すぐ考えてすぐやれ

学生達には良い仕事をして欲しい。

そのためにどうしたらいいのか?

一口に「良い仕事を」を言ったところで
そりゃ一体どんなことなんだ?
ってなもので
これを画一的にしちゃうのが
最も危険だと思うのです。

まず、もっとも重要なのが
自分で考えられる
ではないかな
と思うのですが
全く経験の無い初心者には難しい。

なので、ある程度は指導する必要があるのは仕方ない。
「これやれ」
って。

そこからボチボチ自分で考えられるようになって欲しいだのだけど
そこからどうなるかは自分次第なのですよね。

でも、周囲にもできることはあるわけで

それは、気付きを得るためのきっかけ作りだったり
チャレンジしたくなるような環境作りだったり
そういうことなのかな
と思っています。

そういうアプローチとかは色々あるのでしょうけど
外せない重要な姿勢があって
それは

考えすぎたら負けだ

ってことであって

数で勝負する
(経験の数で勝負する)

ってことじゃないかな
と思っているのです。

そういうやり方は若いうちに限るだろうけど
だからこそそこを重視して欲しい。

じっくり考えて正しい答えを…
なんて思う気持ちは分かるけど
大した経験も無いのに
アイデアが出たり、良否の判断ができたりはしません。

なので、そう思っちゃった瞬間に
「本当の失敗」
が確定します。

みんな「おりこうさん」になりたいので
そんな風に行動するヤツは山ほどいる。

その中で優位性を持てる自信があるなら
そういうやり方で勝負するのもアリだと思うけど
自分に不利な他人のやり方でやろうと思った瞬間に負け確定。

そうではないならどうするかを模索する必要があるので
そのためにも「数を打つ」必要がある。

問題は、自分のやり方は何だ?
というのが分からないこと。

それを作り上げていくための一つの方法としては
やはりいかに数を打てるか。

そのためにも、すぐにやるのはとても重要で
まずはそこからスタートでしょう。

失敗しないための考え・行動

成功するための考え・行動

これらは似て非なるものです。

分かっていても、いざやるとなると難しいのですけどね。

自分はいるかい?

「自分、入るかい?」ではありません。

自分の意思で自身をコントロールしてますか?
みたいな意味です。

学生達を見ていて気付いたことですが
もちろん自分自身への問題提起だったりもします。
ひょっとしたら、多くの人にも共通するかもしれないネタです。
さぁ、いってみましょう。

日々、どれだけ「自分はこうする」
という意思によって行動できているか?
と言われれば、ほとんどできていないと言わざるを得ない。

人の行動のほとんどは無意識によるものだから
当然と言えば当然。

うまくいかなくても
なぜ自分はうまく行かないかを考えないし

ツイていないなぁと思っても
なぜ自分はツイていないのかを考えない

全くということは無いのかもしれませんが
そこを何とかしようとする人って
意外なほど少ないと思うのです。
どう思いますか?

意外なほど、自分自身をコントロールしようとしていないし
意外なほど、それにすら気付くこともない。

では、何者が自分をコントロールしているか?
何者が無意識を構築したのか?
といえば…
環境によるところが大きい。

自分以外の人間が
かつて自分に及ぼした影響によって
習慣が形作られて
無意識に、反射的に生きている。

あとは本能的なもの。

そんな風に言ったら言いすぎなのかもしれないけど
自分の意思によって行動していないのであれば
そうとしか言いようがないでしょう。

でも、ほとんど無意識なのであれば
自分が手を入れられる領域は
ひょっとしたら大きいのかもしれないわけで
そこを開拓できるなら
色々と面白くなりそうです。

今までそういうことを意識してこなかったのであれば
まだまだ面白くできそうですよ
ということです。

具体的なことを言うと
自分の習慣、癖に気付くこと
考え方や行動のしかたなどですね。
たぶん、これが結構難しい。

でも、そこに気付ければ
一体何のために何をやっているのかを明らかにして
では、どうしたいか?
を考えて試してみる。

それを繰り返せば新しい習慣になるわけで
習慣が変われば結果は変わります。
当然ですが。

と、長々書きましたが
端的に言うと…

現状で満足いっていないなら
何かしら変えるしかないじゃん
というだけの話なのですけどね。

満足いくようにしたい
という欲求より
変えたくない
という欲求が強いのであれば
どうしようもないのですが

あなたはどうですか?

どんなゴールをセットできるかが全て

何かにチャレンジすれば
何かしらの結果が出るわけですが

その時に
どんな影響を
どの範囲まで及ぼしたいのか

その辺がとても重要なのですね。
主にこれはゴールの設定段階の話です。

チャレンジの影響は
細かいところを見ちゃうと
色々あるのでしょうけど
つまるところ感情だと思うのです。

「安心」を得るのがゴールでも良いのでしょうけど
「喜び」とか「驚き」の方が
感情のレベルは高いですよね。

予想通りだったり、計画通りだったりすれば
結果としては「安心」が得られる。

予想を超える結果であれば
「喜び」とか「驚き」になるでしょう。

仮に、「優勝」を狙って計画して
それを狙い通りに達成したら「安心」かというと
そういうわけではありませんけどね。

影響を及ぼす範囲というのは感情の話です。
どのくらいの範囲の人まで喜んで欲しいの?
といった話しで

自分だけ
家族まで
友達まで
所属する組織まで
他人まで

といった感じで
様々な範囲が考えられます。

もちろん、チャレンジのレベルが高くて
成果が大きければ
感情のレベルは高く
影響する範囲も広くなるわけで

もちろん、そこで得られる経験も
チャレンジの大きさに伴って大きくなる。

そんなことは誰でも分かっていると思いますが
いざやるとなるとどうなるかというと
「まずは小さいところから」
となります。

気持ちは分かるし
多少は納得いきます。

でも、チャレンジするための
リソースが限られていたらどうしますか?

分かりやすいところで言うと時間ですね。

レーシングカーのFormula SAEをやろうが
惑星探査機のCanSatをやろうが
燃費競技のエコランをやろうが

大きな大会は年に1回なので
在学中には4回のチャンスしかありません。

その状態で
「まずは小さいところから」
なんて悠長なことをやっている場合ではないでしょう。

ヘタすると
一生のうちの4回かもしれませんし
このコロナ禍で、軒並み大会が中止になった世代は
一生に一度のチャンスかもしれないのです。

それに
タフなチャレンジでも
諦めなければ結構うまく行くものです。

加えて言うなら
他に影響を及ぼす大きなチャレンジは簡単には諦められない。
デカイ事言っちゃったら、やるしかないですから。

やるからにはベストを尽くすべきで
もちろんゴール達成を目指すべきです。
だからこそ、そこから得られるものは大きいのです。

自分の利益のためとか
「まずは小さいところから」とか
そんなことを考えていると

自分の労力を最小化して
結局は小さいチャレンジになって
価値が最小化しちゃうのですが

そんなのをどれくらい繰り返しても
大きなチャレンジにはなっていかないどころか
チャンスは消滅してしまいます。

でも結局、こういうのって
パッションとか勇気とか
そういうことなんだよなぁ
というところが結論だったりするのですが
で、どうするの?
ってことになっちゃうのですよね。

そんなことを日々グルグル考えてるんですよ。