学生の成長と環境について

夢工房に新たに学生が入ってくると
最初はどうしたら良いか分からない
というところから始まります。

もちろん、ものを作った経験も
十分に無いでしょうから
スキルを積みながらということになります。

学生達は試行錯誤しながら成長していきますが
そんな彼らを見ているのは面白いし
彼らの成長からこちらが気付かされたり
学んだりということも多々あります。

ここでは色んな学生が色んな事をやるので
一概に言えない部分も多いのですが
共通して言える部分を
おさらいという意味も込めて書いておきましょう。

まずは、やはり考えすぎずにやってみて
そこからブラッシュアップしていく
というのが最も成長が早い。
まずやる!
すぐやる!

もちろん、考えて行動するというのは大事ですが
「考えすぎない」
というところがポイントです。

どうせ経験が無いのだから
ある程度のところまで考えたら
その先はやってみないと分かりません。
それに、やはり経験の数がものを言いますから。

やらなくても分かるようにするために知識があるのでは?
とお思いかもしれませんが
それでもやらないと分からないことは山ほどあります。
なので、暗黙知が重視されるのです。

十分経験の無いことにトライするとき
当然ながら失敗がつきものです。
なので、それを
「新たなことを知った良い経験」
と思えるかどうか
これも重要ですね。

そのように処理ができないと
ネガティブな感情にとらわれて
前に進めなくなります。

最後に
何のためにそれをやるのか
という目的意識も重要です。
というのも、多くは「自分のため」
から始まるわけですが
この価値観で続けていっても底が浅いのです。

失敗しようと成功しようと自分のためなので
結果がチームのリソースとして利用できないとか
色々残念なことになります。

失敗しても自分の中に小さく納める
ことができるかもしれませんが
成功したときの喜びもチームで共有できないので
面白くもなっていかないし
広がりがなくなって
結果的に推進力を失ってしまう。

というふうに色々見ていくと
うまくいくときの共通点
みたいなものが見えてきます。

…見えてきます?

凄く単純なことですが
ポジティブな気持ちで元気にやること
これに尽きます。

この基本的な部分を押さえていないと
何をやってもうまくいきません。
特にチームでやっている場合は。

なので、彼らが活動する場の空気感
つまり環境が最も重要なのだということになります。

夢工房であれば
必要以上に身構えること無くチャレンジできる空気感
失敗しても、それを良い経験として
活かしていけるという空気感
そういったものを重視しています。

本学に関していえば
ガチガチのお仕着せという感じはなく
もちろん、至れり尽くせりでもなく
比較的おおらかに学生のチャレンジを見守ってくれる
といいう印象があります。

これ、実は学生の成長には大変重要なことです。
なぜかというと
過剰なお膳立てや強要でやるチャレンジでは
学生の自発性は育たないからです。

なので、色々教えるのも重要ですが
彼らがチャレンジしたくなるような
環境を作る努力こそ重要なんだよなぁ
なんて思っています。

この辺は継続的にまとめていってみようと思っています。

災い転じて福となす…たぶん

オミクロン株の感染拡大が凄いですね。
死に至る事例が少ないのが幸いですが。

住んでいる埼玉県は
まん延防止重点措置の地域に入っていて
日頃お世話になっている飲食店は
それなりの対応を強いられています。

せっかく正常化の兆しが見えていたのに
皆さん気の毒なことです。

こんな状態の時に大事なのは
感染予防の対策を取るのはもちろんですが
過剰に恐れて心が小さくならないように
うまくバランスさせることだと思います。

ここで油断して感染してしまうわけにはいきません。

年が明けて、やっと夢工房は平常運転モードに
入りかけているところで
2年間我慢した学生達は
徐々にものづくりが本格化してきて
徐々にペースを掴んできています。

彼らはすでに今年のイベントの準備に入っていて
複数のプロジェクトが
企画や設計、製作を同時進行しています。

感染者が出た場合
最悪の場合は部屋がロックダウン
となってしまうかもしれません。
それだけは避けたいところです。

自粛期間では
オンラインを活用して
色々なトライをしてきた結果
モチベーションの維持に成功した手応えがありました。

昨年末から年明けにかけて
徐々に実作業のウエイトが増えてきたわけですが
明らかに平常時の活動よりも
レベルの向上が早いし
多くのチャレンジが見られます。

よもや今回のオミクロン株の感染拡大で
彼らのモチベーションが下がる
などということは無いと思いますが
今の勢いが持続できるよう願っています。

2年間という長い自粛期間では
学生達の頑張りはもちろん
スポンサーの皆さんや
学内外の関係諸氏や卒業生をはじめとする
皆さんとのご縁や
致知出版社のご助力などもあり
マインド構築やメンタル強化に注力してきましたが
その成果は明らかです。

ジャンプアップの足がかりを作るための
人材が揃いつつある感があります。
今年はイケるかもしれない!

コロナ禍の過ごし方

コロナ禍で色々我慢しましたか?
何を我慢して
何を我慢しませんでしたか?

夢工房みたいに色々作る連中はどうするべきか。
今はオミクロン株で大変でしょうけど
ボチボチこの状態も収束してしまうでしょうから
正確には
どうするべきだったか
ということになろうかと思います。

2年間も自粛状態が続いてしまいましたが
その間にずっと我慢してたりすると
「あとでやろう」
が溜まってきます。

お分かりかと思いますが
「あとでやろう」
と思ったこと
大抵はできません。

やろうと思ったことを
先送りにした瞬間に
自分のやり方を含め
未来の一部は決まります。

さて、夢工房は
ものを作ってナンボなわけですが
現物に触れられないなら
そりゃぁもう、どうしようもない。

で、そこで諦めるのではなく
もう一つ重要なことに気付きました。

彼らはデッカイ夢に向かって
チャレンジしているのですが
大事なのは
デッカイ夢に向かって
チャレンジできるマインドそのもの
なんですね。
分かります?

仮にものを作らなくても
チャレンジすることそのもので
得られることがあるのです。

設計でも
自分自身のマインドの改造でも
何でも良いのですが
ちょっと背伸びして挑戦して
失敗しても諦めずにやり直して

「お!ちょっとうまくいったかも!」
という感覚を得る経験をする
これが大事なんですね。

うまくいったときって
脳内麻薬が出て快感を得るわけですが
これが
「もっと!もっと!」
に繋がっていく経験になるわけです。
ギャンブルやめられなくなる人と似てます。
でも、仕事もそうだし
レースもそうですね。

もちろん中にはそういうのが
肌に合わない人もいますが
中には
「まさかコイツが!?」
というケースもあって面白い、。

というわけで
自粛期間だからって
地味なことばかりやってると
その後に、我慢した分が
炸裂することもあるかもしれませんが
やりたいことを先送りした経験が継続してしまって
離陸できないまま滑走路が終わってしまう
そんなことにもなりかねないのですね。

もちろん、夢工房の学生達の
全員がうまくいったかというと
決してそんなことはないのですが
部屋トータルとしては
ボチボチうまくいったかな
という感じです。

さて、この後がどうなるかお楽しみです。