はじめての海外ツーリング 最後に

無事にオーストラリアツーリングを終えたわけですが
感想とまとめくらいは書いておかなきゃね。

一言で言うなら
行ってよかった。

興味があるなら行った方がいいです。
迷う暇があったら行きましょう。

何がいいかって?
得られるのもは多いですが、それらを言葉にするのは難しい。
それが上手にできると文才があるということになるのでしょうね。

雄大で過酷な自然環境とか
そこに住む人とか
それはもう色々。

私の場合は車が専門なので
現地を走っている車やバイク
その使われ方や道路事情などを知るというのは大事なことだと思っています。
それらは、ネットとか書籍でもある程度は分かりますが
現地の実情とか雰囲気
人に関することなどは
行かないと分かりません。

まぁ、そういう堅い話を抜きにしても
海外ツーリングは良い経験になるはずです。

オーストラリアに限らず
他の英語圏の国に行くにしても
英語は中学生レベルで何とかなると思います。
完璧である必要はありません。
語彙力が無いなら工夫すればいいのです。
何とか簡単な単語で伝えられる方法ないかな~って。

英語圏ではない国でも
片言の英語で何とかなるはずです。
むしろお互い片言の英語の方が
コミュニケーションしやすかったりすることもあります。

オーストラリアのいいところは
日本と同じ左側通行というところですね。
ラウンドアバウト(日本で言うロータリー)とかあったり
都市部の信号がちょっと違っていたりするけど
そんなのは走っていれば慣れちゃうので問題ないでしょう。

バイクレンタルは探せば結構あると思います。
小排気量から大排気量まで色々あります。
ただ、利用する季節とか場所によっては
「そのプランでは貸せない」
ということもあるので
レンタル日程や行き先の調整が必要になるかもしれません。

地理や気候に関しては
ある程度の情報収集をしておいたほうが良いと思います。
市街地の付近は特に問題はないですが
舐めてかかると本当に危険な場所とか状況があるので。

天候はダイナミックに変わります。
寒暖差は激しいです。
もちろん変わらないこともある
ということも考慮しておいた方がいいでしょう。

例えば、暑さに関して言えば
日本の真夏の高速道路上だってきつい状況はあります。
気温が軽々45度超えたりしますものね。
が、それは短時間だから耐えられます。
ちょっと走ればサービスエリアがあるし
一般道ならコンビニだってたくさんある。
万一何かあっても大抵は携帯電話が使えるし
警察だって救急だってすぐに来る。

オーストラリアの場合、数百キロ走らないと何もない場合も多いので、その辺は想定しておかないと危険です。
ちなみに、日本のような単体のコンビニはほとんどありません。
先進諸国同様にガソリンスタンドのオフィスがコンビニになっています。
ですが、そんなのが町に1軒ある…とは限りません。

次の交差点は149km先を左折
これはまだ良い方

情報が欲しければ
かつてオーストラリアを放浪していた人たちのブログなどは参考になると思います。
昔はバイクや自転車でウロウロしていた人が結構いたようです。
今はほとんどいないと思いますが、どうなんでしょう。

苦労したくないなら
リスクを取りたくないなら
こんなもん行かないのが一番良いです。

が、行けば素晴らしい経験が手に入りますよ。
日本がどんな国なのかは
外に出てみないと分かりません。
相対的なものですから。
もちろんモータリゼーションもしかり。

ハーレーでアメリカ大陸横断してみたい?

あー、そりゃ行けるうちに行った方がいいですね。
すぐ計画を始めましょう!

はじめての海外ツーリング 第11話 Ride day 7 Wangaratta to Melbourne

2020年1月4日(土) 乗車7日目

朝食はホテルのレストランでベジマイトを塗ったパン2枚とコーヒー。
食事中にデンマークから来たご夫婦とブッシュファイアの情報交換。
「オーストラリア、楽しいんだけどブッシュファイアで大変なことになっていて、なんだか罪悪感を感じるよね」
うん、同意見。

今日はメルボルンでバイクを返却すればおしまい。
ここワンガラッタからメルボルンまでは、最短距離で230kmなので3時間もあれば着いてしまう。
だが、現地に住む知人 鶴間君に連絡を取って、お勧めのルート ベナラ(Benalla) – ベンディゴ(Bendigo) – バララット(Ballarat)ルートに変更
鶴間君は、日本の自動車メーカー某S社を退職して、メルボルンのRMIT大学に留学、同大学でFormula SAEのチームキャプテンを務め、卒業後は現地でエンジニアをしている凄い奴。

勧められたのは、牧草地帯や森の中を走る素晴らしいワインディングのカントリーロード。

生えている木はほとんどユーカリ
大抵ユーカリ
牧場

バララットで急に気温が22度に下がる。
ここから海側に向かって、どこかで昼食を摂ろうと思っていたけど、あまりに寒いのでメルボルンへ向かうことにした。
メッシュジャケットでは耐えられなかったのでジャケットのライナーを探したが、見付からなかったのでフリースジャケットを着て凌ぐ。
グローブはサマーグローブからレイングローブに変更。

昼はハイウェイのレストエリア(とは言っても、ただの路側帯のような駐車場)でエナジーバーと水で済ませた。

4時頃にメルボルンに入る。
満タンに給油して返却予定時刻より少々早めにデポに到着。
ここも気温は低かった。ただしバイクを降りれば快適。

今回の総走行距離は3670km。

ここからはUberで海沿いのポイント・クックにある鶴間家へ約40分。
夕食は鶴間家でごちそうになって1晩泊めてもらった。ありがとう!

