何を信じるか

名言とか格言とかあるじゃないですか。
あれ、どう思いますか?
それを信じるかどうか、ってことですが。

例えば、そうだなぁ…
「失敗は成功のもと」
って良く言うでしょう。
名言とかじゃなくて、これはことわざと言うべきかもしれないけど。

あ、「ことわざ」って、何か格好良いですね。
AIは語源をこう言ってます。

ことわざの「こと」は「言」または「事」を意味し、「わざ」は「わざ」や「ことわざ」と同じく、神や霊が祟ることを指す「もののわざ」のように、神が人の口を借りて語ることを意味します。つまり、ことわざは神の言葉、つまり教訓や忠告を、人が世間に広く伝え、共有するために生まれた言葉です。

ですって。
おっと脱線。

そうそう、「失敗は成功のもと」です。
この言葉を信じるならば
「そうか、これは成功するために必要な経験だ」
と思えます。

でも、信じない場合は
「失敗が成功に繋がるわけないじゃん」
と思うことができます。

信じた場合、成功にフォーカスしています。
その時の経験は保存されて、未来に活かすことができます。
この場合大事なのは、成功にフォーカスしていて、失敗は今後の経験のための材料のような認識をしていることです。いわゆる「引き出し」的な扱いですね。
その材料が活かされると、結果として「失敗は成功のもと」は本当だ。となります。

信じない場合、恐らく失敗を避けることにフォーカスします。
すると皮肉なもので、我々の深層心理が失敗にフォーカスして、そこに向かって突進を始めます。頭では嫌だと思っているのに。
そして、狭まった視野によってチャンスは見えにくくなるし、そのチャンスの中にも失敗の可能性を見てしまう。
そうなったらうまくいきません。
失敗の可能性を見ている状態でベストを尽くすのは無理ですから。
結果として、「失敗は成功のもと」なんて嘘だ。
となるでしょう。

我々人間も生きものである限り、生存本能を持っています。
これは危険を回避して生き残るための能力です。
リスクを回避するのはごく自然な、当たり前の行動です。

さらに成長段階では周囲から、失敗やリスクを避けるよう教育されてきます。

なので、チャレンジしないのは、劣っているというより、ごく自然なことだと言うこともできるし、大勢がそちらに流れていくのは当然でしょう。

名言とか格言とかは、真実であり嘘でもあります。
どうハンドリングするかによって変わります。

つまり、信じた者勝ちなのですね。

さて、では君はどうする?


開発とは

幸いなことに、多くの卒業生が開発者としてスクスク育ってくれています。

で、開発とはなんぞや。
辞書にはこうあります。

かい はつ 【開発】

1.森林や荒れ地などを切り開いて人間の生活に役立つようにすること。「宅地開発」

2.天然資源を活用して産業を興すこと。「電源開発」

3.潜在している才能などを引き出し伸ばすこと。「能力を開発する」→注入

4.新しいものを考え出し,実用化すること。「宇宙ロケットの開発」


夢工房に関係するのはもちろん4番目です。
「新しいものを考え出し,実用化する」

そう、新しいものを考え出して実用化するのです。

この場合の「考え出す」は、発明的なものでも良いですが、そうでなくても良いのです。
既存の技術を使っても良いわけで、むしろ多くの場合はそれらをどう使うかが勝負となります。

これ、いわゆる「アイデア」です。
開発にはアイデアが必要なのです。
だって、新しいものを作るのですから当然でしょう?

アイデアは、出したいと思わなければ出ませんし、それを必要とする環境にいなければ出ません。
「出したい」「必要だ」というのは感情ですね。気持ちです。さらに言うなら熱意です。
そして基本的に、知識が必要なのは言うまでもありません。
もちろん、知識は熱意が無ければ使いようがありません。
知ってるだけでは何も起きません。

というわけで、アイデアには熱意と知識の、それら両方が必要なのです。

知識は学校でも書籍でも、ネットでも得られるし、最近ならAIという強い味方がいますね。
そして、前もってることもできるし、必要になってから得ることもできる。

ただし、目的も無しに前もって知識の獲得を強制されるとイヤになる、つまり気持ちが萎えちゃったりします。
それが大問題だと思っています。

必要に応じて学ぶってのは、社会人が良くやるヤツです。
これが本当の学びで、一生続くヤツです。
ちなみにこれは、熱意とか責任感が無いとできません。

さて、では「熱意」はどうしましょう?
コイツをデッカく育てたいですね。
もちろん自分自身で。

根っ子にあるのは「やりたい」という気持ちですが、それを支える補強が必要です。

「きっと何とかなる」
そういった気持ちですね。
思い込みと言っても良いかもしれませんし、勘違いでも良いのです。

でも、我々の多くは幼少の頃に

「そんなことやって暇があったら…」
とか
「そんなのできるわけ無い」
とか
「そんなのは勉強ができなきゃ…」
とか
アドバイスという名の雑音によって思いを封印されたりしちゃうのです。

そしてそれらは諦める言い訳、やらない言い訳にも利用できるので大変便利だったりします。
果たしてその状態から熱意を爆発させることは可能なのでしょうか?

若いうちなら可能でしょう。
ただし、自分次第。

どうやって爆発させるかは人それぞれ。

結局、自分次第。
それこそ自由です。


こうすればうまくいく 17

意外と続いてます。17回です。

うまくいく人とは言っても、持っている特性によって色んなケースがあります。

簡単にイメージできるのは、一つのことに対して、一途に集中して取り組むといったものでしょう。

でも、そうでもない場合も結構あるわけで、一つの例をご紹介。

あっちこっち手を出す人。
意外なことにこれでうまくいく人もいます。

飽きっぽいのですよね。
一つのことに集中しにくいというか、ムラが多いというか。
で、色々やる。

何かそんなんじゃうまくいきそうもありませんが、大事なことがあります。
それは…

軸足を外さないこと
です。

一見バラバラなことをやっていても、それらは同じ方向に向かっていたりする。
色々な経験を積んで、それらを結びつけて、ゴールに持っていく。
統合力とでも言えば良いのかな。

そんなふうに、結果的にうまくいくケースもあるのです。

一つのことに集中できるか否か
それだけが結果を決めるわけではありません。

一つのことに集中し続けることができるというのは、長所ではありますが、執着が強すぎて方向転換が苦手なこともある。

対して、色々手を出す人は執着が無いので、「ダメだ」と思ったときの方向転換が容易で、スピードで勝負できたりする。

気を付けなければいけないのは、いずれのケースでもその特性の使い方によっては、うまくいったりうまくいかなかったり…メリットにもデメリットにもできるということ。

なので、自分の特性をうまく使うことが大事ということですね。