2:6:2の法則

今回は通称「働きアリの法則」です。
聞いたことあるでしょう?
この件、以前にも「2:8の法則」として記事にしたのですが、今回は就活に絡めた話です。

「働きアリの法則」とは、こういうものです。

  • 働きアリの集団を観察すると、常に全体の約2割はサボっている。
  • そのサボっているアリを取り除いても、残りの中から再び「サボる2割」が現れる。
  • つまり「2:6:2」は自然界や人間社会に広く見られる構造だと言われます。

会社などの組織での見方はこうです。

  • 上位2割は自発的に成長する層。言わなくてもやる。
  • 中間6割は言われたらやる。
  • 下位2割は言われたもやらない。これを完全にゼロにするのは難しい。

こんなことを書くと、学力のことかと思われるかもしれませんが、それは大間違い。
もっと広い枠で感がましょう。

さて、就活は選抜です。
企業が、多くの希望者の中から単純に順位付けをして採用しているかというと、そんなことはありません。

企業によって色々だと思いますが、一例を挙げてみましょう。

まずは上位2割を抽出する。
これは尖ってるヤツです。
ファイターでチャレンジャーです。
その実績を持っているヤツです。

次に中間6割で頭数合わせをします。
言ったことを素直にやってくれる人は、たくさん必要です。
ボリュームが多いので、過当競争になります。
学歴などが多少ものを言ったり、資格やらインターンやらが若干効いてくるのはこのボリュームゾーンでしょう。
ちなみに、上位2割にはそういったものは必要無いので、ビクビクしてる暇があったら、チャレンジを継続しましょう。

ちなみに、就活セミナーなんかは、この中間6割をいかに上位2割に偽るかのテクニックを教えてくれます。
どうせ面接では一発でバレますが。
「あ、コイツも同じこと言ってるなぁ」
となるので、セミナーのアドバイスに忠実になればなるほどうまくいかないというジレンマにはまります。

学校の教育は「全員を均等に伸ばす」のが理想で、この中間6割に合わせたやり方です。
言われたことをキッチリやってくれれば良いのです。
自然発火なんてどうでも良い話で
「そんなことをやってる暇があったら、言われたことをちゃんとやりなさい」
となります。

しかし、中間6割大量生産方式は、近年のニーズからズレてきているので、大卒のブランドが崩壊してきているのです。
「でも、大卒の方が給料が良いじゃないか」
確かにそうなのですが、それは平均値の話だと言うことを忘れてはいけません。

入社後3年で4割が辞めるなんてのは、20年くらい前から言われたいたことで、大学の進学率が向上しても一向に改善されていません。
なので、学力やら学歴やら言う前に、もっと大事なことがあるということです。

社会は自然発火する者を必要としています。
時間があるうちに早めに発火しましょう!