何がどこまでできるのか

チャレンジするにしても
果たして何をどこまでできるのか?

限界は目に見えないので、どこまでできるのか、どこまで行ってしまって良いのか分からない。
チャレンジする経験が少なければ、なおさら。

若いうちは、失敗に対して敏感なので難しいことなのかもしれないけど、限界を知っておくことは重要です。
そして、チャレンジは限界を高めるためでもある。
なので、どんどんチャレンジして、試行錯誤して欲しい。

年齢を重ねるごとに、チャレンジの規模も責任も大きくなる。
もちろん柔軟性も低下していく。
なので、早期にチャレンジしておくのは重要なこと。
もちろん、そのチャレンジで限界に達しておくことで、後のチャレンジに対しても計画や見積もりが立てやすくなる。

理由はまだあります。

若ければ若いほど、やらかしたところでその影響も責任も小さいのです。
なので、早いうちに経験を積んで、限界を察知する嗅覚を養っておくのが大事。

それをやらないと、いい年して、とんでもないことをやらかしてしまうとか、もしくは全くチャレンジできなくなってしまうとか…
まぁ、つまらないことになりそうです。

とはいえ、教育の環境を考えると、むやみにチャレンジするのは難しいのだろうか。
でも、「だからこそ」ですよ。

難しい状態だからこそ、そこでのチャレンジが限界を伸ばすのですよ。
難しい状態だからこそ、そこにはチャンスがあるのですよ。

教育にはレースが一番

今日は某トップカテゴリーで活躍する某レーシングチームでレースエンジニアをやっている卒業生が遊びに来てくれました。

レースの世界は華やかだけど、そこには日本の産業界と言わず、日本の社会に共通する諸問題があるわけで
ああ、どこも困ってることは同じなんだなぁ
と実感しました。

人材の問題とか、技術の問題とか
色々あるのだけど、膨大な諸問題を解決する鍵は教育だな、というのが共通の思い。

で、やはり問題解決にレースは最適だと思いました。
もちろん、誰に対してもというわけではありませんが。

色々理由はあるのですが、端的に言うと

カッコよくても危ないので、真剣にやらざるを得ない
色々な意味でスピードが重要
他と同じことをやっていたら勝てない(価値が無い)

と言ったあたりが主なところ。

そしてその主要な部分を達成するためにやっていれば、その価値観が人生を構成するわけで。
まあまあ面白い人生になると思いますよ。

レースやって後悔したって話は聞いた覚えが無いですしね。

君はどうしたい?

学生のうちは、皆が同じようなことをやるので、せいぜい学業成績が良いとか悪いとか、そういう話に終始します。

ですが、そんなのは数年で終わって、あっという間に社会に出て、仕事をすることになるわけです。

最初は右も左も分からない状態でしょうから、言われたことをやるでしょう。
そこから本格的に仕事していくと、適性とかに応じて業務内容が割り当てられます。

例えば、クルマの仕事であれば…
開発、テスト、組立て、販売、整備
と色々な仕事があります。職種って呼ばれるものですね。
これ、クルマに限らず、産業機械でも飛行機でも、基本的な構成は同じようなものでしょうけど。

それらはどれも重要で、どれも必要です。

で、自分が志す業界、職種があるのであれば、本当にそれをやりたいのであれば、必要なことは決まってきます。
これはつまり、ゴールを決めれば必要なことは決まってくる、ということです。

大事なことは、まずそこを考えようとしているか?です。
別に難しいことではなくて、調べたり人に聞いたりすれば分かることです。
ある程度はね。

難しいのは、必要とされる(であろう)具体的な知識やスキルまでは分かっても、それを駆動するマインドとか、文字や言葉で説明できないものは分からないということです。
いわゆる経験知とかですね。
これはやらないと分からない。

よく勘違いされがちなのは、知識やスキルがあれば…と勘違いしてしまうことです。

例えば、開発の仕事をしたいと思って、力学とか製図の知識とかを身に付けるとしましょうか。
で、開発できるの?

まぁ、知識はきっと役に立つのですけど、新しいものを作るときは、アイデアとかチャレンジしながらの試行錯誤とか、創造的な活動には色々必要なものがあるのです。
ついでに言うなら、うまくいかなくても諦めずに工夫するメンタルタフネスとかも重要です。

そういうのって、業務の中でもある程度は手に入りますが、学生のうちに手に入れておいて欲しい。
仕事しながらだと、なかなか機会が無かったりするし、その辺の成長具合で仕事の面白さは大きく変わってくるから。

と、そういったことを踏まえて
自分はどうしたいか?
そのためには今、何をすべきか?
それを考えて、早めに動くと良いですね。
早く動けば動くほど、希望が叶う可能性を高められるから。