運命の自作方法

以前、マザー・テレサの言葉を紹介しました。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

これらのうち
他人が気付けるのは
言葉
行動
習慣
性格
くらいかな。
思考は分からないし
まして運命なんて分からない。

自分でも気付けないのは
…ほとんど全部

えー!?
自分のことなんだから分かるでしょう!?

そうでもないですよ。
たぶん、意識している人は意外と少ないと思います。
自分のことなのに
意外とセルフコントロールが効いていないことが多いと思います。

皆、自分は自分の思い通りに生きていると思ってますが
意外とそうでもないです。

思考も
言葉も
行動も
習慣も
性格も

多くの人は意識せずに
現状ができあがっています。
自分で作り上げたものではなく
できちゃったものです。

そして
多くの人は
それらに意識的に手を入れようとしません。

それが自分の人生で
仕方ないと思っている
もしくは
意識すらしていないことも多いです。

本当は、色々自由に
思った通りにしても良いのですけどね。
もったいないなぁ。

意地悪な人は
自分が意地悪だと言うことに気付いていないかもしれないし
それを直そうともしません。

悲観的な人は
自分が悲観的だと言うことに気付いていないかもしれないし
それを直そうともしません。

それによって悩んだりするのに。

分かっているけどやらないとしたら
それは分からないのと変わりません。

こういうのって
不思議だし面白いところでもあります。

こんなことが分かっていても
言うほど簡単ではないのは分かっています。

簡単ではないけど
色々工夫すると
色々面白くなることも分かってます。

他人を変えられないのは分かっているのですが
見えるものに対しては
アドバイスできます。

自分自身、まだまだなのですが
どうせ人間は完璧になんてならないので
自身もできていなくても
理想を語って
学生と一緒に成長するのです。

年長者だからこそ
できることや言えることもありますしね。

たまにはこういうことを考えて
自分を律するのは大事だな
と思っています。

安心が欲しいですか?

やっぱりね
みんな向上心はあるんだな。

ただやはり
心が安心を求める傾向が強いかな。

まぁ分かるな。

学校で働いているので気付いたことだけど
若者を取り囲む多くの人達
多くの先生とか親は
成功を望んでいるんですよね。
うまくいくことを望んでます。
うん、当然だ。

いつ、うまく行けば良いのだろう?

-今だね。

いつまで?

-ずっとだね。

つまり、失敗せずに
ずっとうまくいって欲しい。
そう!
失敗させたくないのね。

なので
「こうしなさい」
って言いますね。

言われたほうは
それを聞いて
覚えます。
知識が付いたってことです。

何でそうしなければいけないかとか
何が起きるかなんてことは二の次です。
言われたようにしようとしますよ。
失敗したくないものね。
なので
失敗を乗り越える知恵は手に入りません。

すると何が起きるか。

みんな似たようなことを知っていて
みんな言われたことをやる
そんな風になってきますね。
そりゃ当然だ。
そして、それが良い子だ。

基本ができてる!
凄いぞ!
完璧だ!
100点だ!

でもそこには
個性や創造性はありません。

だって言われたことだから。

なので
この100点は
実社会ではあまり価値が無かったりします。

言われたことがちゃんとできる人は必要でしょうけど
同時に個性や創造性を求めるなんて
無茶なことを言ってはイカンでしょう
と思うのですよ。

ちなみに周囲が
失敗して欲しくない
失敗させたくない
と思うと
そう思われているほうは
失敗したくない
と思うわけで
何を求めるかというと「安心」です。

なので
なにかアイデアが必要になると
安心な領域に向かっていきます。

どこから?

下の領域からです。
一歩一歩
やり過ぎないように。

あたかも
目隠しをされて
崖に向かって歩いて行って
ギリギリの縁で止まりなさい
みたいなことになる。

なので大抵は時間切れになりますね。

言われたことをキッチリ覚えて
キッチリやるようなことは
得意な人に任せておけば良いんです。

ただし、そういう人が間違えて
クリエイティビティが求められるフィールドに行っちゃうと

「で、お前、何ができるんだ?」

って言われちゃいますけどね。

なので
「あー、自分は言われたことをキッチリやるなんて
向いてないぞ」
と思ったら

細かいこと言ってないで
個性を発揮して
ドーンと行っちゃった方がいいんですよ。

そんな時に
「自分は何ができるんだろう?
何に向いているんだろう?」
なんて
行動せずに考え始めると
ドツボにはまることが多いのでご注意を。

そうそう
学校にいる限り
言われたことを最低限はできてないとマズイのですが
ドーンと行っちゃって
何かがうまく行き始めると
連鎖的に色々できるようになるってのはありますね。

結構前から
「安心・安全」
って、やたら言われるようになったでしょう?

「安心・安全」が大事なのは当然で
それをことさら言うようになるなんて変だな
と嫌な予感がしてたのですが
案の定ですよ。

「安心・安全」が欲しいなら追求するのも良いですが
皆が同じじゃバランスが取れない。

さぁ、これからどんな世の中になっていくのかな?

大事なのは「すぐやる」ことだった

まずは小さなことでも良いので
取りかかって
小さな結果を出すこと。
多少出来が悪くても
最初は仕方ありません。

出来が悪くても
すぐにアウトプットして磨いていけば
大抵は何とかなるもんです。

「できた」
という感覚は自信に繋がって
次の行動に結びつきます。

良く
「小さな成功体験を…」
とか言いますけど
「成功」
なんて程のことでなくても良いのです。

むしろ、最初からレベルの高いものを
一発で仕上げようとか思うと思いとは逆に
ドツボにはまることが多いですね。

見えないほどの成長でもかまわないので
小さなことでも
大したことでもないことでも
すぐにやることが大事だったりします。

小さな大したことでもないことは
ついつい先送りにしがちです。

でも、それが未来に積み重なって
いずれは処理しなければならない時が来ますし
小さなことでもやらなければ
少しも成長しません。

でも、周囲からの期待は
経過した時間相応に大きくなって行きます。

先送りにして成長していない自分が
いずれは、溜まりにたまった「先送りにしたものたち」と
対峙しなければならない時が来ます。
たぶん、その時は
逃げるか諦めるか
そんなことになるでしょう。

一見つまらないことでも
すぐやるヤツは成長しているなぁ
なんて
そんなことを学生を見ながら考えていました。

できるようになるのに
知能とか学力とか
あまり関係ないんだなぁ
とか
元気とか愛嬌とかって
やっぱり重要なんだなぁ
とか。

でも、「すぐやる」って
言うほど簡単じゃないですよね。