340km走行 Point Cook 鶴間家泊

はじめての海外ツーリング 第10話 Ride day 6 Swan Hill to Wangaratta

2020年1月3日(金) 乗車6日目

朝は昨日のピザの残り2切れで十分。
10時少々前に出発。やはり疲れがたまってきている。
今日はワンガラッタ(Wangaratta)まで300kmくらい
ワンガラッタには20年来の現地人の友達が住んでいるので会いたかったのだが、連絡が取れない。残念だけど仕方ない。
ここはFormula SAEの遠征で何度か行っている馴染みのある場所でもある。

道はこれまでのような荒野ではない。
すでにアウトバックからは完全に出てしまった。
町が増えてきて交通量も増加。人が多いのになぜか寂しい気もする。
ペトロールステーションに行けば、話す言葉は優しくて上品な感じ。

昼は公園でピザの「おまけ」のガーリックブレッドと水。結構満足した。

こんな公園で昼食

ここまでブッシュファイアの影響を目にすることはなかったが、今日の目的地ワンガラッタに近づくにつれ景色が煙ってくる。
このとき、オーストラリアは国中でブッシュファイアが燃えていて収拾が付かない状態。
ここまでブッシュファイアに遭遇しなかったのは、偶然ルートがそれていただけだった。

ブッシュファイアで煙ってます

宿に到着。
往々にしてモーテルはオーナーと客の区別が付かない。ここもそう。
犬と遊んでる宿泊客かな、と思ったらオーナーだった。

ここはボロいモーテルだけど、犬がいるし、大好きな鳥、マグパイもいて良い雰囲気。ヤツらはR2D2みたいな鳴き声。わかる?

コイツらがマグパイ 白黒のカラスみたいな美しい鳴き声の賢い鳥
雛ができる時期は通りかかった人間に襲いかかるので注意
なぜかピンクのバスルーム

チェックイン後、給油してスーパーに買い物に行った。
夜はスーパーで買ったニンジンと豆のサラダ、ミートパイ、チーズ。
食後はアルコール入りのジンジャービア。
実はアルコール入りのがあるのはコバーのレストランのオーナーから聞いて初めて知った。
試しに飲んでみたら期待したほどではなくて少々がっかりした。

洗濯して寝よう。

320km走行 Wangaratta Gardenview Lodge Motel泊

はじめての海外ツーリング 第9話 Ride day 5 Broken Hill to Swan Hill

2020年1月2日(木) 乗車5日目

今日は500km走ってスワン・ヒル(Swan Hill)まで行く。
実はいい加減疲れがたまってきているので刻んでいきたいとも思っているのだけど、今日このくらい走ればその後が楽になる計算。

朝食はベーカリーで買おうと思っていたが、見付からなかったので摂らず。
この日も9時頃出発。

朝食兼昼食は120kmほど走ったところのロードハウスでハンバーガーとルートビア。
ここまでずっと先払いだったけど、ここは珍しく後払いだった。
店主の訛りが強くて何を言っているのか良く分からなかったけど、ハンバーガーが予想以上に美味かったのには驚いた。
「ハンバーガー、うまかったよ!ありがとう!」
と言ったら、何を言っているかよく分からなかったけど喜んでた。
レジの横には、「トイレ使うだけなら$1払え」と書いた箱があった。
まぁ、この辺には何も無いからトイレだけ使いたいって人が多いのだろうな。

景色は荒野から田園風景となってスワン・ヒルに到着。
人が増えた。店も住宅地もある。
ブリスベン以来の町らしい町。

何の畑だろう ホップかな?

相変わらず気温は35度程度で暑くて乾燥しているけど、畑などの緑が多く、多少は潤いがある感じで埃っぽくない。
付近は葡萄農園が多く、穏やかな景色。
落ち着いてリッチな雰囲気でもある。

スワン・ヒルのモーテル

夕食は疲れてしまったので、ピザのデリバリーを頼んだ。
飲み物とガーリックブレッドがおまけで付いて$20豪ドルは安いのかな。
巨大のピザの残りは明日の朝食に、おまけのガーリックブレッドは昼飯にしよう。

520km Swan Hill Comfort Inn Campbell泊

はじめての海外ツーリング 第8話 Ride day 4 Cober to Broken Hill

2020年1月1日(水) 乗車4日目

年が明けた。
全く正月という感じはしないけど。

朝はホテルのレストランのシェフが出勤してこなかった。
昨日は営業するって言ってたのに。
ロビーでがっかりしているオーナーが近所のベーカリーを紹介してくれたので行ってみた。パイを買おう。
オーストラリアのパイは小さい割にはそこそこヘビーで美味い。時間が無いときの食事にはちょうど良い。
朝食はベーカリーがいいかもしれない。
1月1日でも店は結構やっている。
アメリカなんかもそうだけど、ニューイヤーよりもクリスマスの方がホリデーっぽいようだ。

ぬるい空気の中を9時ごろ出発。
今日は460km先のブロークン・ヒル(Broken Hill)まで行く。

160kmほど走ってロードハウスで早めの昼食。ベーコンエッグとルートビア。

Emmdale Roadhouse

ブロークン・ヒルまでの景色は相変わらずの荒野ではあるけど、緑が増えてきた。
時折、小さな竜巻があちこちで巻き起こっている。

今までの平地と違い、緩やかなアップダウンだったり…本当に緩やかで、あまり傾斜した道を走っている気はしないが。
それに地図で見るほど真っ直ぐな感じはしない。

こんなところを延々と走るとき、クルーズコントロールは重宝する。
というか、クルーズコントロールの有無で1日の走行距離がかなり変わってくると思う。
こういう付加機能の重要性は、使う国によってかなり変わってきます。

