君のミッションは何だ?
そのためのタスクは何だ?
そんなことを考えていますか?
つまり
何のために何してるの?
ということなのですけどね。
ふと思ったのですよ。
言われたことをやっても、そりゃ頭は使うだろうけど、ちょっと違うな、と。
何と違うかというと、例えば…
ゴールを設定して、到達のための自分のミッションは何だろう?
それを達成するためにはどうしたら良いのだろう?
というようなことを考えるのと
タスクをこなすために考えるのでは
同じ「考える」とはいってもずいぶん違うのですよ。
タスクをこなすような時の「考える」は、言ってみれば作業です。
テスト問題を解くなんてのも同じです。
確かに頭は使うのですが、より上位のものごとを考えるのとはだいぶ違う。
タスクをこなせるからといって、ミッションを構築したり、明確化したり、達成するためのことを考えられるかというと、そんなことはない。
ものごとの価値は、設定されたゴールはもちろん、ミッションの質とか内容によって決まるし、そのためのタスクによっても変わる。
でも、上位の概念やそのための思考がダメなら、下位のタスクは成立しません。
下位のタスクをしっかりやるのは大事だけど、それによってミッションやゴールが決まることは無い。
夢工房の活動なら分かりやすいので例に引きましょう。
レーシングカーを作る
とか
レースで勝つ
といったことをゴールに据えると
そのために自分はどうするべきだろうというミッションが決まります。
自分の担当パートはこうあるべきだ
とか
自分のチーム内での在り方はこうあるべきだ
とか。
この辺は創造的な考えで、上位の概念。
そしてもちろんそのためのタスクも決まります。
では、この部品はこういう内容で、こんなスケジュールで開発すべきだ
とか。
この辺りになると知識やスキルを動員した作業的な考えです。
学校の授業で学ぶのは作業的な考え方ですね。
上位の概念は先生が考えて決めているので、学生達はそこに触れるチャンスはありません。
なので、夢工房において最も苦労するのは自ら上位の概念を構築すること。
ここがしっかりしないと、下位の作業はうまくいかないのです。
でも、これまで20年くらい下位タスクをこなすためのトレーニングしかしていなかったのに、急に上位概念を構築する必要に迫られても難しいのですよね。
でも、だからこそ、やる価値があるのです。
そんなふうに一口に「考える」とは言っても色々あるんだよなぁ、と思うのでした。