良い環境を作らねば 2

学校で、塾で、言われたことばかりやって
家に帰ればゲームで…

ゲームね、好きなことをやっているような気がするけど、結局は設計通りに動かされてるだけですよ。
シナリオやプログラムの範囲内から出ることはないわけですから。
まぁ、楽しいのが救いというか、楽しいから逆に困っちゃうというか。

ま、いずれにせよ、言われたことばかりやっていたら、チャレンジなんてする気は起きないでしょう。
で、それが習慣になっちゃうと、言われてやる人になるのは当然。
もちろん、やる内容は最低限。

こういう未来はどうなのでしょう。
面白くないでしょうね。
というか、もっと面白くしたいのです。

どうしたら良いのでしょう?

恐らく環境が変わることが最重要。
彼らだって好き好んでそうなるわけではないでしょうし、そういった環境は作られたもので、それに順応しているだけでしょう。

だったら新しい環境を作れば良いのです。

それは、シナリオが決められた世界ではなく、自分の力を使って意外性や発見の中で立ち回っていく、そんな環境。
そういうのを楽しめる環境。

まず、言われたことをやって、失敗したら怒られる
のようなの環境を変える必要があるでしょう。

失敗を許容する、失敗を楽しめる、そこに発見がある、その経験を未来に活かせる
そういった環境。
そういうのを皆で作る必要がある。
もちろん、教員、学生の双方の努力が必要でしょう。

環境を変えられなければ、「挑戦しろ!」とか言ったところで、「何言ってんだか」となるでしょうね。
そもそもそれじゃぁ、「言われたことをやる」という本質的な部分は何ら変わらない。

と、そんなことを言ったところで、なかなか難しいのですよ。
でも、だからこそ、ですよ。

AIの時代に向けて その2

AIの発展と台頭に伴って、教育がどうなるかというのは気になるところ。

AIによる適切なプログラムや内容、もしくは対応などで教育の質が向上する
なんてことを聞いた覚えがあります。

義務教育のようなレベルで知識を得るのであれば、そういったやり方は効果的…
かどうかは分かりません。
言われたことをやる、という姿勢が強化されちゃったら残念ですし。

というか、知識を与え、それを得るのが教育であり学びかというと、ちょっと疑問。

もちろん知識を得るのがダメってことではありません。大事なことです。

知識を得るのは、凄く広範にわたる学びの中の一部であって、まして定型的なものであれば、それは知識の中のごく一部に過ぎないだろう、ってことです。

そこだけに特化して「効率の良い学びを…」とかいう状態になっているとしたら、ちょっと恐ろしい。

学ぶべき対象って、それこそ無限で、目指すべきゴールや戦略によって、もしくは個性によって変わるべきで、個々のそれぞれが独自のやり方を模索するような機会があって良いと思うのです。

そうしたら、もっと尖って、もっと面白くなるでしょう。

でもそういうのって、きっと効率が悪いことになると思います。
でも、効率が悪い中から生まれること、気付くこともあるわけで、その辺はAIにはできないことなのではないかな。

ホンダ主催の講習会見学

今日はホンダ主催の、Formula SAE参加校向け講習会にお邪魔していました。
学生達とともに朝6時に大学を出て、帰ってきたのは夜の9時。
場所はモビリティリゾートもてぎ。旧ツインリンクもてぎです。

講習会は、サスペンションアライメント講座と銘打っていますが、実質的にはレーシングマシンのサスペンションを開発を前提とした、実践的な内容の講義と実技。
講師陣は、元F1マシンの開発者を含め、エキスパート揃いの豪華な布陣。
現在は皆さん現役の開発現場には籍を置いていませんが、リタイヤした後、またはそれなりの地位に就きながら、今回のように次世代の開発者となる若者達に指導されています。

で、今回は、以前お世話になった知人が講師をするということで見学に行ったのでした。
想像以上にレベルの高い、とてもためになる講習会でした。

この講習会に教材として使われていたのが、私がかつて開発に関わらせて頂いた小型レーシングカーのSide by Side。いやぁ、懐かしい。
20数年前にモーターショーでデビューした後、14台ほど生産されましたが、現在はわずか2台を残すのみだそうです。
それらが次世代の開発者を目指す若者の役に立っているのは嬉しい限り。

一通り講習会を見学して思ったのは、教育はこうあるべきだよなぁ、ということ。

大好きなレーシングカーについて、エキスパート陣から少人数に対する指導。
単に言われたことを聞いて覚えるのではなく、自発的に手を動かして頭を使ってコミュニ-ションを取って、本当に欲しいものを取りにいく感覚。

こうやって手に入れたものは、書籍やオンラインでの学びでは得られないものばかり。
ましてゴージャスな顔触れの、本当にトップクラスで活躍していた元開発者と直接対話して貴重な情報を手に入れる。
普通こんな機会はありません。学生達が羨ましい。
こうやって手に入れた知識やスキルは、一生忘れないでしょうね。

この講習、一人の教員から、数十人に対して一方的に講義して、言われたことを覚える・やる、といった、いわゆる学校の授業とは対極だなぁ、と思ったのでした。