日本のような加減速の多い国で、長時間、長距離を走るなら、クラッチを使わずにシフトアップ/ダウンができるアシストは負荷の軽減に効果的だけど、オーストラリアの郊外を走るなら、トップギアに入れたまま何時間も走るわけだから、シフト・アシストよりクルーズコントロールの方がありがたみが大きい。

なんたって、発進してトップギアに入れたらクルーズコントロールをONにしたら、次の休憩か給油までそのままですから。
ナビは、「300km先、左折」とか表示されてるし。

直線
カーブ

道ばたには相変わらずヤギがウロウロしている。
木陰で休んでいるカンガルーもいた。
今回、生きたカンガルーを見たのは、これが最初で最後だった。
もっと見られると思っていたのに残念。まぁ、夜行性だから仕方ない。

ヤギ 確かに飛び出してはこない

この辺になると多少車を見かけるようになる。それでも1時間に1、2台。
すれ違いざまにお互い手を上げて挨拶。

走っている車は、トヨタのピックアップトラック、ハイラックスが多い。これは、仕事で使っている人もプライベートの人も。
やはり、こういう環境で、走破性、信頼性、経済性、居住性など、矛盾しやすい条件を考えるとベストチョイスなのだろう。
他には、ランドクルーザーや、日本では見られな三菱や、いいすゞのピックアップトラックもボチボチ。
もちろん、市街地行けば普通のセダンの方が圧倒的に多くなる。

かつてこの国には、トヨタ、日産、三菱、フォード、そして自国のホールデンの工場があったけど、全てが撤退してしまった。
オーストラリアは人件費が高いので、国内で車を作ると価格が高くなってしまうため。
ホールデンなんかはステキなクルマを作っていて大好きだったのに残念なことです。
これで、オーストラリアでは、二論、四輪全てが輸入車ということになってしまいました。
ただ、相変わらず日本車はかなりのシェアを持ち続けている。乗用車もトラックも。

気温はだいぶ下がって35度程度だが暑い。
激しく乾燥しており、相変わらずガラガラ声のまま。
ブロークン・ヒル到着後に給油して、モーテルにチェックイン。

モーテルは、いかにもといった感じ
ブロークン・ヒル中心部 白黒写真ではありません

かつてこの町は銀鉱山で栄えていたが、今は鉱山も閉じてしまって観光に力を入れている様子。
100年前に火災で焼失した町は当時の雰囲気を感じられるように再建されていて、雰囲気は良い。が、閉じてしまった店舗も目立つ。

モーテルのフロントで気合いが入った分厚いガイドブックをもらった。
映画マッドマックスの2作目のロケ地はこのへんだったようだ。
近所に個人経営のマッドマックス博物館があるらしい…が、行かない。
モーテルのコインランドリーで洗濯するのだ。今日は手を抜こう。
疲れがたまってきたので、今夜はゆっくり休むことにする。

夕食は街中のバーでイタリアンのチキン料理。
年始は休業のレストランばかりで、飲食店は1軒しかやっていなかった。

460km走行 Broken Hill Desert Sand Motor Inn泊

はじめての海外ツーリング 第7話 Ride day 3 Eromanga to Cobar

2019年12月31日(火) 乗車3日目

朝はEromanga Royal Hotelのランチボックス。
大きなサンドイッチが4ピース入っていたので半分食べて9時頃出発。

今日のルートは、あえて遠回りをしてアウトバックをしばらく走行た後に、南下してコバー(Cobar)を目指す。走行距離は900km程度。
待望のアウトバックの走行は、恐らく今回の全ルート中で最もリスクの高いエリア。
暑いうえに、ろくに人も通らないし、恐らく携帯の電波も届かないだろう。
何かあったら終わりだ。

気温は44〜45度。
激しく乾燥している。
道の幅は、車が何とかすれ違える程度で、制限速度は100km/h。
赤い荒野、高い木はほとんど無い。

途中にあったレストエリアには、屋根とベンチ、バイオトイレしか無い。
ここで休憩したらどんな感じなのかな、と出発前からGoogleマップを見て思っていたので停まってみたが、暑すぎてどうにもならないので、すぐ出発。

何も無いレストエリア どこもこんな感じだけど屋根があるだけマシかもしれない

ここまで何も無い。車は1時間に1台すれ違えば多い方。
その車は、妙に車高が高いトラック。そう、四輪駆動のトラックだ。
このあたりで舗装路外に出てしまった場合、砂地でスタックすると面倒なことに…ことによっては命取りになる可能性があるということだろう。
こういうのは、やはり現地に来ないと実感を持って理解できないな。

こんな道を100km/hで延々と走る

途中、小雨少々降るが全く濡れない。
まさに焼け石に水。

前方の路上に何ががある…と思ったら、赤茶けた地面と似た色の牛が道路にたたずんでいた。
直前に迫った時に牛も驚いたのか走って逃げ出す。
しかし、そもそもなぜこんな何も無い場所に牛がいるのか。
柵の無い牧場、いわゆるオープン・ランチなのだろうが、水や餌はどうしているのか。

オープン・ランチでよく見る”グリッド” 牛はこれを超えられない
写真は舗装路と未舗装路の間だが、舗装路でもしばしば現れる
バイクで100km/hで通り抜けるとそれなりに振動はあるが問題はない
オーストラリア縦断のソーラーカーレース出場車両は、このグリッドを通過する際の衝撃を考慮して設計されたという話を聞いたことがある

