心の問題はほとんどが無意識

さんざん「心の問題だ」
なんてことをネタにしてきましたが

むしろ重要なのは意識よりも無意識かもしれない

かもしれないではない!
間違いない
重要なのは無意識。

我々の行動のほとんどを支配しているのは
無意識だから。

どうやって無意識を形作っていくか?
やはり習慣しかないと思う。
つまり日頃の心掛けと行動。

そのためには理想が必要
これが動機となるから。

では、高い理想を持つためにはどうしたら良いか?
これまた問題。

そのためのきっかけが必要でしょう。

となると
やはり環境ということになるのかな。
環境から気付きを得るだろうから。

では、誰が環境を作るのか?

それは気付いた人がやるしかない。

これ、自分のためではないです。
今まで利己的にやってきた人間が
そんなことをするのは勇気が要りますよ。

でもたぶん、頑張っていれば
回りまわって自分に何か返ってくるかもしれないけど
それは求めるものではないですね。
そんな欲を出しながら
うまくやれるほど器用ではない。

それができるか?
どれだけできるか?

やっぱり夢工房、頑張るしかないな。
頑張って続けるしかない。

どうするかは、やりながら考えよう。

依存の話

人は一人じゃ生きられないので
人間社会は相互依存なわけでで
お互いに価値のやりとりをしながら
何とかうまいことやっていたりするわけです。
ギブ・アンド・テイクってやつですね。

ギブせずにテイクばかりしようとする
「効率の良い生き方」というか
「都合の良いやり方」をしようとすると
大抵はうまくいかなかったりします。

残念ながら、そういうことって
若いうちは気付かなかったりするものですが

子供は親に完全に依存する状態からスタートするので
ある程度は仕方ないのですが

大学生ともなると
そういう状態から徐々に脱していって
いわゆる独り立ちをするために学ぶわけで
そういう状態って難しいですよね。
本人にとっても
周囲にとっても。

既存の状態から変化するって難しいものです。
自身の考え方や、やり方を構築する時期なので
その「難しい時期の過ごし方」が重要です。

そこに親なり教員なり
時として、メディアやネットや企業の情報などが入ってきて
本人をコントロールしようとします。

それは自分が思ったようにしたいから。

「心配だから」
なんてのは良く聞く話ですが
それは自分が心配したくないだけの話です。

学生本人にとっては
自分で考えて試して
何をすると何が起きるのかを知って
その経験を使って自身を構築して
未来をつくっていく必要があるわけで

それが「外部の指示で動く」
なんてことになってしまうと
結局は、自分で考えられない、決められない
ということになります。

テストの問題を解くばかりが
「考える」じゃないのですよ。
もっと大事なことがある。

依存の難しいところは
依存されていると気持ちよかったり
(頼りにされているという満足感)
依存していると楽だったり
(勇気が必要な判断や行動は不要)
双方ともメリットがあることです。

ただ、夢工房みたいにチャレンジする環境だと
下手な依存は厄介です。

もちろん一人じゃできないことをやっているのだから
相互依存は必須なのですが…

相手が自分の想像の範囲外のことをやろうとした時に
果たして許容できるか?

相手の想像の範囲外のことをやることができるのか?

これは本人のパフォーマンスはもちろん
学生と教員の関係にもよるし
学生と親の関係にもよるでしょう。
つまり環境にもよるということ。

でもやはり、本人が
「早く一丁前になりたい!」
と思ってくれないとね。

なかなか難しい問題ですが
何か魅力的なロールモデルでもあるといいのかな?

ま、これも引き続き検討しながら
トライ・アンド・エラーで模索していきましょう。

気付けなければ見えない 見えないものは使えない

当たり前のものには気付きにくい
代表的なのは環境とか。

空気は我々の周囲を常に取り囲んでいるけど
全く意識できないし
重力は常に我々に働いているけど
全く意識できない

日々我々が
意識せずに享受しているもの
意識せずにやっていること、言っていること
それによって起きることも
当然ながら意識の外にあるので
意外にも
一体何が原因で何が起きてるのかすら
分からないことも多いはず。

例えば
日本は少子高齢化社会になってきて
景気も低迷してきて
困ったことになるのなら
仕事の付加価値を高めて
利益率を上げたらいい。

そのためには
独自性とか希少性がカギになるので
そこには日本人ならではのやり方を
導入して特化すればいいじゃん!?

なのですが
一体何が我々の強みなのか
これが分からなかったりする。

だって、日本人としての営みを
意識せずにやっているから
自分でも何をやっているのか良く分からない。
極端な言い方ですが。

そんな当たり前のことは
見えないし気付けない
だから利用できない。

夢工房でもこれが課題です。

過去20年以上、あれこれやってきて
色んなものが蓄積してきたのだけど
長くやればやるほど、継続したものが
自然になって、当たり前になって
見えなくなってくる。

確実にそこにあるのだけれど見えない。

見えないそれは
慣性力として常に働いているわけで
放っておいても常に働きかけている。

これが継続というもののダークサイドなのでしょうね。

一体何が強みで
一体何が惰性なのか

ちょっと深呼吸して幽体離脱して
冷静に考えないとね。

こういうのを「意識の棚卸し」とでも言うべきなのかな。

ちょうど今、資産の棚卸しをやっているのですが
夢工房には過去の資産が山ほどあって
当たり前のものが見えなくて難儀してます。