楽ちんと楽しいは似て非なるもの

新しいものを作り出す仕事は素晴らしいと思っています。
アートとか料理とか色々ありますね。

夢工房の学生達が志す世界
エンジニアリングもそうです。

そもそもエンジニアリングに限らず
新しいものを作り出す場合
面倒なことの先に価値があるわけです。

仕事ってそんなもんですけどね。

しかし厄介なことに
人間様には面倒なことを避けようとする本能がある。
どうやら生存本能に根ざしているのでしょうけど。

コイツが面倒なことをしようとする
ご主人様の妨害をするわけですよ。
しかも気付かれないようにコッソリと素早く。

そして
それがうまくいくと気持ちいいわけですよ。
楽ちんだから。

学生なんて
まさにそういう狭間で頑張っているわけです。

なんとか楽ちんでうまくいく方法ないかな
なんて日々思ったりして。

大学の4年なんてあっという間なので
そんなこと考えたり
躊躇してたりするうちに終わっちゃうんですよね。

なので、こういうセオリーを知ることこそ
重要なのだと思うのですが
なかなかそんな機会は無いのです。

なんか壮大な人的リソースの無駄使いをしている気がします。

でもね
楽ちんなことをしようとしている学生がいるとして
それを教える側はレベルが低いことに対応しなければならないわけで
頭が痛いでしょうけど
結局はレベルが低いことをしていれば済む
ってことはないでしょうか。

そんなところに安住しているのが現状だとしたら
これは恐ろしいことかもしれません。

そんなの面白くないので
どうしたら面白くなるでしょうね
というのが大事なところ。

やっぱりね
心の問題ですよ、これ。

続く

余裕が発展を生むというお話し

いわゆる文化の成熟とか
技術の進歩とかというのは
なぜ起きるのか

それはひとえに
余裕の産物
と言われています。

どういうことか?

このへんにも書きましたが
昔々の人達は
生きるために必要な仕事を
分業化して専門化することによって効率を上げて
それによって生まれた余裕を使って
あらたな道具を作り出したり
さらに新たな専門職を生み出したり
そんなことをして発展してきたのです。

仮に、自分自身で
衣食住の全てをまかなうような生活をしていたら
恐らく全く余裕がなくなって
発展は難しいでしょう。

さてさて
余裕とはつまり
余剰リソースですね。

自分が最低限生きるための
時間とかお金とか空間とかエネルギーとか
そういうリソースの余剰をなんとか生み出して

それを使って
未来にデッカい何かを仕掛ける
それで発展する
そういうことですね。

人間なら
発展=成長
ということになるでしょう。

何が言いたいかというと

自分が成長するうえでは

めんどくせー
とか言って行動しなかったりすると
決して余剰は生まれないし

やたらため込んだりすると
余剰が使われない

ということで
成長できないのですね。

お!
浪費癖の言い訳ができたぞ。
昔から、ため込むの苦手なんですよね。

今だからこそチームワーク

学校で
「チームで何かをする」
という経験をしておくのは大事です。

社会に出たら
自分だけで何かが完結する
なんていう仕事はありませんものね。

社会に出るための学校なのだから
必要なことの下地を作るのは当たり前です。

この
「チームで何かをする」
というのはどういうことか?

色々あるでしょうけど
一番大事なのは

自分のためでないことをする
ということでしょう。

組織で仕事をしているなら
会社のため
お客さんのため
ですね。

そりゃそうですよね。
自分以外の誰かのためだからこそ
報酬があるわけですから。
それで仕事が成立する。

では、学校ではどうするべきか?

収入を得るために学校に行っているわけではなく
むしろお金を払っているわけです。
必要なものを得るために。

では、何を得られたら良いのかというと
将来のメシのタネですよね。
そこには色んなものが含まれますが。

で、それらの土台となるのが
チームで何かをするという経験
ではないかと思っています。

工科系であれば
技術を使って
仲間で何かしらの目標を達する
そんなのが一番良いと思います。

そうすれば技術の大切さや
どのような技術が必要なのか
どのように技術をハンドリングすべきか
そんなことが分かりますから。

それらをチームでの目標達成のために
夢工房なら
スポンサーやサポーターに喜んでもらうために回していくと…
(喜んでもらえないと活動が継続できませんから)

社会人として必要なものが手に入っちゃうでしょうね。

でも恐らく多くの学校で
そういう機会は減っていているのではないかな?

コロナ禍で自粛しちゃったら
一度止めたものは
なかなか元には戻せませんし

オンライン環境でバラバラになった人間関係も
なかなか元には戻らないかもしれません。

だって面倒だもん。

はい、ここは
悲観するところかもしれませんが
チャンスでもあるということに気付いて下さいね。