それにしても、もし自動車が電動化したら、こんなところに気安く立ち入ることができるのだろうか。
暑いからってエアコン使うと電力消費は激しいし、アップダウンが無いから回生充電もできない。そもそも充電設備はどうするのか?
大して需要が無くて収益が小さい(電気自動車の電気代は安いから)インフラを作れるのか?
点在するロードハウスや宿に充電設備を作れば何とかなりそうな気もするが、そもそも町同士の距離があまりにも遠かったりする場合、航続距離の短い車ではたどり着けないだろう。
恐らく、電動バイクでは今回のようなことはできないだろうな。
でも、パワフルなオーストラリア人なら何とかしてしまいそうな気がするが、大きな課題ではあるだろう。
そんなことを走りながら考えていた。

素晴らしいほど何も無い

エロマンガから300kmのところにある小さな町、サーゴミンダ(Thargomindah)で小休止。少々早いが念のため給油。
給油後に子供が
「いいバイクだねー!どこから来たのー!?」
とやって来た。小学校低学年くらいかな。
エロマンガには学校の遠足で行くそうだ。化石を取りに行ったとのこと。
「恐竜の化石は見つかったか?」
「恐竜のは見つからなかったよー!」

町から出るとことで女性警官が一人で飲酒検問をやっていた。
真っ昼間になぜ?そういう土地なのか?

サーゴミンダから130km走ったら次の町、ユーロ(Eulo)。オーストラリアでユーロ。スペルが違うけど。
あまりに暑いのでl小さな雑貨屋で昼休憩。
「どこまで行くの?」
「コバー(Cobar)だよ」
「遠いわね。気をつけて、良い旅を」
「ありがとう。あなたも良い1日を」

そう、ここから今日の目的地までは、まだ500km以上ある。
店の前にあったバルコニーでエロマンガ・ロイヤルホテルで作ってもらったサンドイッチで昼食。
水分は店で買ったジンジャービアで補給。
ここで買った水がスパークリングだったことを後に知る。ダメではないが「ちょっと違う」感じ。

ジンジャービアはこんな瓶 雰囲気あるデザインでしょう?
やはりデカイトカゲはこのあたり一帯の名物らしい 人口50人にトカゲ1500匹ね

ここまでクイーンズランド州(QL)を走ってきて、ニューサウスウエールズ州(NSW)に入る。
サマータイムを導入している州とそうでない州がある関係で時計の針が1時間進む。
BMWはGPSを搭載していて、時計は州境を越えると勝手に調整される。

クイーンズランドとニューサウスウエールズの州境 別に何があるわけでもない

カナマラ(Cunnamulla)を過ぎてA71が南に向きを変えたあたりのレストエリアで休憩。
暑すぎる。
どうやら熱中症の気配。このまま走り続けるのは危険な気がしてきた。
水分補給してリンゴを囓りながら考える。
なんとか体を冷やさないと。

この時にネックウォーマーを湿らせて使うことを思いつく。
ビショビショに湿らせて首に巻いておけば気化熱で数十分は血管を冷却してくれる。
首は薄い皮膚のすぐ下に重要な血管が通っているのでよく冷えるのだ。
停まる度にこれを繰り返せば乗り切れそうだ。

このレストエリアには水道があった

NSWは道路脇にヤギがたくさんいる。かつての入植者が持ち込んだものが野生化して繁殖しているそうだ。
そういえば、ラクダも野生化しているらしい。まだ見たことはないけど。

道路横には、雨が降ると冠水する箇所を示す看板や水深表示の柱状のインジケーターがそこら中に立っている。
内陸部は高低差が少ないので、大雨が降ると水の逃げ場がなく、すぐに道が水没しまうのだろう。

時差が無ければ7時だけど、現地時間の8時頃に、この日の目的地であるコバーまで走りきってモーテルにチェックイン。
45度くらいの気温で900kmを10時間。無事に走り切れた。
チェックインの時にガラガラ声になっていて自分でも驚いた。

この日は900kmも走って信号はひとつも無かった。
いや、そもそもブリスベンを出て昼食を摂った町の後は信号を見た記憶が無い。
きっとこの先も無いのだろうな。
そして、バイクが走っているのも1度も見ていない。
恐らく、こんな環境でバイクに乗るバカはいないのだろう。

モーテル到着 8時はまだ明るい

夕食はモーテル併設のレストランでステーキ。
食事中にオーナーと色々話したが、この辺は3年間雨が降ってないそうだ。
じゃぁ、3歳の子供は雨を知らないのか!

あとはカンガルーの習性とか。
ヤツらは夜行性。
車が来る直前まで道の脇に立っていて、急に飛び込んでくるそうだ。
遠くからピョンピョンやってくるのではないのだな。
「間抜けなヤローなんだよ!」
とオーナー。
きっとカンガルーを轢いたことがあるんだな。
対して、この辺でよく見かける山羊は車の前に飛び出してくることは無いそうだ。
それは安心。

数年前に、オーストラリア大陸を自転車で西から東に横断した日本人がここに泊まったという話もしてくれた。
クレイジーだなという意見はオーナーと一致。

食後に向かいのペトロールステーションで水を購入。
レジでクレジットカードが通らなくて困っていたら、後ろにいた女性が
「私が払うわ」
ありがとう。申し訳ない。
オレも旅人に優しくするよ。
あと、帰国したらオーストラリアの赤十字に寄付をしよう。
ブッシュファイアでみんな困っているからね。

