気持ちの問題

色んなことをうまくいかせようと思ったら
気持ちの問題は避けて通れません。
皆さん分かっているとは思いますが。

「うまくいかないから
気持ちが盛り上がってこないんだよ」

と言いたいこともあるでしょうけど
そもそも
気持ちが下がっちゃっているのに
うまくいくようなことはできません。

何かをやっていて
たまたまうまくいって
それで気持ちが上向くようなことも
もちろんありますね。

でも、それだけに頼っていると
チャンスは最低限になっちゃうし
自身でコントロールできる領域が狭すぎます。

もっと色々うまくいかせたいなら
自分から仕掛けていくとか
何か工夫すれば可能性は格段に上がります。

そんなの当然なのですよ。

だって、気持ちがが下向きで後ろ向きな時って
視野が狭くなっているでしょう?
余計なこともしたくないだろうし。

そういう状態って
自分が知覚できる領域が狭まっている
ということです。

その視野の中に入っている要素は
最低限になっちゃっているわけなので
そもそも「良いネタ」が入っている可能性は低い。

というか、そもそもその中に
(自分が知覚している領域の中に)
良いネタが無いから
下向きで後ろ向きになっている
という可能性もある。

では、そういう状態をどうしたら良いか?

これといった答えは無いです。

人それぞれだったり
状況によったり
色々ですからね。

さて
実は、ここが一番重要なところです。
皆嫌がりますが。

こういう状態から脱出するのって
容易ではありません。

色々試してうまくいかなくて
それでも諦めずに頑張って…

大変だし面倒くさいです。

で、それを何とかして乗り越えるのが
成長
ってヤツなんですね。

だから、どうしたら良いか分からないけど
逃げずにやるしかない。

で、そこに価値が発生するのです。
さらに、一番面白いのはそこです!

もし、そういう状態から労せずして脱してしまったら
苦労しなくて済む反面
成長もしないのです。

なので、うまくいかない時って
チャンスなのですよ。

それを乗り越えると
必ず良いことがある。

いつになるかは分かりませんし
再度、下向きで後ろ向き
になっちゃうと
リセットされちゃったりしますけどね。

で、そういう困難を乗り越える状態を経験したければ
好きなことや
今の自分の立ち位置で取り組めそうなこと
そんなことで一所懸命やってみるのが良いでしょうね。

ここまで書いてきて
つくづく思うのですが

今の学校教育って
何かに没頭するとか
苦労して乗り越えるとか
そういうことを経験するチャンスって
あまりないのではないのでしょうか。
そんなことないですか?

失敗したりリスク取ったり
そういうことを嫌がる学生が多いってことは
そういうことなんでしょうね。

夢工房って
日頃から
頑張って、壁にぶつかって
苦労して、乗り越えて
そんなことを繰り返してるから面白いんですね。

これを
外力で無理矢理やらせたり
むやみに助けたりすると
全く意味が無くて
つまんない世界になっちゃうでしょうね。
なので、環境の構築はとても重要です。

意識と無意識

意識(顕在意識)
無意識(潜在意識)
というのがありますが

自分で分かっている「意識」は
2%で
分かっていない「無意識」は
98%
なんだそうです。

このネタは何度も取り上げていますが
それだけ興味深いのです。

無意識って
自分でコントロールできていない領域
なのですが

それが98%!?

そこに含まれているのは
身体機能とか癖とか
そんなものがほとんどなのでしょう。

にしても!

人は一日のほとんどを
ヘタしたら人生のほとんどを
思った通りにできていなくて
どうなっているのか分かっていない
という状態で生きているってことです。

自分のことなんて
分かっているようで
実はほとんど分かっていなかったりします。

なので、自身をコントロールするのは
簡単なようで難しいことだったりするし

ヘタすりゃ、今の自分が何者かなんて
分かっているようで
よく分からなかったりする。

そんなことを考えると
将来自分が何ができるかなんて
なおさら分かるはずがない

なんてことになったりします。

そういう状態に対して
悩んじゃったりしても
それによって何が良くなるわけでなし。

そもそも
癖とか習慣は自分で見えませんから。

なので
ヘタに「直そう」なんて思わずに
(思ってもいいけど)
自分が設計した新しい癖(習慣)で
古い癖(習慣)を上書きして
それで埋めていけば良いのではないかな。

ちなみに、意識的な行動を
3週間ほど継続すると
それは習慣となる
と、どこかで聞いた気がします。

そんなことを継続していけば
意識的に設計した無意識が増えていって

結果、かなりの範囲を
自分でコントロールできるように
なるのではないでしょうか。

ということは
それによって
自分がやることの結果も
結構思った通りになるのでは?

さぁ、実験だ!

できるかできないかではない

どうしたいか
どうすべきか
が大事なんです。

崇高で難しいことを言いたいわけではありません。

この時期になると
就職活動が盛り上がってきているわけで
当研究室に所属する学生達の
エントリーシートなんかを見たり
話をしたりするわけです。

夢工房の連中は
当然のように
クルマを作るとか
海外大会に行くとか
そんなことをやっていますが

なにも、それらがそのまま仕事として
通用するわけではありません。

学生の実力なんて
プロから見たらかわいいもんです。

なので
今の自分が何ができるとか
何を知っているとか
そういうことも大事かもしれないけど
本当に大事なのは

自分はどこを向いているか

何のために何をしたいのか

で、そのために今は何をやっているのか。

その辺でしょうね。
そこに新卒の持つ「期待値」があるわけですね。

彼らはコロナ禍で
色々我慢はしたけど
やるだけはやってきました。

あらゆることに対して
「やらない」という選択肢を取ることもできたけど
むやみに自粛していたわけではありません。

何も就活のためにそうしたわけではないけど
今にして思えば良い選択だったと思います。
ネタには困りませんからね(笑)

就活で自分自身に向き合って
今、何ができるか
なんてことをベースに未来を考えると
小さくてつまらないことになりがちです。

なので
どうしたいか
どうすべきか
そんなのをベースに考えて欲しいのです。

理想を実現しようとしなければ
面白くなりませんから。

と、こんなことを書いてみましたが
企業側にいた人間が
今は企業に人材を供給する側にいるわけで
責任感とか使命感とか感じるわけですよ。

そりゃぁもう
社会に対して
学生に対して
両方ですけどね。

どうせなら
面白く仕事をして
皆が喜んでくれるようにしたいのです。