困難は人を育てる

困難を克服できるってのは、今までできなかったことができるようになったということであって、成長したってこと。

仕事をする上でも、毎回同じレベルでやってたら、それは「成長してない」ってことでしょう。
製品開発なんかを想像してみれば簡単なのだけど、毎度毎度同じレベルの製品を出してたら…まぁ、言うまでも無いですね。

次の仕事に向けての新しい課題とか、発生したトラブルとか、そういったものは見ようによっては全て困難。

そういったものに対して、チャレンジする楽しさを感じられるようになってくれたら、学校教育としては一つ成功していると言っても良いのではないかな。

でも、「リスクは避けるべきものである」という価値観が根付いていると、これは難しくなります。
つまり、成長が難しくなるということ。
せめてできるのは、知識を詰め込むこと、ってことになるのでしょうね。

彼らが困難に遭遇したときには、大なり小なりパニック状態になっています。
「パニック」というのは表現が大げさかもしれないけど「どうしたら良いか分からない」という状態です。
対象に対してネガティブものであるという判断がこれを引き起こしています。
そりゃそうです。ポジティブなものだという判断ならそんなことにはなりませんから。
これ、価値観によるものですね。

まぁ、価値観を変えるのは難しいことなので、そういう指向を持つ場合は仕方ない場合もあるでしょう。

でも、チャレンジャーの資質を持つ者もいるわけで、そういう場合は数多くのチャレンジによって、場数による慣れで困難の対処の仕方を身に付けることが可能です。

その「慣れる」というのは単純だけどとても大事で、馬鹿にできません。
慣れればパニックにならず、冷静に判断と対処ができる。
つまり、リスクをコントロールすることができるということです。
そういうった訓練ができる環境があれば、いずれは何とかなります。資質は必要だと思うけど。

とか考えていると、やはり環境って大事だな、と思うのです。

アイデアを出すために

良いアイデアはどんなときに出るでしょう?

何も考えていないときに突然やってきたりしませんか?
それは業務時間外であることが多い。
というか、大抵は業務時間外。

もちろん前提条件としては、その対象に入れ込んでいて、それなりに前提の知識や情報が入っていて、モチベーションやらボルテージやらが上がっていることが前提だったりします。
で、スッっと緩んだ瞬間に、ポッと浮かんできたりして。

なもんで、職場に行ってアイデアが出るか?といったらそうでもなくて、普段から考えていないとダメなんですよ。
良いアイデアは職場の外で出たりします。
で、業務時間にそれをまとめたり形にしたり、そんなものです。

なので私は、プライベートとオンデューティーの境目が曖昧です。
そもそもそれらを明確に分けたいとも思ってません。

好きなことを仕事にするとか、どうせやるなら仕事を楽しく変えていくとか、そういったことが大事だと思っているので。

業務時間以外は仕事のことを考えたくない?
それだと良いアイデア出ないと思うんだけど、どうなんでしょうね。

良いアイデア出なければ仕事は面白くならないだろうし
仕事が面白くなければ良いアイデア出ないだろうし

仕事が面白くなければプライベートも楽しくできないし
プライベートが楽しくなければ仕事も面白くできない

そんな風に思ってるんですけど、どうなんでしょうね。

AIの時代に向けて その2

AIの発展と台頭に伴って、教育がどうなるかというのは気になるところ。

AIによる適切なプログラムや内容、もしくは対応などで教育の質が向上する
なんてことを聞いた覚えがあります。

義務教育のようなレベルで知識を得るのであれば、そういったやり方は効果的…
かどうかは分かりません。
言われたことをやる、という姿勢が強化されちゃったら残念ですし。

というか、知識を与え、それを得るのが教育であり学びかというと、ちょっと疑問。

もちろん知識を得るのがダメってことではありません。大事なことです。

知識を得るのは、凄く広範にわたる学びの中の一部であって、まして定型的なものであれば、それは知識の中のごく一部に過ぎないだろう、ってことです。

そこだけに特化して「効率の良い学びを…」とかいう状態になっているとしたら、ちょっと恐ろしい。

学ぶべき対象って、それこそ無限で、目指すべきゴールや戦略によって、もしくは個性によって変わるべきで、個々のそれぞれが独自のやり方を模索するような機会があって良いと思うのです。

そうしたら、もっと尖って、もっと面白くなるでしょう。

でもそういうのって、きっと効率が悪いことになると思います。
でも、効率が悪い中から生まれること、気付くこともあるわけで、その辺はAIにはできないことなのではないかな。