大晦日だったので、弟に電話して姪2人と話をした。
外の通りでは酔っ払い達が大越で合唱してる。Queenだ。
誰が永遠の命を欲するのか

この日は結構な距離を走ったが、これが効いて翌日からの走行距離が稼げなくなった気がする。
代償は払ったが、良い経験はできた。

900km走行 Cobar Cober City Motel泊

はじめての海外ツーリング 第6話 Ride day 2 Roma to Eromanga

2019年12月30日(月) 乗車2日目

今日はエロマンガに向かう
朝はエナジーバーと水で済ませて9時頃出発。
早朝に出発しようとも思ったが、少々疲れがたまっている感じだったので遅めのチェックアウト。

徐々にアウトバックに入っていき、地面がさらに赤くなってくる。
道は併走する鉄道と時に交差しながら奥地へ向かっていく。

オーストラリアの踏切はカッコいいと思う ちなみに一時停止の必要はない

昨日より、さらに多くのカンガルーが死んでいる。多いときは100mに1頭くらいか。
死体をついばむカラスも多い。

が、カラスは奥地に行くに従い徐々に減って、数は少ないが猛禽類が出てきた。

さらに進むと道路脇のカンガルーの死骸はミイラ化して、徐々にその数は減っていき、ついには鳥もいなくなる。
気温が高い。42度くらい。

このへんに来ると、他の車は滅多に見ない。
たまに法定速度以下で走行するロードトレインに追いつくこともあるくらい。
親指を立てて追い越していく。

ローマから350kmほど行ったフォックストラップにあるロードハウスで給油と食事。
ロードハウスは、レストラン…というより小さいドライブインとガソリンスタンドが一体となった施設…と言うと聞こえは良いが、小さい食堂の前に燃料ポンプがある施設と言った方が雰囲気が掴めるだろうか。宿が併設されている場合もある。

このロードハウスの前には、一見動いていないような古いポンプが一台。見た目はまさに骨董品。Googleマップではペトロのマークがあったけど、これ本当に動くのか?
「動くわよ!」
と店のおばさん。

南京錠で施錠してあるので店の人が解錠してくれて、自分で給油する。
燃料はレギュラーガソリンしか無い。
R1200RTはハイオク仕様だろうが特に問題は無いだろう。実際問題無かった。

ここでベーコンエッグとジンジャービアで昼食。客は他にいない。
トラックドライバーが店に配達に来た。愛想が良い。店のおばさんも愛想が良い。
「どこから来てどこへ行くの?」
「今日はエロマンガまで」
この後は機会があれば食事の度にジンジャービアを飲んだ。
水分とエネルギー補給にはちょうど良い。

地面が赤くなるとカンガルーの死骸が極端に減る。
鳥もいない。
いよいよ本格的なアウトバックに突入する。

40度を超えて暑いが、乾燥しており汗をかかない。
ちょっとくらいの水分補給では足りない。
小便が出なくなると危険。気付かないうちに脱水症状になる。

たまに見かけるレストエリア(ただの駐車スペース)で休憩するとどんな感じなのか、試しに道路脇にバイクを停めて休憩してみる。
が、暑すぎて全く休憩になっていない気がする。
ジリジリ焼けるようで、ゆっくり休みたいとは思わない。
日陰が無いしハエが多い。
都市部周辺のハエは、数が多いとしても比較的のんびりしているというか、穏やかという感じ。
内陸部の厳しい環境のハエはアグレッシブだ。凄い勢いで集まってくる。
ろくに水分が無い土地ではヤツらも命がけなのだろう。これはたまらん。
正直なところ、走行していた方がまだ快適だ。

レストエリアの”バイオトイレ” トイレは2階部分で下部に微生物による分解槽がある 水道電気不使用

赤い荒野を走っていると、時折ハッとするような鮮やかなライムグリーンのサボテンがある。
基本的に写真を撮るために停まらないと決めたが、これは気になって仕方なかったので写真を撮ってみた。

ライムグリーンのサボテン 本当はもっと鮮やか 地面が赤い

16時頃、エロマンガに着いた。小さな町というより集落といった感じ。
町の手前には小さな石油のリグがあった。こんなところで石油が採れるとは。
唯一の無人のガソリンスタンドで給油。ここはクレジットカードを機械に通して前払い。誰もいないので、まるで燃料の自動販売機だ。ハイオクもある。
ここのガソリンは現地産か?製油所は見当たらなかったので、そんなことはないか。

エロマンガではオーストラリアで最も大きい恐竜の化石が見つかったらしい 展示してある博物館は年末でお休み

宿は町の反対側の外れにあるので、ちょっとバイクで散策。
事前に調べておいたエロマンガ・カフェで何か飲もうと思ったが潰れていた。
宿が併設された食堂、いや、部屋もある食堂エロマンガ・ロイヤルホテルに寄った。
名前は立派だけど、荒野にある小さな食堂というか、ここもロードハウスだな。燃料ポンプがあるし。
雰囲気は良い。いかにもって感じ。
ここで1.2リットルのペットボトルの水を買った。
「大きいのと小さいの、どちらが良い?」
と聞かれて、反射的に「大きいの!」と言ったが、それが正解だったことを翌日に知ることになる。

内陸の人は声がデカい。しかし人当たりはとても良い。
飾ること無く人の良さがにじみ出ている。
厳しい環境に住む人たちは皆そうなのだろうか。
ディナーは18時以降とのことなので、まずは宿に行くことにする。

