何で勝負する? その2

かなり間が空いてしまいましたが
前回の続きです。

大学で学ぶのは卒業後の就職のためだったりするわけで
そのためには何かしらの強みが必要です。
いわゆるセールスポイントですね。

ただこの時、単なる「就活」のためだけに何かを…
と考えるのは薄っぺらです。
正直、そういう動機だと大したことはできないと思うのだけど
そういうことは置いておいて

今回はセールスポイントの構築について考えてみましょう。

学校では色んな科目を学びますよね。
で、ありがちなのは
「得意科目は何?」
ってヤツですね。

そういうのがある人は頑張って下さい。
「これなら誰にも負けない」
という領域に行けたらいいですね。

私なんかは人一倍勉強が苦手だったので
そういう勝負はできませんでした。

学校の中の物差し
つまり勉学の成績という尺度しか知らなかったので
困ってしまいました。

正直なところ
新卒としての就職も失敗ですね。
転職を繰り返して自動車の開発に
たどり着くとこができましたけど。

で、分かったのは
「何を知っているか」(つまり学力)が問題なのではなく
「何ができるか」が重要なのだな
ということです。

当たり前と言えば当たり前です。

自分が何かを知っていたところで
他人に何か良いことがあるわけでは無い。

つまり、それだけでは
仕事としての価値にはならないということです。

知っていることを行動に繋げて
外に発信してはじめて価値の発信
つまり仕事になります。

で、学生時代に
どうしたかというと

勉強が得意なヤツが
やらないことや
できないことをやったりしたら
どうなるんだろう?

なんて考え始めました。

時はバイクブームで
勉強ができようができまいが
バイクに乗っている連中はたくさんいましたが

そんな彼らが行けない領域までやったらどうなるんだろう?
これは何かしら強みになるのではないだろうか?
というか、自分に残された道はこれしかない!

と思い込んだのです。

バカですね。

正直なところ
このアイデアを実行するのは凄く勇気が要りました。
だって、そんなやり方がうまくいくのか
全く確証が無かったから。

でも、迷ったところで
別に答えが出るわけではないので
とにかくやりました。

国際A級ライダーのメカニックをやって
自分でもライダーとして走ったり
アパートに帰れば部屋には分解されたエンジンがあって
夜な夜な徹夜で整備してました。
バイク仲間からエンジンのオーバーホールを
請け負ったりもしてましたね。

学生時代は、こんなふうにスキルを磨いていたわけですが
実はそれだけではありませんした。

こんなことをやっていると
色んな人との出会いがあるのです。
その価値はは後になって気付いたことですが。

レースを一所懸命やっていると
周囲はチャレンジャーだらけなわけです。

そんな人達からの学びは凄く大きくて
今持っている価値判断の基準は
この時期に構築された気がします。

その結果、先に書いたように
新卒としての就職は失敗しました。

その失敗した就職先でも
色々と学べることはありましたから
別に後悔はありませんし
むしろ得したと思っています。

結局、学生時代の取り組みが実を結んだのは
大学を卒業して2,3年経った頃です。
やっと自動車の開発に関われましたし
ちょっと特殊な仕事もやらせてもらえました。

長々と書いてきましたが
何が言いたいかというと

なにも決められた物差しだけじゃなくても
何かしら頑張っていれば
それが報われる時が来る…かもよ。
ってことです。

あくまで「…かもよ」なので
リスクは大アリなのですが
それを取れるか否かが運命の分かれ道だと思います。

個人的には
可能性が少しでもあるなら
やる価値はあるじゃん!
とか思っちゃうのですけどね。

可能性をコントロールするのは自分ですし
やらずに後悔するのは嫌ですから。

心の力を鍛えるには

何か行動を起こすとき

「心の力」みたいのが効いてきます。
勇気なんかもそういうものでしょう。
というか、勇気とイコールかもしれませんが。

単に朝起きる時だってそうでしょう。
快適に寝ている状態から
何かのために状態を変化させなければならない。
小さな勇気みたいなものが必要です。

生存本能に従ったり
生理的な欲求を満たすためだったり
そういうときは自然に行動するので
そういうのは必要ありませんけどね。

これを鍛えるにはどうしたら良いのでしょうね。

心の力を使えば何か良いことが起きる
と分かっているなら発動するでしょう。

でも
分かっていなければ発動する理由はありません。

とはいえ
知識だけではどうにもならないことも多くて
分かっていたってできないかもしれません。

その辺を形づくるに当たっては
成長過程での経験が効いてくるのは間違いないと思います。
実体験で行動と結果の関係を身をもって知る
そんなことが大事なのでしょう。

そういう経験が
思考とか心の形みたいのを形成していく
なんてのは常識でしょうけど。

さて、では
成長過程とはどんな時期なのか
それはいつなのか
それが問題です。

幼少期の経験が大きく効いてくるのは当然でしょうけど

これ、たぶん
自分で決められます。

だって、年齢が低くても頑固に変わらないこともあるし
お年を召した方だって、凄く柔軟な発想を持っている方もいますから。
おっと、「柔軟な思考」というのは良いキーワードですね。

柔軟性を持つということは
変化を許容するということなので
成長そのものですね。

柔軟に変化するって
軟弱で弱いようなイメージがありますけど
たぶん逆です。
変化するには勇気が必要ですから。

反対に頑固と聞くと
強固で強いイメージがありますけど
これも逆で
変化する勇気が無いというケースも多いかと。

信じたものに対して
信念を持って臨む
のような場合はちょっと違ってくると思いますが。

いずれにせよ
基本は「心の力」みたいなものではないかな
なんて思うのです。

それは
自分はどうありたいかを考えて
それを実行するかどうかによって決まる
そんなところではないかな。

考え方が逆 考えと行動編

「何のために?」
とか考える時点で
それは未来の何かのためなわけですね。

なのに
「今、自分が安心するために」
のようなことをやると
大抵はうまくいかないんだよなぁ
なんて考えてました。

そりゃそうですよ。

やることが
短期的なことだったり
自分のためだったり
ショートスパンで内的な
最小限のことばかりやっていても
そこに幸せはやってこないのですね。

というか
そういうのって
必ず後になって
それに見合った結果を得ます。

良く言われることですが
「種まき」
みたいなものですよ。

播いた種に見合った花が咲く
のようなことが言われますよね。

なので
短期的に利己的なことをやってたりすると
必ず相応の結果を得ることになります。

逆に
他のためにしんどいことをやっていれば
必ず相応の結果が得られます。
即効性は無いでしょうけど。

手前のちっちゃいことでははく
遠くの、でっかいことから考えましょう
ということです。

これは経験上実感してます。
ある程度年齢がいった人なら
みな感じていることだと思いますけど。

私はそもそもそんなに優秀ではないので
前職では、色々うまくいかないこともありました。

そういう時は
「今頑張っておけば、この後必ず良いことがある」
と思っていましたね。
「神様に試されているぞ」
って。

まぁそう思わないとやってられない
というのもありましたけど
そう思えば少しはポジティブになれますよ。

失敗に打ちのめされたり
調子悪かったりしたときに
暗い顔、暗い声で
良いことが起きるわけ無いじゃないですか。

調子悪い人は
「調子が悪いのだから
暗い顔、暗い声なのは当たり前だ」
と思っているかもしれませんが
それがますます情況を悪化させる
ということに気付いていません。

ま、こういうのも
かつて先輩方から教えられて
やってみて実感したことなのですけどね。

「あの人は、実力があって
うまくいっているからポジティブなんだ」
なんて思いがちですが
それは勘違いで

ポジティブだからうまくいくのですよ。
これまた順番が逆ですな。