とか興味とか熱意とかを持って頑張ると良いことがあるぞ!
という経験を積み上げるようにしていくのが良いでしょう。

よく言われる「小さな成功体験」ってヤツですね。

なので「小さな」をバカにしてはイカンのです。
小さな面倒くさいことでも継続すれば
それが未来の大きな喜びに繋がっていくのですね。

これを沢山積み上げると、より良いことがあるので
経験の数が重要なのです。

なので、「すぐやる」が効いてきます。
すぐやれば沢山経験できますから。

「小さいこと」でも「すぐやる」
これですよ。

ただ、「数打ちゃ当たる」で数を増やすと
当然外れも増えるわけですが
外れた弾にフォーカスしてガッカリしちゃうと継続できなくなるので
少なくても当たった弾にフォーカスすべきです。
そうしないと続きませんから。

うまくいってるヤツって
意外とそういう地味なところをしっかり押さえているのです。
ほとんど無意識でやってたりしますけどね。

生きるって何だ? とりあえず一所懸命やっとけ!

科学が発達して
色々なことが明らかになって
新しいものが登場して
今までできなかったことが可能になる。

多くは物質に関することで
心に関することはどうなのだろうと
疑問に思うことがあります。

いわゆる唯物主義ってヤツですね。

科学の発達に伴って
人類はどれだけ幸福になったのだろうか。

色々できるようになって
色々手に入れて
短期的な満足を得られるようにはなっています。

満たされると次はどうるのか?
もっともっと、ってなるのですね。

でもまぁ、それはそれ。
向上心があってジタバタしているうちは
色々やることがあって良いのではないかな。

もうこれでいいや
ってなっちゃうと
どうなっちゃうのでしょう。

そうなっちゃったことがないので
良く分かりませんが
少なくとも面白くは無さそうです。

どうせ人生にしても科学技術にしても
正解とか完璧なんて無いですよ。

科学技術がいくら進歩しても
新しいものが次々出てきますし
人の心だって
全然完璧になんてなりません。

もしそんなものがあったら、誰も試行錯誤なんてしませんね。
「この本を読んだら真理が分かる!」
とかなっちゃったりして。
そんなのは全く面白くないでしょうね。

でも、もし全ての真理を解き明かして
完璧になってしまったら
その時が生きる意味を失った時…?

うーむ、興味深い。

こんな風に生きているのって
地球上で人間だけですよ。

地球が誕生してから現在までの時間に対して
我々人間が現れて今に至るまでの時間は
ほんの僅かで、誤差みたいなものです。

それを考えたら
我々の欲や悩みや、やっていることなんて
本当にちっぽけなものなのでしょうね。

環境問題や化石燃料の枯渇や
宇宙ステーションで生活したり
他の惑星への移動だって
地球規模で、宇宙規模で見たら取るに足らないことかもしれません。

一体何なのでしょうね、我々は。
どんな役目を果たすために存在しているのでしょう。

ま、そういうことを考えるのは面白いのですが
そんなことも考えながら
自ら定めたやるべき事を一所懸命やる
そういうことにしておきましょう。

充実感を得たり
存在意義を感じたり
そいういう「生きてる感」を感じるのは
理屈抜きで大事ですから。

考えながら頑張ってたら
何か見えてくるんじゃないかな。

若いうちの経験はとても大事

朝から晩まで毎日頑張る夢工房の学生達を見ていると
たまに思うことがあります。
自分が学生だった時、どうしておくべきだったか
自分が彼らのような環境にいたらどうしただろうか
などなど。

学生時代には、Formula SAEとか模擬惑星探査機のイベントなんかは無かったので
バイクのレースしてました。
これに関しては全く後悔などしていないし
むしろ、もっとできたはずだ
とも思います。

そう言えば、大学の先輩で
どこだかのアジアのラリーに出ている人がいたなぁ。
今考えると、変なことをやっている凄い人がポツポツいた気がします。
そういう人達の影響で
自分の基準が少しずつ変わっていったのかもしれない
そんな気もします。

夢工房の学生達
今はコロナで大人しく(?)してますが
平常時であれば
毎年海外大会の遠征に行ってます。

レーシングカーにせよ、惑星探査機にせよ
便利で人が多い都市部でやるわけでなし
誰かが遠征のお膳立てをしてくれるわけでなし
留学や遠征とはひと味違った経験ができる…

というより
彼らにとっては冒険でしょうね。

日本人なんてあまり見たこともない人ばかりがいる海外の田舎に行って
日々を過ごすだけでも貴重な経験ですが
そんな環境でコンペティションをやってくるのですから。
普通は経験する機会すら無いでしょう。

我々の遠征の場合、予算の都合もあるので
泊まるのは安いモーテルだったり
食事はスーパーで買い出しだったり。
できるだけ安上がりになるように色々工夫するわけですが
そういったこと全てが貴重な経験です。
そもそも普通に海外旅行なんてしたら
できない経験ばかりです。

多分ウチの卒業生達は
海外に行くにしてもツアーとかじゃなくて
自分で宿やレンタカーの手配をして
勝手気ままにウロウロできるんじゃないかな。

そういうのって、経験がある人にしてみれば
当たり前のことなのでしょうけど
やったことが無い人にしてみれば
結構ハードル高いと思います。
そういうのが普通にできるようになるって良いですよね。

そうそう
もし学生の時の自分に何か言えるとしたら

ビビらずにもっと色々やっとけ!

海外に行け!
できればちょっと放浪しろ!

もっとレース頑張っとけ!

って感じかな。
特に海外には、もっと早い時期に行くべきだったと思っています。

ただ、レースやってた当時からすれば
「海外行く金があったら安いバイク買えるじゃん!」
と思っていたので、これは無かったろうな、と思います。

レースと海外は両立しなかったはずなので
これは仕方ないことで、後悔はしていません。
その分、レースで得られることは多かったし。

ただ、確かに言えるのは
学生時分に好きなことを一所懸命やっておいて良かった
ということです。

今だからこそ言えますが
年取ってからデカイことやろうとしても
たぶん無理ですから。
これはもう、色んな意味で。

やるなら「今」です。
「あとで」なんてのは
「やらない」と一緒です。

そういうことを考えても
海外のコンペティションに出ている学生達は非常に羨ましい。

後悔の無いようにやり切ってほしいものです。