隅田川花火大会

今日は、本学の自動車工学研究室の卒業生達が、恩師である佐野彰一先生のご自宅にお招き頂いて、隅田川の花火大会を見ながら宴会するというイベントでした。
以前は毎年実施していたのですが、コロナ禍によって中断していたので、実に4年ぶりの開催です。

自動車工学研究室は、私のお師匠様の佐野先生が立ち上げて、ご退職後は私が引き継いでいます。
佐野先生ご退職後、私の研究室となった自動車工学研究室では、卒業記念行事として食事会をするのが恒例なのですが、その席には佐野先生にお越し頂いていたり、佐野先生のお誕生日会をしたりしていますので、この花火大会を含めると、卒業生達は年に3回、佐野先生にお目にかかれるのですね。
日本で初めてF1マシンを設計した開発者と年に3回も会えるなんて、何と幸運なことでしょう!

今年は卒業生達が子供を連れてきたりして、なかなか賑やかな宴となりました。
各業界の動向とか課題なんかも聞けて収穫もありました。

皆さんお元気そうで何よりです。

何が欲しいの?

皆、何が欲しいのでしょう。
ボヤーッとしてますが、超大まかにはこんな感じ?

欲しいもの

  • 価値
  • 安心

欲しくないもの

  • リスク

リスクは取りたくないけど価値を増したい
とか
人と違う何かを持ちたいけどリスクは取りたくない
とか
気持ちは分からなくは無いけど
難しいですよね。

人と同じことをしたいけど優位性を持ちたい
なんてことになれば
これはもう超絶に矛盾しているわけで

でも、そういう狭間で
皆さん悩んでらっしゃるのでしょうか。

だとしたら
なんでそんな難しいことをしたがるのでしょうか。

でもまぁ、分からなくも無いかなぁ。

リスクを取るって
何かを手放すってことでしょうから。
手放すのは怖いですよね。

ま、あとは
あっちもこっちも立てようとしてるのかな。

人の能力には限界があるから
余計なものを手放しちゃって
腹を決めて何かに注力すれば
結構なことができたりするのですけどね。

でも、それこそがリスクなんだよなぁ。

人の能力とは言っても
それは人それぞれで
色々できちゃう人もいるのですけどね。

でも、そういうのに向いてないと思ったら
それなりのやり方をすれば良いと思うんだけどなぁ。

もしそれでうまく行かなくても
悩んで何もしないよりはずっとマシなはず。

もっとも
向き不向きなんて自分で決めるものだと思うけど
そうはなっていないのかな?

結局
何をやったところで
「保証」なんて無いわけ
だからこそ面白いと思うのです。

だって、最初から結果が見えてたら面白くないもんね。
そんなのやる必要無いです。

あぁ、でも安心が欲しかったりすると
そうはならないだろうなぁ。

夢工房で活動していると
色々分かって面白いです。

安心を求めて活動するとするでしょう?

すると、100%満足する成果なんて大抵は得られないもんだから
目指していた安心より低いところに落ち着くわけです。

つまり、安心するためにやると
安心できない結果になる。

やってる本人は意識していないのですが
考え方は行動に現れるわけで
それは彼らが作るものに現れて
目に見えるようになります。

そこで分かっちゃうのですよね。
何が欲しかったのかが。

たぶん、本人もビックリですよ。

で、チャレンジの意義とか価値なんかを理解するわけです。
そこからの軌道修正は難しかったりしますけどね。
自分で自分をコントロールするって結構難しいものです。
でも、だからこそ
そこには価値がある。

ここでは、そんな風にして成長していくのです。

チャレンジャーの価値

学生なんてやってると
どんな人が必要とされるのだろうか?
なんて考えますよね。

色んなやり方があるだろうけど
一つ確実な道があります。

それは
チャレンジャーになることです。

これは絶対です。

失敗をいとわずやる人
それは、誰かの代わりにリスクを払ってくれる人で
貴重な存在です。
誰もがリスクを取れるわけでは無いから。

もっとも、本当のチャレンジャーは
リスクを認識する閾値が違っていて
あまり意識していなかったりもするのだけれど。

例えば、自動車の開発なんてのも
ある意味リスクを取ってます。

だって普通に考えたら
面倒だったり大変だったり危険だったりしますから。
そういうリスクをコントロールをしながら
皆で分担して引き受けているのです。

もし、個人で同じことをやろうとしたら
面倒だったり大変だったり危険だったりするわけですよ。

開発者は、そういうリスクを取っています。
本人は、あまり意識していなかったりしますが
客観的に見ると、そういうことになっています。

恐らく、そういうのって
どんな業種でも少なからずあるはずです。
責任を持って仕事をするって、そういうことでしょう。

ウルトラマンだってスーパーマンだって
痛い思いや失敗をしながら
人類に代わってリスクを取ってくれるから
ありがたいわけですよ。
それが価値です。

勘違いしてはいけないのは
失敗しないことが成功(価値)では無い
ということです。

夢は失敗しないことだ!
という人なら別ですが。

失敗とか成功は
価値の有無とは別の次元の話ですから
直接の比較や評価はできません。

もっとも、失敗の持つ価値を決めるのは自分なので
他人からとやかく言われる問題では無かったりしますが。