時代が変わっても変わらないもの

この後の世界がどのような変貌を遂げるのか

大変興味深いテーマで
多くの人が色々想像していると思います。

皆さんはどう思います?

化石燃料をはじめとする様々な資源の枯渇や
地球温暖化にともなう環境の変化など

何がどのくらい深刻で
どの程度信憑性があるのか

まぁ事実関係は重要だと思いますが
何より重要なのは人間の心です。

というのも、事実がどうであれ
我々が思っていることや感じていることで行動が決まり
それによって人の世は変わっていくからです。

世の中は、どんどん便利で快適な方向に変化してきました。
特に先進国では著しい変化ですね。

子供の頃は
未来の世界では車が空を飛んでいて
もっと便利で楽チンで快適な世界になると思っていましたが
いざ時が経つと
車は飛ばないまでも
色々と便利で楽チンで快適な世界になったものの
コミュニケーションの途絶とか環境とか貧困とか
グローバルな社会になったなりの問題とか
意外と色々問題は消えないもんだなぁ
なんて思ってしまいますけどね。
まぁ、問題が無くなることなんてないですよね。

それはそれとして
いわゆる製品の進歩たるや
これは凄いものがあります。

私の専門領域の自動車ですが
これは凄いですよ。

私が生まれてしばらくしてから
それまでスーパーカブに乗っていた父が
スバル360を手に入れました。
スバルが多くの国民が入手できるようにと開発した
小さな2ストロークの車です。
その頃は
どこの家にも車があるなんて事はありませんでした。

当時の父は刑事をしていて
給料で借家の家賃も払えなかったらしいのですが
一体どうやって手に入れたのでしょう。
まぁ、それはどうでもいいのですが。
今や車がある家なんて珍しくもありません。

私が幼少の頃は
山道では大抵何台かの車がオーバーヒートして
ボンネットを開けて停まってましたね。
当時の車の性能はそんなものでした。

昔は
「ねんおしゃちえぶくとうばしめ」
と言って
乗車前点検を推奨していました。

ねん 燃料
お オイル
しゃ 車輪
ち チェーン
え エンジン
ぶ ブレーキ
く クラッチ
とう 灯火類
ば バッテリー
しめ 各部の締め付け

チェーンが入っているので
これはバイクが対象だったんだなぁ
なんて今頃気付いたりしてるんですが
今時こんなの毎回点検している人いないでしょう。

車に乗っている人だって
タイヤ交換できなかったり
ヘタするとジャッキアップしたことないとか
オイルレベルのチェックしたことないとか
そんな人もいるんじゃないでしょうか。

そんな風に
過去は常識だったことが次々に変化してきました。

私が子供の頃なんて
夜6時か7時を過ぎると
買い物なんてできませんでしたからね。

一カ所に人口が集中する都市化も進んで
大都市はもちろん近郊の都市も凄い発展を遂げています。

一方、地方都市は過疎化が進んで
限界集落なんて言葉も生まれました。

もっとも夜中や休日に自由に買い物や食事ができるというのは
先進国でも当たり前ではなく
日本がずば抜けて持つ利便性だと思います。
都市の規模で言っても、東京がダントツの巨大都市ですけどね。
こんなにどこまで行っても都市部が続いている国は他に無いと思います。

今や一般人でもかなり自由に
あっという間に外国に行けますし
行かないまでも
自由に情報の入手やコミュニケーションができます。
マサイ族も携帯持ってるご時世です。

それはそうと
ここまでこのような形で発展してきて
その後はどうなるのでしょう?
果てしなく人が集まり続けて、無制限に大規模化する
なんてことはありえないでしょう。

その後はどうなるかが大変興味深いところです。
分散してグリッド化?
一極集中の終焉?

冒頭に書いたように
これからの変化は人の心が決めると思っているのですが
これから人は何を欲するのか
それによって変化の方向性が決まるのでしょうね。

それはもちろん
今持っているものを持ち続けたい
という気持ちと
今持っていないものを求める
という気持ちのせめぎ合いがあったり

今まで進んできた過程で失ったものを取り返したい
という気持ちだったり

今までの人の歴史を見ると
滅ばなかった文明は無いわけで…

いや、日本だけは滅んでないですね。
大きく形は変わっていますが。

ともかく
グローバル化した現代では
世界中が一蓮托生の状態ですので
どうなることやらお楽しみ。

でも、いつの世も鍵になるのは
パッションを持った人達です。

これは時代が変わっても同じでしょう。
縄文土器を見てください。
あんなのパッションなかったら作れませんよ。

やはり日本は技術の国だった

ご存じの通り
日本は現存する世界最古の国家です。
成立してから2,000年以上。

さらに

世界最古の土器は日本で出土しています。
16,300年前のものだそうです。

さらに

世界最古の磨製石器も日本で出土しています。
これは38,000年前のもの。
この磨製石器の話は、竹田恒泰さんのYouTubeで知りました。
これまで全く気にしていなかったけどビックリです。