宿はスタッフ不在で、ドアに鍵が刺さっているから好きに使って良い旨の連絡をもらっている。
巨大なトカゲのお出迎え。

巨大なトカゲ コイツはこのあたりの名物だそうだ

宿には誰もいない。スタッフも宿泊客も。
荒野の1件宿だ。
何の音もしない。と言いたいところだけど、本当の無音ではない。風の音がする。
まれにまるで無響室にいるような本当に無音の場所があるけど、ここはそうではない。
風の音だけでも「何も無い」という感覚はだいぶ薄れるものだ。

草が生えているがこれを侮ってはならない トゲがサンダルを貫通してくる
ドローンで上空から撮影 結局ドローンを使ったのはこれが最初で最後

部屋はとてもシンプルだけど居心地が良い。
こんなところでもエアコンがあってテレビが見られて水道が出て冷蔵庫があるのが不思議な感じ。

なぜかトイレはSF的な感じ 水栓が調子悪かったので直しておいた

夜はエロマンガ・ロイヤルホテルでステーキ。予想外に美味くてビックリ。
思わず
「これ、うまいね!」
と言ったら嬉しそうだった。

このあたりに店は無いので、ここで朝食を確保しておく必要がある。
頼んで作ってもらうことにした。
何を作ったら良いかと困っていたが
「ランチボックスで良い?」
もちろんOK。
サンドイッチとリンゴとビスケット。氷を入れたビニール袋を同梱して冷やしてくれた。
無理を言ったのに心遣いが嬉しい。

店の人は親切だった 店の外観はそれなりにくたびれているが、中は清潔な田舎の食堂という感じ

店を出ると凄いハエ。なぜか店の中にはいなかったが。
やることも無いので、宿に戻って洗濯をしよう。

町名を示す看板にも「海から最も遠い町」とある

夜は星が凄い。
でも、あまりに真っ暗で少々気味が悪い。
さらに暗闇から正体不明の動物の声。
蚊がいるのは分かるが、夜中なのにハエがいる。サンドフライも。コイツは咬んでくる。
ずっと星を見ていたい気もしたが、蚊とサンドフライがいて外は快適ではない。何より疲れていたので部屋に戻って寝た。
明日は今回で最もタフな1日になるはず。

590km走行 Eromanga Cooper’s Country Lodge泊

はじめての海外ツーリング 第5話 Ride day 1 Brisbane to Roma

2019年12月29日(日) 走行初日

ホテルのレストランで朝食は24オーストラリアドルで別途…だったはずが、やはり営業していなかったので、前の晩に買ったビーフジャーキーと水で朝食とした。
朝も空腹感は無い。
それにしても24ドルは高い。

9:00にホテルからUberにてバイクレンタルのデポに移動。
現地人ドライバーのロバート、前日にも同じデポにお客を乗せていったとのこと。
バイクのレンタル料金について話したら、「良いビジネスだなぁ!」と。
でも、レンタルバイクも結構大変な仕事だと思うんだけど。整備とかトラブル対応とか。

デポには5分程度で到着。
デポとは言っても住宅地にある普通の家で、自分のガレージにレンタルバイクと自分の趣味のバイクを詰め込んでいる。
どうやら最も人気があるのはアドベンチャーツアラーのR1200GSのようで、何台も並んでいた。

エージェントのジョーは、ガレージの横でR1200RTの準備をしていた。
あらかじめ国際免許や日本の免許、パスポートなど、必要な情報は送っておいたので、バイクの説明の他、オーストラリアを旅する際のアドバイスをもらう。
これが面白いと言うか、興味深い。

  • ヘルメットは地べたに置いてはいけない。アリが多いし、毒グモやサソリもいる。(サソリがいるのは知らなかった!)
  • バッグなど、地面に置いた荷物は手前を持ち上げるのではなく、向こう側から持ち上げるべき。下に蛇がいて飛びかかってくるかもしれないから。
  • 木の下にバイクを停めるな。上から蛇や虫が落ちてくるかもしれない。
  • 川にも海にもクロコダイルがいる。加えて海ではサメやに気を付けること。遊泳可能なエリアの両端には旗が立っているから、その間で泳げ。ライフガードがいないところでは泳ぐな。

などなど。

借りたR1200RTは、キーレスライド、クルーズコントロール、シフトアシストなどフル装備。さらにパニアケースと純正ナビが付く。
この純正ナビ、走行している道路の最高速度を表示して、現在の走行速度と比較してオーバーしていたら警告が表示されたり、スピードカメラの警告が表示されたりと便利。

初めて乗ったR1200RTは、車重は重いものの、想像以上に軽快。見た目通りの重厚な走行感覚ではない。
特に左右にバンクする際の軽快感は直列4気筒では不可能だろう。
水平対向2気筒の縦置きクランクシャフト、つまりBMWのRシリーズの持ち味はまさにこれなのだなといった感じ。
ただ、結構な車重があるので加速はそこそこ。
とはいえ、速度制限の厳しいこの国では全く問題は無いどころか十分。
法定速度を超えて飛ばすことなど無いのだから。

走り出しはここ、ブリスベンの郊外からスタートして西に500kmのローマを目指す
この先、遙か彼方のメルボルンに着くまでは大きな町は無いので、ブリスベンが都会の見納めとなる。
いかにも都市の郊外といった感じの片側3車線以上の高速道路から、丘陵地帯を縫いつつ、西に行くにしたがって道が狭くなっていく。
法定速度は80~100km/h。ただ、町に近づくと徐々に速度は下がっていき、町中は40~50km/hとなる。

