伝えるべきもの

どうも「理系」といわれる世界にいると
数字とか理論とか
そんなことばかりに価値があるような
錯覚をしがちです。

そう、そんなの錯覚です。

というか、まぁ
そういうのも価値はあるのですが
むしろ価値を形づくる一部
と言った方が良いと思います。

エンジニアがものをつくる
それをアウトプットする
相手に伝える

それは何のため?
相手の心を満足させるためです。

仕事の満足感は
そこで得られる。

なので
仕事は相手を喜ばせるように成す必要があるわけですが…

相手の喜ばせ方なんて
誰が教えてくれるのでしょうね。

どこかで誰かが教えてくれているのかもしれませんが
我々の目にはとまりませんね。

いや、偉人の名言なんてのは
案外そういうものも多く含まれているのかもしれません。

学校での勉強がうまく行けば
親や先生は喜んでくれるかもしれませんが
それで将来のお客さんが喜んでくれるでしょうか?

たぶん無理です。

大事なことって
やはり簡単に伝えられるものではないようです。

なので
ひたすら自分で想像して試すしかない。

想像力(創造力)は大事ですね。
そしてチャレンジング・スピリットも。
クリティカルに大事です。

コミュニケーションは基本ってことですね

墜落…しないために

昨日に続いて飛行機ネタです。

今回は、お師匠様の佐野彰一先生からの受け売りです。

佐野先生は、ホンダF1第1期の車体設計者ですが
学生時代に専門で学ばれていたのは航空機なのです。
で、ホンダがF1を始めるときに
モノコックボディを設計するなら航空機を学んだ者が適任だろう
ということで最初のF1マシンの設計に抜擢されたのですね。
飛行機はF1マシンと同じ応力外皮構造(正しくはセミモノコック構造)ですので。

その佐野先生が、こんなことを仰っていたのを
ふと思い出しました。

開発は飛行機が飛んでいるようなものなんだよ。
高度があれば飛行中にトラブルが起きても
墜落するまでの時間を稼いで何とかできる可能性が高まる。
開発を早く進めておくというのは
高度を稼いでおくということと同じなんだよ。

あぁ、なるほど!
と思いましたね。

開発を早く進めておくのが良いことは
誰でも何となく分かっていることでしょうけど
実際にそうしておくことの重要性を
概念として理解するにはピッタリの表現ですよね。

失速…しないために

飛行機の「失速」ってあるでしょう。

飛行機は、翼に当たる空気の力を
機体の運動や安定性に変換します。
なので、当たる空気が強い方が
大きな運動ができるし
安定させることができる。

逆に空気が当たらなければ
何もできずに落ちるだけです。
これが失速。

飛行速度が落ちればもちろんですが
飛び方によっても起きることがあります。

パイロットは失速からの回復訓練をしていますので
自機が失速していることが分かれば
比較的容易に回復できるそうです。

ただし、もし失速に気付いていなければ
回復操作ができずに墜落することがあります。

これは日常も同様のことが言えます。

何か起きた場合でも
何が起きているか分かっていれば
助かるチャンスはあるけど
問題は何が起きているか分からない場合です。

一つのことに没頭してたりすると
視野が狭くなっていて
そんなことになりがちです。

学生による開発作業でも同様のことが言えますね。

でもまぁ、前にグイグイ進んでいれば
墜落しない

…はず!