どうも日本は、国の成り立ちはもちろん
ものづくりの面でもぶっちぎりに歴史が長いのですね。
磨製石器について言えば、他国に対して20,000年も早いそうです。
200年や2,000年じゃないですよ。
二万年です。

個人的に技術の発展については興味があって
以前から色々調べていたんですが
海外の技術に着目していたので
日本の石器については盲点で、目が覚めた思いです。

ちなみに
土器の存在がいかに人間の生活に大きな変化を与えるか
いかに凄いことかというのは調べてみると面白いですよ。

さてさて、技術が発展するのには何が必要でしょう?

これ、日本も他国も同じなのですが
「余裕」
が必要なのです。

なぜかというと
道具を作って発展させるのには時間が必要です。

人が生きるのに必要な根源的なものは「食料」ですが
これを得るために多くの時間を使っていると
道具を作ったり発達させたりする暇はないのです。
逆に、道具を作っている間は食料を探すことはできません。
当たり前ですね。

昔々、農耕の前に狩猟や採取をして人が生きていた頃は
食べるものが少ない土地に住んでいると
食料を探すことに日々の時間の多くを使うわけで
道具を作っている場合ではありません。

なので、狩猟・採取の時代で道具が生まれたり発達するには
自然豊かな土地が必要なのですね。
食料が容易に手に入る土地であれば
時間的な余裕があるので道具を作ったり発達させたりできます。

というわけで
磨製石器や土器がかなり早い時期に日本で作られたのは
日本の国土が他国に比べてかなり豊かな土地だったということですね。

もちろん、他の国にも山とか川とか海はありますが
日本のようなそれらが接近した好条件にはなっていません。
(これは竹田さんのYouTubeで気付きました)

さて、ここで思いました。

以前、日本人は技術でめっぽう強いという記事を書きましたが
そりゃまぁ当然だなぁ
と思ったりするわけです。

技術を生み出して発達させる面ではむちゃくちゃ優れているのは
数万年レベルで先に行っていた実績があるからではないでしょうか。

反面、環境に恵まれていたという利点があった反面
戦略的な思考が必要なかったとも言えるのではないでしょうか。

そんなことを考えていたら
戦艦大和や零戦は作れるけど、戦争に負けちゃうのはしょうがないのかもなぁ
なんて不謹慎なことを思ってしまうのでした。

というわけで
夢工房の戦略立案に
新たな要素を入れる必要がありそうです。

新しい戦略のピラミッドをデザインしなければならないかもしれません。
そんなことできるのかな。

ギリギリからの脱出

要求値に対してギリギリ引っかかるところを目指しても
うまくいかないんじゃないの
という話をしましたが…

これを書いていて思ったのは
自分にもそういう所があるな
そんな時もあるな
ということです。
まぁ、誰しもあるのでしょうけど。

こういうのを解決できると良いですよね。
ということで
たまにこの件について考えています。

こういうことが起きる時って
意識的に決定をしていないことが多いと思います。
意識的に「ギリギリに設定してやろう」とは思ってはいなくて
何となく気乗りしないから最低限で何とかしたい
というふうに
無意識で労力を最低限にしている場合がほとんどではないかな。

ものごとに対しては
以下のように二分できることもあります。
こういう場合は分かりやすい。
(解決しやすいという意味ではないですが)

やりたいこと / やりたくないこと
やらなければいけないこと / やらなくてもいいこと
できること / できないこと
好ききなこと / 嫌いなこと

これらそれぞれの左側の条件が揃えば
ギリギリどころか
その先に行きたい
もっとやりたい
もっと早くやりたい
と思うことが多いので
もちろん「ギリギリ問題」は発生しない

ところが
やりたいことで
なおかつ、やらなければいけないことで
さらに、できることで
好きなことなのに
先送りしてしまったりすることもあります。

さて、この状況をどうすべきか。

あるものごとに対しては
要求値ギリギリ
期限ギリギリでやりたい

別なことに対しては
もっとやりたい

ギリギリにやりたいものを
もっとやりたいことに変化させることができれば良いのでしょうけど
それには良い方法があるのでしょうか。

ギリギリに設定してしまう
これは無意識下で行われていること

なので
これを意識下におけるような工夫があれば良いのでしょうね。

やはり、無意識領域に関する知識とか工夫が必要なようですね。
さて、どうしようかな。
まずは色々実験してみようかな。