与えられると奪われるもの

「これをやりなさい」ばかりだと
広い視野と
未来を想像する力
を失う。

そんなものが必要無くなるから。
指示が具体的であればあるほど。

苦労しないように
楽ができるように
そのために与えるのだけど。

与えているつもりが、奪うものもあるということ。
教育って難しい。

教員側からしたら、教えちゃった方が楽というのもある。
下手に考えさせると面倒だったりもする。
時間がかかるし、考え方は皆違うし。

なので、言ってやらせて、皆同じにしてしまった方が楽で安心で効率が良い。
でも、そこで得られるのは最低限で、パフォーマンスが限定されてしまう。

そう、教育は短期的な効率を求めてはいけないのだ。

どれだけ先の未来ために、何をどうすべきか。
それが問題。
しかも正解は無い。

教える方もチャレンジしないとね。

2:6:2の法則

今回は通称「働きアリの法則」です。
聞いたことあるでしょう?
この件、以前にも「2:8の法則」として記事にしたのですが、今回は就活に絡めた話です。

「働きアリの法則」とは、こういうものです。

  • 働きアリの集団を観察すると、常に全体の約2割はサボっている。
  • そのサボっているアリを取り除いても、残りの中から再び「サボる2割」が現れる。
  • つまり「2:6:2」は自然界や人間社会に広く見られる構造だと言われます。

会社などの組織での見方はこうです。

  • 上位2割は自発的に成長する層。言わなくてもやる。
  • 中間6割は言われたらやる。
  • 下位2割は言われてもやらない。これを完全にゼロにするのは難しい。

やるとかやらないとか書くと、お勉強のことかと思われるかもしれませんが、それは大間違い。
もっと広い枠で感がえましょう。

さて、就活は選抜です。
企業が、多くの希望者の中から単純に順位付けをして採用しているかというと、そんなことはありません。

企業によって色々だと思いますが、一例を挙げてみましょう。

まずは上位2割を抽出する。
これは尖ってるヤツです。
ファイターでチャレンジャーです。
その実績を持っているヤツです。

次に中間6割で頭数合わせをします。
言ったことを素直にやってくれる人は、たくさん必要です。
ボリュームが多いので、過当競争になります。
学歴などが多少ものを言ったり、資格やらインターンやらが若干効いてくるのはこのボリュームゾーンでしょう。
ちなみに、上位2割にはそういったものは必要無いので、ビクビクしてる暇があったら、チャレンジを継続して、この過当競争のボリュームゾーンから脱しましょう。

ちなみに、就活セミナーなんかは、この中間6割に対して、いかに上位2割に偽るかというテクニックを教えてくれます。
どうせ面接では一発でバレますが。
「あ、コイツも同じこと言ってるなぁ」
となるので、セミナーのアドバイスに忠実になればなるほどうまくいかないというジレンマにはまります。
上位2割の人が、この6割に対するアドバイスを実行すると…うまくいくものも行かなくなります。当然です。

学校の教育は「全員を均等に伸ばす」のが理想で、この中間6割に合わせたやり方です。
言われたことをキッチリやってくれれば良いのです。
自然発火なんてどうでも良い話で
「そんなことをやってる暇があったら、言われたことをちゃんとやりなさい」
となります。

しかし、中間6割大量生産方式は、近年のニーズからズレてきているので、大卒のブランドが崩壊してきているのです。
「でも、大卒の方が給料が良いじゃないか」
確かにそうなのですが、それは平均値の話だということを忘れてはいけません。

入社後3年で4割が辞めるなんてのは、20年くらい前から言われたいたことで、大学の進学率が向上しても一向に改善されていません。
なので、学力やら学歴やら言う前に、もっと大事なことがあるということです。

社会は自然発火する者を必要としています。
時間があるうちに早めに発火しましょう!

パレートの法則と活用法

「パレートの法則」という名前は知らなくても、内容を知っている人は多いのではないかな。

成果や結果の大部分は、原因や要因の一部によるものである
という経験則です。

イタリアの経済学者 ヴィルフレド・パレートが、1896年ごろにイタリアの土地所有を調べた際に、「国民の20%が土地の80%を所有している」と気づいたことが始まりだそうです。

良くある例としては、こんなことがあります。

  1. ビジネス
    • 売上の80%は、全顧客の20%(上位顧客)から生まれる。
    • クレームの80%は、20%の原因から発生する。
  2. 学習や仕事
    • 成果の80%は、重要な20%の作業に集中したときに得られる。
  3. 日常生活
    • よく着る服の80%は、持っている服の20%。

20%とか80%とか言ってますが
トップ20に入れないヤツはダメだ!
ということではなく、本質は
「少数の重要な要因が、大きな結果を生む」
という考え方です。

もし君が、何でもできちゃう天才君でないなら、先生や親は嫌がったり心配したりするかもしれませんが、これを戦略的に活用すべきです。

全部を均等に扱うのではなく、成果を生みやすい部分を見極めることが大事で
「自分の成長のために最も重要と思われる20%の経験や環境を見極め、そこに注力する」
ということです。

才能とかセンスは大事かもしれませんが、そういったものが無くても
「重要な20%にリソースを集中する」
これができればかなり良い線行きます
それは、スポーツの世界でも、ビジネスの世界でも、成功者達の常識です。

社会に出たらそうする?
残念ながらそれでは遅いでしょうね。
たぶんそんなヒマ無いですよ。

やるなら今です。
それ以外の選択肢はありません。