昼食は考えるのが面倒…と言うより、早く先に進みたかったので、2時間ほど走った郊外の町トゥーンバ(Toowoomba)のスーパーColesでナッツ入りでサイコロ状のエナジーバーと飲み物を買って、駐車場で昼食を済ませる。
気温はは35度を超える程度。まぁ暑いと言えば暑いが、日陰にいれば大したことはない。
ハエはほとんどいない。
スーパーの駐車場には屋根があったので、日陰でエナジーバーをかじっていると、バイク好きそうなおじさんが話しかけてきた。
「いいバイク乗ってるなー!速いんだろ、これ?」
フレンドリーでいいねー。

スーパーの巨大な屋根付き駐車場

道路は郊外に行くにしたがって、片側2車線、片側1車線+時々追い越し車線、その後は片側1車線と徐々に狭くなる。
事前にGoogleマップで見ておいた道路の印象より、実際に走ると3倍は寂れた感じを受ける。
いいぞ!この感じを待っていたのだよ!

荒野の一本道は、法定速度100~110km/h。
たまにトレーラーを2~3両牽いたロード・トレインとすれ違う。
すれ違いきった瞬間に衝撃が!
噂には聞いていたけど、実際にヤツらの巻き起こす風圧は凄い。
すれ違いきった瞬間にドーン!とくるってことは、後方の乱流が凄いってことだな。側面じゃなく。

巡航速度イコール法定速度。みんな法定速度を守る。
罰金は高いし、スピードカメラがシビアだからね。
日本では誰も法定速度を守らない先進国とは思えない走り方をしていることを再認識。
日本はアジア的なのだ。まぁ、色々理由はあるんだろうけど興味深いところではある。

轢かれたカンガルーが道端に沢山死んでいる。
最初はたまに見かける程度だったけど、内陸部に入っていくほど増えてくる。

300kmちょっと走ったガソリンスタンドで休憩をかねて給油。ジンジャービアを飲む。ショウガがたっぷり入ったコイツは、ビアというもののアルコールは入っていない。濃くて甘いジンジャーエールって感じ。オーストラリアでのお気に入り。

ガソリンスタンドでの給油方法は、各国システムが変わっていて興味深いところ。
オーストラリアでは、全てセルフ。
基本的には、先に給油して、その後にオフィスで代金を払うスタイル。
ガソリンは、レギュラーとハイオクの2種類のところが多い。たまに3種類あったり、レギュラーしかなかったりするけど。
呼び名は、ガソリンスタンドではなく、ペトロール・ステーションです。

ローマ到着時に給油して小さなモーテルに投宿。

部屋の天井にはシーリングファン。
この気温だと、とても快適。

夜は宿近くのレストランでステーキ。
もうこの際、朝と昼は適当な食事で済ませて、夜は毎晩ステーキ食ってやるか!なんて考えていた。

田舎の小さなレストランは先払いのところが多い気がする。ここもそう。
まずカウンターで注文して、お金を払ったら席で待つ。
ガソリンスタンドにしてもレストランにしても、支払いのタイミングが国によって違うのは面白い。

レストランの裏手には鉄道の駅
胴の太いボトルツリー、初めて見た

明日はいよいよ海岸から最も遠い町、エロマンガ(Eromanga)に行く。エロ漫画ではない。
距離は600km程度。今日の走行距離プラス100kmなのでさほど問題ないだろう。

この日から、目的地に到着したらその晩のうちに翌日の走行距離を決めて、スマホのアプリで目的地の宿を予約することをルーチンにした。翌日の予定は、ちゃんと頭が動いているうちに即決しよう。
迷って後回しにするとろくなことはないし、即断即決なら失敗しても後悔しない。

実は当初は、走行の休憩中に予約すれば良いかな、なんて考えていたが、暑すぎて頭が回らない。そもそも休憩らしい休憩はしない。
観光地とは言わないまでも、景色の良さそうなところで凝った写真を撮ったり余計なことはできるだけせずに走りきることに集中しよう。

寝る前に石鹸で洗濯。朝には乾いているだろう。

500km走行 Roma Starlight Motor Inn泊

はじめての海外ツーリング 第4話 移動日 Melbourne to Brisbane

2019年12月28日(土) メルボルン到着 ブリスベンへ移動

あまり写真を撮っていないので文中にGoogleマップのリンクを貼りました。
ストリートビューでも現地の雰囲気が掴めると思います。

10:00 メルボルン国際空港着 Terminal 2
実は同月にFormula SAEのオーストラリア大会で来ているので、新鮮味は無い。
けど、何度来てもオーストラリアは良い。
メルボルンでは5時間の待機。

メルボルン国際空港
「何でこんな写真撮ったんだろ?」っていうのありますよね

国内移動のジェットブルー(Virgin Australia)はLCCなのでTerminal 3に移動。
ここでもビジネスを利用したので、ラウンジで昼食。もちろん無料。

15:00 メルボルン発 ジェットブルーVA333
国内線LCCのビジネスだけど、ジェットスターの国際線よりサービスが良かった。
隣の席はクロコダイル・ダンディーみたいなワイルドな風貌の人。クッキーくれたり良い人だった。
フレンドリーな人が多くて良い国だ。

16:10 ブリスベン空港

空港の目の前に駅があります
これも「何で撮ったんだろ?」

空港からホテルはUberで移動
オーストラリアのタクシードライバーは移民の人が多くて、ぼったくろうとしているのか本当に道を知らないのか、遠回りして料金が高くなることが多い。その点Uberなら安心。
日本をはじめ、多くの国ではタクシーは後部座席に乗るけど、オーストラリアでは助手席がスタンダード。この方がコミュニケーションが取れて面白い。

