チームで成功するには

どうしたらいいのでしょう?

学生にとっては難しい課題です。

なぜかというと
そんなの学校で習わないから。

逆に
「自分でやりなさい!」
ってのは良く聞くでしょうけどね。

なので、何か課題にぶち当たると
一人で考え続けちゃう。
で、貴重な時間を失っていく。

もちろん、自力で何とかしなければならない
と思うのは立派です。

ですが、期限までにゴールに到達する必要があるのであれば
チーム力をいかに有効に使うかがカギになります。

レースは勝てば良いのです。

夢工房でのものづくりは
考える やる
の連続です。

PDCAサイクル
なんて言いますが
単純化してしまえば
考える やる
です。

これをいかに早く回していくかが勝負。

考えても調べても分からなければ
聞けば良いのです。

一人でやってみて、できなければ
できない!と言えば良いのです。

何も一人で全てをできる必要はないし
一人が天才的な才能を発揮できなくても良い

チームとして成功すれば良いのです。

勝てるマシンが
必要なときに必要な場所にあって
勝てるチームになっていれば良い。

と、こんなことを言うのは簡単ですが
それがなかなかできなかったりもするのです。

それは
ゴール到達のための
熱意が足りないのかもしれない

「このままじゃヤバいぞ」
という嗅覚が磨かれていないのかもしれない

必要な行動が取れない環境なのかもしれない

いずれにしても
そんなことも含めながら
凄い勢いでグルグル回していくことが
成功の鍵かと思います。

和の国の強み

日本は和の国
ですよね?

皆の力を合わせることによって成果を出すのが得意
皆でうまくやっていこう
という感じです。

これ、言うのは簡単ですが
誰でもできることじゃないと思います。

幸いにして我々日本人は
そういった特性を持っている
というか下地がある。

環境がそうなっているということなのでしょうね。
そういうのを「風土」と言います。
とても大事なことです。

なぜこの風土があるかというと
初代天皇の神武天皇の勅令建国の詔(みことのり)からはじまり
聖徳太子や歴代の天皇がそのコンセプトを守ってきたから
そう思っています。
こういうのは将軍とか政治家では無理でしょうし
自然とそうなるわけはないでしょう。

さて、問題は
この強みをうまく活かしていこう
となっているかどうかなんですよ。

うまく活かせているのでしょうか?
そうは思えなかったりしますよね。

GDPとか経済効率とか
個々の学力とか
そういうのも大事なんですが
表面化した見える部分だけでなく
それらを支えるところを強化しないと
どうにもならんのではないでしょうか。

多くの学生達は
見た目より
彼ら自身が思っているより
孤立しています。

人的リソースを統合して
何かデッカイ事をやるのは
とても難しい時代が来てしまうかもしれません。

まぁ、年齢問わず
個々が内的な欲求ばかりを追求するような時代になったら
そりゃぁ仕方ないのですけれど。

なのでもちろん夢工房は
そういうところを強化するために色々工夫しています。

うまく皆の力を合わせて
人的リソースを統合できれば
個々では思いもしなかった
デッカイ事ができたりします。

そのためのトライは
たぶん多くの皆さんが
想像しているようなやり方ではないですが
形を決めずに色々試しているので
「こうしている」と言いにくいですね。

やればやるほど色々見えてきて
結構充実した毎日です。
先は長いですけどね。

学生の成長と環境について

夢工房に新たに学生が入ってくると
最初はどうしたら良いか分からない
というところから始まります。

もちろん、ものを作った経験も
十分に無いでしょうから
スキルを積みながらということになります。

学生達は試行錯誤しながら成長していきますが
そんな彼らを見ているのは面白いし
彼らの成長からこちらが気付かされたり
学んだりということも多々あります。

ここでは色んな学生が色んな事をやるので
一概に言えない部分も多いのですが
共通して言える部分を
おさらいという意味も込めて書いておきましょう。

まずは、やはり考えすぎずにやってみて
そこからブラッシュアップしていく
というのが最も成長が早い。
まずやる!
すぐやる!

もちろん、考えて行動するというのは大事ですが
「考えすぎない」
というところがポイントです。

どうせ経験が無いのだから
ある程度のところまで考えたら
その先はやってみないと分かりません。
それに、やはり経験の数がものを言いますから。

やらなくても分かるようにするために知識があるのでは?
とお思いかもしれませんが
それでもやらないと分からないことは山ほどあります。
なので、暗黙知が重視されるのです。

十分経験の無いことにトライするとき
当然ながら失敗がつきものです。
なので、それを
「新たなことを知った良い経験」
と思えるかどうか
これも重要ですね。

そのように処理ができないと
ネガティブな感情にとらわれて
前に進めなくなります。

最後に
何のためにそれをやるのか
という目的意識も重要です。
というのも、多くは「自分のため」
から始まるわけですが
この価値観で続けていっても底が浅いのです。

失敗しようと成功しようと自分のためなので
結果がチームのリソースとして利用できないとか
色々残念なことになります。

失敗しても自分の中に小さく納める
ことができるかもしれませんが
成功したときの喜びもチームで共有できないので
面白くもなっていかないし
広がりがなくなって
結果的に推進力を失ってしまう。

というふうに色々見ていくと
うまくいくときの共通点
みたいなものが見えてきます。

…見えてきます?

凄く単純なことですが
ポジティブな気持ちで元気にやること
これに尽きます。

この基本的な部分を押さえていないと
何をやってもうまくいきません。
特にチームでやっている場合は。

なので、彼らが活動する場の空気感
つまり環境が最も重要なのだということになります。

夢工房であれば
必要以上に身構えること無くチャレンジできる空気感
失敗しても、それを良い経験として
活かしていけるという空気感
そういったものを重視しています。

本学に関していえば
ガチガチのお仕着せという感じはなく
もちろん、至れり尽くせりでもなく
比較的おおらかに学生のチャレンジを見守ってくれる
といいう印象があります。

これ、実は学生の成長には大変重要なことです。
なぜかというと
過剰なお膳立てや強要でやるチャレンジでは
学生の自発性は育たないからです。

なので、色々教えるのも重要ですが
彼らがチャレンジしたくなるような
環境を作る努力こそ重要なんだよなぁ
なんて思っています。

この辺は継続的にまとめていってみようと思っています。