どんな戦略で行くか? 2

いきなりですが、再び戦略の話。
今回は汎用的な話です。
人生設計でも良いし、ものづくりに適用しても良い。

戦略を考えたとき、大抵は大きく分けて二つではないかな。

・皆がやっていることを極める
・誰もやっていないことをやる

皆がやっていることだと、内容自体は安心です。
だって、皆がやってるのだから。

でも、違いを生み出すのは難しい。
だって、皆がやってるのだから。

楽しさや高揚感は重要。
それが無いと健全な動機が生まれないので、続かない。

いずにしても、アイデアは必要だろう。
というか、アイデアが命!

さあ、考えてみよう。

つづく

そして我々は何を失っているのか

動力の話をネタにしばらく記事を書いてみたわけですが、思うのは…
色々便利になったけど、同時にに何かを失っているわけで、それは何なのだろうなぁ
なんてことだったりします。

我々の便利で快適な暮らしには、大量のエネルギーが必要で、それを手に入れて使う時には、必ずトレードオフが発生します。
望むものを得る一方で、何かを手放しているはず。
環境問題などはその一つ。

他にも、環境とか物質のみならず、我々の心の問題などもあるでしょう。

問題は、一度手に入れたものを手放すのは、とても難しいということ。
ひとたび快適な暮らしを手に入れてしまったら、元に戻るのは困難です。
もっとも、何をもって「快適」とするか、というのもありますが。

テクノロジーは、これからも発展していくでしょう。

ただ、それは何のためなのか?どこに向かうのか?
そこが問題です。
今までと同じ価値観に基づいて発展していくという確証はどこにもありません。

そんなことを考えていると、開発という仕事とか、そのための教育とか、もっと広い視野を持つ必要があるんだろうな、とか
選択して行動するために、考え方とか勇気とか、そういうのも重要だな、なんて思うのです。

動力の話その7 拡張されたエコシステム

動力の話からは外れてしまうかもしれませんが、実は動力はこういった全体の一部なのです。
ということで話を締めくくりたいと思います。

そもそも、道具やテクノロジーを持たなかった頃の人間は、食べたもののカロリーによって、体を動かすというシステムです。
とはいえ、その食物も自然界から得ていたわけですが。
そして、自然は主に太陽からのエネルギーで成立していたりするわけで…
結局のところ、人が摂取できる食料も持つカロリーと、体力で仕事量が決まる。
記事にはしていないけど、、道具の工夫も重要な要素。
そんなエコシステムです。

今回の動力の話は…

人の持つ限界を超えるために、より力の大きい家畜の動力を使った。
当初は、ものを運ぶとか、畑を耕すといった仕事だった。
エネルギー源は自然から得た餌。
これにより、楽に大量の仕事ができるようになった。
設計要素としては、家畜に取り付ける器具や道具。

その後、機械を組み合わせて、水を汲み上げるとか粉を挽くといった発展をした。
しかし結局は、動物の持つ力の限界や、安定性などが限界になる。
しかし、機械要素の設計技術は発展。

そこで、力の発生源そのものを機械化する。
システム全体が人による設計となる。
エネルギー源は、餌から化石燃料へと変化。
より安定した仕事、よりパワフルな仕事ができるようになった。

そんな風に、動力源を家畜から人工のものに置き換え、エネルギー源は化石燃料を用い、ますます楽に大量の仕事ができるように発展してきましたわけです。

そして、そこに制御が入り、自動化ができるようになりました。
当初は機械による制御でしたが、後に電子制御になり、コンピューターが発達して、より安価で高度な制御が可能となりました。
加えて通信技術が統合されて、遠方からの制御も可能に。

そして今、この地球規模で制御が可能となった巨大なエコシステムに、人工知能が加わりつつあります。
それと同時に、エネルギー問題と環境問題が顕在化しています。

巨大なエコシステムを維持・発展させるには、膨大なエネルギーが必要です。
巨大じゃなくても、文明を発展させるためにはエネルギーが必要。

エネルギーを消費すると、基本的にCO2が出ます。
人だって、家畜だって、機械だって
動作時はもちろん、作るときも、処分するときも
CO2を出すな、というのは、発展するなというのと似たようなものです。

果たしてどうなることやら。