ジェネラリストが必要だ

マルチプレーヤーでも良いのですけどね。

どういうことかというと、近年の教育は専門化されすぎていて、各技術者が狭い範囲に特化しており、製品としての取り纏めが難しくなってきている、ということです。

各人が狭い領域を深掘りしていくのは、技術の向上には不可欠なことです。
しかし、広い視野を持って全体を見る目を持った者がいないとまとまるものもまとまりません。

専門の領域を得意とする人をスペシャリスト
対して、広い領域を見る人をジェネラリストと言います。

両方いないと世の中うまく回りません。

日本にはスペシャリストは沢山います。
なので、原料とか素子とか、製品を構成する要素には強い。

しかし、ジェネラリストが不足しているために、製品としての強みを持つものが減ってきているのではないでしょうか。

スマートフォンなどは分かりやすいところかもしれません。
今や売れ筋の製品は、軒並み海外製。
だけど、使用している部品単位で見れば日本の技術が入っていたりする。

自動車では、日本製が持つ強みというか持ち味が生きていて、持ちこたえています。
しかし、持ちこたえるのではなく、伸ばさなければなりません。

専門化は十分かどうかは分かりませんが、広い視野を持ち、多様な価値観を理解して、長期的な考え方ができるジェネラリストは必要です。

現在の学校教育は、目の前の受験のためなど、短期的な目標に向いているので、そういった感覚を持つ者を育成するのは難しいと思う。

幅広い知識を持っていたとしても、それは知識止まりで、手を動かす経験が圧倒的に不足していたり、言われたことをやる経験はあるけど、自らが指示したり伝えたりする側になる経験が不足していたり…
とにかくものごとへの関わり方が単調で画一的。

今になってみると
「あんた、AIと勝負する気なのか?勝てると思ってんのか?」
と言いたくなるような学習内容じゃありませんか?

それでは最終的には誰もハッピーにならないのではないでしょうか。
この状態からの脱出は、喫緊の課題だと思います。

そのためには…
自分で考えてチャレンジする
それが一番。
正解を探すのではなくね。

そんなことを繰り返していくと、ジェネラリストになるかどうかは分からない。
けど、ジェネラリストになるには外せないプロセスだと思います。

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