韓国旅行雑感

当初は、船に乗って他国へ行ってみる事自体が目的で、現地の観光なんてする気はなかったのですが…
まぁ、行ったら行ったで楽しかったりするわけで。
現地での日程をプランニングしてくれた卒業生の大橋君には感謝。

実は韓国に行ったのは、今回で2度目です。
前回は仕事で、全く観光はしませんでした。

今回、現地にいたのはわずか2日間ですが、それでも心のゆとりがあったのか、色々と分かることはありました。

行きのフェリー、パンスターは韓国の会社です。船も自国製。
線内の施設・設備やサービスの内容など、凄く工夫を凝らして頑張っています。満足感は高かった。
ロイヤルスイートの乗客には、コース料理やラウンジでのフリードリンク付きで、コンシェルジュがついてましたから。
あのレベルのサービスをフェリーでやろうなんて、日本の会社では思い付かないのではないかな。
この船から始まって、街中で見た様々なものから、ある程度分かることがありました。

彼らの持つ勢いは良く理解できました。
それは、韓国特有というより、台湾やタイ、マレーシアなどでも共通して感じられたパワーでもあります。
これは日本人も見習うべきところがあると思います。

そして、色や形や味など、色々なことに感じるピーク感というか、極端なものを好む傾向というか、そういったところで強みを発揮するのだろうな、といった気ががします。

そういったことも含め、集中力とスピードが彼らの武器なのではないかと思いました。
もちろん、「集中力」や「スピード」と一口に言っても、色んなタイプがあります。
そして、何かに特化すれば、当然ながら詰めの甘い部分が出たりもしますが、要は何を選択して、どのように集中するか。

かの国は、我が国との関係では色々と取り沙汰されることがあります。
しかし、日本の半分に満たない人口で、あれだけの生産性を持っているわけで、それは戦略的な行動によるものでしょう。

韓国に限らず、どんな国からも学ぶことはあるわけで、そういったところを見るのは重要なことだなぁ、と改めて感じました、

そうそう、最後に専門のクルマについて。

昔から、韓国は国外の技術者の力を利用して開発を行ってきたのは皆が知るところ。
オーストラリア人の知人は、韓国のある自動車メーカーで技術面のアドバイザーをやっていましたし、実は私も前職にいた際に、開発のサポートで声がかかったことがあります。行きませんでしたが。

日本のメーカーは、ほとんど自国内のエンジニア、デザイナーで仕事をまとめてきましたが、世界を見れば、よそからデキる人を連れてくるのは珍しいことではありません。
結局、設定したゴールに到達するために、それが必要だとなればやるのです。

そして、現在の韓国産の自動車がどうなっているか?
大きく、カッコよく、高性能・高機能になっています。

もちろん数世代前のクルマも走っていて、それは「これでいいの?」と言いたくなるようなものもあるのですが、それと最新のクルマを比較すると、いかに短期間で大きな進歩を遂げたかが良く分かります。
結果、欧米やオーストラリアでは、韓国製のクルマをかなり見かけるようになっています。
もちろんそれは、単に何かが「良い」ということばかりでなく、コストなどを含めて考えるべきで、我々の持つ価値観だけで判断すべきものではありません。

そうそう、街中を走るクルマは、実に様々。
バスを含めた電動車両を見かける頻度は結構高いし、欧米製の高級車も結構走っています。

ちょっと驚いたのは、路地に立っていたら、大通りから曲がってきた乗用車(EV)が不自然な止まり方をして再発進したので、おや?と思って運転席を見たところ、自動運転だったのです。
高速道路や、幹線道路ならともかく、狭い路地を自動運転で走れるクルマがあったのはビックリしました。

そしてバイクは、スクーターや日本で言うところの原付二種が中心で、250ccを超えるサイズや、スポーツバイクは見ませんでした。
もちろん全く無いわけではないでしょうけど、ほとんど需要が無いのでしょうね。
バイクの数自体は多いですが、そのほとんどは生活の足で現地製です。ホンダとヤマハのスクーターはボチボチってところです。

最後に、恐らく昔の釜山は、さぞ多くの日本人の観光客が訪問していたのでしょうね。
店舗の看板をはじめ、レストランのメニューなど、実に様々なところで日本語を見かけます。
日本の演歌が大好きなタクシーの運ちゃんもいましたし、ホテルのスタッフも日本語ペラペラな人がいました。
客の入りが良い店舗は、カタコトとはいえ、日本語を話す人がチラホラいます。

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