学生の価値は?

夢工房のミッションは、学生の持つ価値を最大化すること。
一口に「価値」とは言っても色々ありますけどね。

一般的に、学生の持つ価値は何でしょう?
もちろんこの場合、社会から見てということです。

「知っている」
それは大事なことではあります。
でも、それだけでは不十分でしょう。
知っているだけでは何も起きませんから。

「できる」
これも大事。
ここには、スキルやマインドなども要求されるでしょう。
でも、一般的に学校ではマインドは問われませんけどね。

知識とかスキルなどは、持っているパフォーマンスです。

そのパフォーマンスは何のためなのでしょうか?
その目的によって、獲得すべきパフォーマンスの内容やレベルが決まると思います。

希望の会社に入るため?
持っているパフォーマンスが、入社するに値するボーダーを上回っていること?

まさか。
受験じゃないのですから。
数値化された何かが基準を上回っていることによって合否が決まる?
そんなのはありません。

今や学校で得たパフォーマンスが、そのまま通用する仕事なんてあるのでしょうか?
たぶん、ほとんど無いと思います。

在学中にレーシングカーを作り続けた学生のパフォーマンスですら、そのまま仕事として通用するかというと微妙だと思います。
間違いなく、かなり良い線は行くと思いますが、「そのまま」ではね。

ただ、未経験者に比べれば圧倒的に即戦力で、雲泥の差です。
定量的に言うのは難しいですが、実務経験で言うと、3年から5年くらいの差が付くと思います。ヘタすればもっと。
そして、その差はそう簡単には埋まりません。

今や世界中で展開されており、自動車業界への登竜門的な位置付けのFormula SAE。
恐らく現状では、世界中に600くらいのチームが存在すると言われています。

彼らを受け入れる会社は、彼らの中に何を見ているか?

それは「期待値」でしょう。
その期待値を構成するための証拠として、在学中の活動内容があります。

「コイツは、どれくらい伸び代があるのだろう?」
「コイツにチャンスを放ったら、どうするだろう?」
簡単に言うと、そういったことでしょう。

活動している学生達のほとんどにとって、会社に入ることはゴールではありません。
入ってから何をするか、です。
業務の中にゴールがあります。

チャンスを得たら、それをどのようにハンドリングしていくか。
もちろん成果を得るために。
その期待値こそが学生の価値だと思います。

「コイツと仕事したいな」
そう思われるように成長してほしいものです。

学びって何だ? 3

そして、これからの学びがどう変わっていくか?
それが問題なのです。

前回の記事で

経験しないと分からないことを実際にやってみて、新しく知るとか、気付きを得るとか、それこそがチャレンジャーにとっての学びと言っても良いでしょう。

と書きましたが、恐らく大事なのはココで、やらずとも分かること…これはAIに分かることであって、相当高度なことまで含みますが…ということになりますが、それは価値が低下していくのは見えています。
そしてその先は未知の世界。

今はそこへ至るまでの転換点。
よって、正解なんてありません。

しかし、ヒントになるものはあります。
それは具体的なことではなく、大きな変化の流れがどうなるか。

テクノロジーは、未来に向かって変化し続けます。
しかし、人の営みは面白いもので、波のように上がったり下がったり、行ったり来たり、グルグル回ったり、長い目で見ると今までと逆方向の変化が起きたりします。

流行などはわかりやすい例ですが、流行ったり廃れたり、リバイバルがあったりするでしょう。
人との距離感であったり、価値観であったり、そういったものは、一方向に変化し続けるということは無いと思っています。
ある方向にどこまでも行っちゃうと、いずれは耐えられないポイントに到達して、その後は逆方向に向かうのではないかと。

というわけで、現状を見れば、その後の変化については予想が付くのではないでしょうか。
恐らくカギになるのは、AIのもたらす利便性によって失うものではないかな?なんて思ってます。

これからはAIが台頭してくるのだから、それに関することを学ぶのも一つの手ではあるのですが、より長期的に見たり違う側面を見て、何を得るべきかを考え、行動しておくのが肝要かと。

そう、行動しないと。
特にこれからは「やる」ことの価値が増大しますし、その変化は早いですからね。
それに、読みが外れても何も考えないよりはマシですし、損はしませんから。

学びって何だ? 2

で、結局、学びとは何か?ということなのですが、少なくとも暗記とか、単なる記憶でないことは確かです。
それらは学びに必要なことだったりしますが、イコールではありません。

そもそも「学び」は、「真似び」からきているそうで、できる人を真似るってことなのでしょう。
そんなことを言ってしまうと、その「できる人」を辿っていくと、オリジナルというか、パイオニアに行き着いてしまうわけで、そこまで行っちゃうと「真似」ではありませんけどね。

と、ここまできて、Wikipediaを見てみると…
「人間が何らかのものごとを新しく身に付けるようとする営みのこと」
とあります。

目的や目標があって、それができるようになるためにやること
と言っても良さそうです。

もっとも、目的、目標がなくても、何かしらやっていれば、それは学びとも言える気もしますが。

そうそう、前回の投稿の最後のころに「チャレンジ」というワードが出てきましたが、経験しないと分からないことを実際にやってみて、新しく知るとか、気付きを得るとか、それこそがチャレンジャーにとっての学びと言っても良いでしょう。