モンゴル人ドライバーのエフゲニーはフレンドリーで、速度取り締まりのスピードカメラの情報とか、違反切符の罰金はすぐに払わないと次々に追徴金が課されるなど色々教えてくれた。モンゴルでの生活や馬での旅とかも。

オーストラリアはスピードカメラの設定が非常にシビアで、わずか数キロオーバーで反応する。先進国は大抵そうかもしれないけど。
それは前から知っていたけど、そのカメラがどのように隠されているかはエフゲニーに教わった。
ところでエフゲニーってロシア系の名前じゃないかな。モンゴルってロシアに近いからそんな感じなのか。

オーストラリアと言えばハエなのだが、ここブリスベンの都市部には全くと言って良いほどいない。メルボルンもそうだけど、都市部にはあまりいないんだな。当たり前か。

現地1泊目のホテルにチェックイン。
ここは、今回のツーリングでは唯一のまともなホテル。
バイクを受け取るデポに最も近い宿だったので早めに予約しておいた。
こんなちゃんとしたホテルはオーストラリアで利用したことが無いかもしれない。

年末で利用者が少ないからか、ホテル併設のレストランは営業していなかった。
あまり腹が減っていなかったので、ホテル併設のドライブスルーのボトルショップ(酒屋)で買った、ビールとポテトチップス、ビーフジャーキーで済ます。
移動中はほとんど動かずに食ってばかりだったからなぁ。そりゃ腹減らん。

翌日バイクをピックアップするデポのジョーにメッセージを送っておく。
電話でも良いのだが、現地に着いたばかりで環境になじむ前の電話は難しい。
携帯の番号が分かっていたのでショートメッセージで翌日は時間通りに行けそうだということを伝えると、”R1200RTが待ってるぜ!”と返事あり。
デポまでは歩けない距離ではないが、荷物が重いので翌朝のUberを8:50~9:00で予約しておいた。Uberは予約もできるんだね。

荷物をひっくり返してバイク移動用にパッキングし直し。

翌日は500km西のローマ(Roma)まで行く事に決めてスマホのアプリで宿を予約しておく。
初回の距離はこんなもんだろう。

スタート前夜 Brisbane Alexandra Hills Hotel Suites泊

はじめての海外ツーリング 第3話 出国

2019年12月27日、いよいよ出発の日。

駅まで卒業生の車で送ってもらい(朝5時に!ありがたいことです)、埼玉の坂戸駅から朝05:25発の高速バスで成田へ。
08:00 成田空港第2ターミナル着、中国東方航空チェックイン。
今回は全てのフライトはこれまで貯めたデルタ航空のマイレージで。
行きは何とビジネスクラス!初のビジネス!
ジェットスターのなんちゃってビジネスはアップグレードして乗ったことあるけど、ちゃんとしたのは初めて。
帰りはエコノミーだけど。

ツーリングギア一式を収めた荷物は結構重くて、持って歩くとヨロヨロする。キャスター付きのスーツケースって凄いんだなぁと改めて思う。
成田空港の出発フロアの混雑はそこそこだったが、年末のため、出国ゲートが非常に混んでいた。2列で数十メートル。100m近くあったかも。
しかし、ビジネスクラスだったので、プライオリティの列でセキュリティを通過。待ち無しだった。素晴らしい!
朝食はラウンジで摂った。

10:55 成田発 中国東方航空MU272便
上海浦東空港までの所要時間は3時間55分。
成田から上海までの間は、なぜかあまり記憶に残っていない。なぜだろう。
上海の空港は浦東と虹橋の2カ所あって、トランジットで双方を移動する必要がある場合もある。今回はその必要は無し。

13:45 上海浦東空港着 Terminal 1
乗り継ぎ地の上海-浦東で6時間待ち。なんと6時間だ!

曇って見えるのはPM2.5の影響だろうか

中国東方航空を利用したトランジットなら入国審査は自動化ゲートだった。
ただし、自動化の意味あるの?ってくらいパスポートの読み取り感度が悪くて、結局係員が次々に手動で機械を操作していた。
長い待ち時間は、中国東方航空ラウンジで本を読んで時間を潰した。
6時間もあれば上海の街中をブラブラできたかもしれないけど、今回は余計なことはしないと決めたのだ。
なので、ずっとラウンジに留まっていた。6時間も。
夕食は機内で出るので、ラウンジでは軽く。
なんてったってビジネスだからね!

この空港で驚いたことがある。
トイレに行って用を足し、手を洗うために洗面台に近付いたら清掃員が壁にもたれかかってスマホをいじっていたのだが、こちらの姿を見るなり「ハッ」とした感じでペーパータオルを取って手渡そうとした。
「大丈夫だよ」って感じでそれを制したんだけど、これには正直衝撃を受けた。
サボってスマホいじってたのを見られてバツが悪かったのだろうか。
にしても、利用者にペーパータオルを差し出そうとする清掃員なんて見たことない。
日本はもちろん、たぶん世界中どこに行ってもそんな人はいないだろう。
ちなみに、ラウンジ内のトイレではなく、普通の出発フロアでの出来事です。

19:45 上海浦東空港発 中国東方航空MU737便
メルボルンまでの所要時間は11時間15分。
ビジネスは信じがたいほど快適。
果たして残りの人生で自腹で乗ることがあるだろうか。

つづく