「思い」が切れないように

どうしてもどうしても
やりたいことがあるなら
うまくいく方法はあります。

とてもシンプルです。

どうしたいのか
を思い続けることです。

そのためのことを
できるだけすぐにやる
できるだけたくさんやる

そして諦めずに続ける

それだけです。

これは、自身で色々やった結果でも分かったし
仕事で色んな人と接しても分かったし
学生を見ていても分かりました。

分かっていたらできるのか?
というと
分かっているのとできるのは別ですから
それはあなた次第です
というところでしょうね。

どうですか?
シンプルでしょう?

どうしたいのか
という思いが切れるとお終いです。

なので
大好きなことをやることは重要だし
やることを好きになるための工夫も重要でしょう。

もっとも、うまくいってる人は
そういうのを意識しなくても
自然とできてたりするのですけどね。

学生達の中には
こういうことに気付いて
急激に方向転換して突っ込んでいく者がいて
そういうのは見ていて面白いですね。
「開眼する」というのでしょうか。

みるみる成長していくし
あぁ、夢って叶うんだなぁ
と思います。

こんなことを言っていますが
では、自分が納得いくところまで行けたのか
というと
うまくいったものも、あるにはありますが
どうせ終着点は無いわけで
まだ納得はできていません。
継続中です。

そうそう
大事なことがあります。

好きなことを頑張っていても
必ず困難にぶつかったり
低調な時期がやってきます。

困難なら努力で打破できるでしょう。
なので頑張り続けて壁をぶち破りましょう。

でも、低調な時期は手強いです。
何をどうやってもダメ
そもそも、やるべきことに対して
モチベーションも上がらなくなって
メンタルにも不調を来すことがあります。

そんな時期が1年から3年くらい続くかもしれません。

それでも諦めたくない

そう思ったときにどうするか
これも大事なことです。

そして、そんな困難な状態を乗り越えて継続することができたら
必ず大きく成長できます。
なので、そこまで行けたらチャンスは目前なのかもしれません。

ただ
自力ではどうにもならない状態になることもあるかもしれません。
そういう場合はエキスパートの力を借りるのが良い場合もありますね。

夢が大きくてパワーも大きい場合
低調な時期に落ち込んだときのインパクトは大きいですから。

私の場合は、最高のエキスパートに助けてもらえて乗り切れた
という経験があります。
そういう人と縁があったというのは大変ラッキーでしたね。

色々経験してみて

思ったことは叶う
とか
会うべき人とは必ず会える
とか言いますが

そういうことには一定の説得力があるよなぁ
と思った次第です。

やはり勇気か

教員をやっていると
それはもうたくさんの学生を見るわけですけど
色々いて面白いな
と思うこともあれば
もったいないことしてるな
と思うこともあります。

「もったいないこと」
の多くは
みすみすチャンスを逃しているケースがほとんどです。

その反面
それは仕方がないことだとも思います。

というのも
チャンスに手を伸ばすのは
何かとリスクを伴うからです。

ここで言うリスクは
身体的、精神的にクリティカルな影響を及ぼすレベルのことではなく
ちょっと失敗するとか
ちょっと怒られるとか否定されるとか
そういう可能性を言っているので
かなり低レベルのリスクです。

経験が十分でなければ
本人が未知のものに対してリスクを感じることも多いでしょうし
今の世の中
若者に関わる多くが
リスクに接近したり
リスクを取ったりすることを妨げることが多いでしょう。

当然、リスクと得られるもののトレードオフなんて
経験する機会が無いまま成長してしまうでしょう。

成長の早い学生を見たりすると思うのは
その辺のトレードオフがうまくできてるな
ということです。

自分が取るべきものを定めて
それ以外を捨てられるストイックさが無いと
そういうのは難しいでしょうね。

そうそう!
何を取るか
というのは同時に
何を捨てるか
でもあるのですね。

なので、ストイックになれないタイプの欲張り君は
成長しにくいかもしれません。

成長が遅いタイプに共通するのは
受け身でアウトプットが少ない者のような気がします。

そんなタイプも社会に出れば
何かをきっかけに変わることもあるかもしれませんし
そういうやり方に適した何かを見つけるかもしれません。
(何が適しているか、私には分かりませんが)

でも
もったいないな
と思うのは
20歳前後にやったことは
その後の人生にかなり大きな影響を及ぼすはずなので
一番おいしい時期を逃しているからです。

歳を取ってからやり方を変えたり
キャラクターを変えたりするのは難しいので
仮に
「そのうちなんとか…」
なんて思っていることは
どんどん難しいことになっていって
大抵はできなくなります。

若いうちに感じるリスクの大きさは
案外大したことじゃなかったりするのです。
同じことをいい年してやると
結構な大きさのリスクになったりします。

ちょっと勇気を持てば
大抵のことはなんとかなったりしますし
なんとかならなくても
貴重な経験が手に入りますしね。

若いうちの苦労は買ってでもせよ
というのはよく言ったものです。
それが一番安上がりなのですから。
人生への先行投資で、リターンは大きいですよ。

ものづくりは人づくり まさにその通り

コロナ禍とか
情勢不安とか
色々あって
事業をやられている方は大変なんだろうな
と思います。

5月連休以降、多くの卒業生と話す機会があって
それこそ色んな話をするのですが
やはり「人」に関する懸念は出てきますね。

特にウチの研究室の場合は
ほとんどの卒業生が開発者だったり
モノに関わる仕事ですので
人がモノを作ってるんだよね
という事実を痛感させられます。

というのも
どうも、ものづくりの現場が弱体化しているような気がしてならないのです。

ものに十分に触れたことが無いエンジニアが
エンジニアリングするような時代になってきた気がします。

それは仕方ないことのかもしれませんが
仕方ないじゃ済まされません。

IT産業が盛り上がってきたころ
正直なところ、夢工房でやっている
ハードコアなものづくり路線は
このまま行って良いのだろうか?
と思ったこともありますが
今は迷いはありません。

もちろん、ここでは同じことを繰り返しているわけではなく
日々変化を遂げてはいますが
基本路線はこのままで良いと確信しています。

ものづくり
というと、単に手を動かして
ろくに頭を使わずに
ものばっかりむやみに作っている
と勘違いしている人もいるかもしれません。

恐らく学校の先生でも
そう思っている人が多いのではないかとも思います。

クルマとか模擬惑星探査機とか
そういうものを開発していくというのが
いかに大変なことをやっているか
理解できない人も多いのでしょうね。

もっとも、自分でものをつくったことが無いのであれば
それは仕方ないことだと思います。

人がつくるものは
つくった人以上にはなりません。
つくった人そのものと言えるでしょう。

なので、良いものをつくろうと思ったら
人そのものを成長させるしか方法はありません。

ものづくりは人づくり
とはよく言ったものです。
まさにその通りですね。

我が大学では
技術は人なり
です。

何度も言っていますが
定型的な知識だけでは良いものはできませんので
心の部分を何とかする必要があるのです。

経験の無い若者が
良いものをつくろうと思ったら
知識や手作業の練習みたいなことをしたって十分でありません。

どうしたらいいか
というのをここで表現したいとも思うのですが
それができないのが経験知とか心のお話しなわけで
こればかりはやってみないとどうにもならんのですね。

誰かこの現状を何とかしようとしているのでしょうか?
しているのかもしれませんが
よく分かりませんね。

ま、どうにせよ
夢工房はガンガン行かせてもらいますけどね。