習慣の積極的利用法

人は繰り返しの行動によって
習慣が形づくられます。

これは当たり前のことで
誰でも知ってます。

意識的にやっていれば
それはトレーニングと呼ばれたり

無意識で、すでに定着しているものなら
習慣と呼ばれたりします。

自動車の運転は分かりやすい例かもしれません。

経験のないドライバーは
何をどうすると何が起きるか分からない
というのが前提です。
それがビギナーってヤツです。

教習所で初めて運転したときは
コースのこの辺でハンドルをこのくらい切って…
なんてやりますよね。

この時、タイヤは見えていなくて
どれくらい切れているかなんて分かりません。
唯一見えるのはステアリングホイール
ハンドルですね。

なので、走っているコースの形と
唯一見えているハンドルを操作するタイミングと
操作量(切る角度やスピード)を目安として運転しています。

で、どのタイミングで何をするとどうなるか
というトライを何度もして経験を積みます。

慣れてくると
どういうタイミングで何をすべきかを
一々考えなくてもできるようになります。

これは経験を積むことによって
やるべき事が無意識化されているのですね。
習慣化しているとも言えます。

あることが習慣化してしまうと
その分、意識の領域に空きができます。
なのでその分、余計なことができます。

歌を歌ったり、ご飯を食べたり、スマホいじったり…いや、それはダメだ(笑)

運転操作なら
より高度なことができるようになります。

ある程度運転ができるようになると
いかにも色々分かっているような気になってきますが
ところがどっこい!

「じゃ、あのカーブ曲がるときに
どれくらいハンドル切ってるか言ってみ?」
と言われて答えられる人はほとんどいません。
まして、その時にどれくらい前輪が切れているかなんて分かりません。

でも、運転出来ちゃう。

結局、よく分かってないけど
「こうするとこうなるはずだ」
というのが経験上身に付いて
勘で運転しているようなものです。

ヘタをすると何も考えずに運転していることすらある。

そう、トレーニングしててきるようになる
ということは
考えなくてもできるようになる
ということなのです。

もちろんこれは
自動車の運転に限らず
多くのことに適用できます。

日常生活や仕事もしかり。

「こうなるといいなー」
のためのことを
意識的に繰り返して習慣化してしまうのです。
習慣化してしまえば
あとは考えなくても自動実行できるので
勝手にうまくいっちゃうし
意識は次のレベルのことに向けられます。

この時
理想に向けて考えて習慣化する
というのがポイントです。
心配なことやネガティブな何かを回避するため
なんてのダメですよ。
そっちに向かって行ってしまうから。

今回の内容は
ごく当然のことかもしれません。
習慣は大事だよ
ってことです。

でも、これを積極的に利用しようとする人は
意外と少なかったりします。
こんなことを書いている自分自身
十分に活用できているとは言えません。

でもまぁ、十分には活用出来ていないけど
色々試して、それなりの結果は出ています。
なので、今後もこの調子で行ってみますよ。

予想を超える 期待を上回る

そんなことができたら嬉しいですよね。

学校では基準に達したか?
しかもあらかじめ定められたものに対して
ということをやります。
全てがそうではないけど
そんなことが多いですね。

それも良いのかもしれないけど
何とか基準に達しても
安心はするでしょうが
そこには喜びは無かったりします。

そのやり方で行くと
基準を超えないと
喜びを得ることはできないし
そこまでは、ずいぶん遠い道のりに感じます。
そんなふうに感じるのは
私が出来の悪い学生だったからだからかもしれませんが。

そんな「決められた物差し」ばかりと向き合っていると
視野が狭まってくるのも当然なのかもしれません。

言われたことができる
というのは大事なことだと思います。

でも
言われてもいないことができる
これはもっと大事なことです。

言われたことができて
言われてもいないことができれば
それは最高なのかもしれませんが

「両方は無理だ」
と思ったら
それらを直列の、足し算の関係に
しなくても良いと思うのです。

言われたことをやるのはあまり得意じゃないけど
言われてもいないことがムチャクチャできる
というのもアリだと思います。

以前、サラリーマンをしていたときに
部下の給料の査定をしていました。

しっかり仕事をする部下がいたので
そいつの昇級についてボスに言いました。

私「あいつの査定、上げたいんですけど」

ボス「何で?」

私「だって言われたことはキッチリ仕上げてくるし…」

ボス「言われたことができたって当たり前じゃん
当たり前のことはプラス査定にならんよ」

そうです。
言われたことがちゃんとできて
学校なら100点の仕事でも
会社じゃ0点なんですね。
あらまぁ、ビックリ。

そもそも物差しの使い方が違ってました。

ちなみに
0点というのは
落第しちゃうわけではなくて
マイナスじゃないけどプラスじゃないよね
ってことです。

でも、会社では物差しが単一じゃないんですね。
営業職とかは分かりませんが
開発職であれば、色んな能力が求められますので
何かに特化してぶち抜けていれば
トータルとしてプラスにすることもできるのです。

私なんかは基本的に劣等生タイプで
他ができないこととか、変わったことにすぐに目が行ってしまって
変なことに情熱を注ぐタイプでしたので
言われたことがちゃんとできていたかは疑問で
ヘマしてばかりだったかもしれませんが
変なことも含めて
トータルで評価してもらっていたのだと思います。

こういうやり方を真似しろ
なんて皆に言うつもりはありませんが
言われたことがうまくいかなくても
他にやり方があるはずだよ
と言いたいのです。

それを磨いて
予想や期待を上回れば
それは喜びに繋がります。

「喜び」は
先へ先へと行く原動力ですから
その感覚を大事にしましょう。
「快」を求めて自動的に行動するのを
うまく利用しましょうってことです。

逆に
言われたことしかできない
そういうタイプもいると思います。

言われたことができても
それは予想通り
ってことになってしまって
安心はできるかもしれませんが
喜びには繋がりにくい。

では、言われたことを
予想を上回るスピードでやればどうか?
そういうチャレンジも面白いですよ。
きっと喜びに繋がるでしょうね。
継続していれば、そのうち何かに気付いて
オリジナルなものに変化するかもしれませんし。

予想を超える
期待を上回る

もちろんそれは
自分の予想でもなければ
自分の期待でもありません。

大事なのは
そこに相手がいることです。

自分だけが喜んでいても意味がないのです。

変わりたいけど変われない どうする?

今の自分に満足がいっていない
そんな状況はありがちだと思います。
向上心が強いならなおさらですね。

行動を変えたい
考え方を変えたい
どうにかしたいけどうまくいかない
そんなこともあるでしょう。

まず最初に
絶対に何とかなる方法なんてありません。
理屈やノウハウで何とかなるなら
本やネットの記事を読んだりして
知識を得れば何とかなるはずですが
そういうものではないから困っちゃうのですね。
どうにかするのは自分自身だということ。

次に
あらゆることに対して
完璧になるなんてことを望むのはやめましょう。
こういうのはトレードオフなので
何かを得れば何かを失う
くらいに思っていた方が良いです。

と、この辺を念頭に
チャレンジしてみましょう。
これはいわば、自分を使った実験です。
楽しめれば勝ちです。

さてさて
まずはどの辺から考えていきましょうか。
本当は考えずに行動出来れば良いのですが
方向性くらいは見ないとね。

最初は点検してみましょう。

「変えたい」は
内発的なものなのか
外発的なものなのか

本当に自分が願っていることなのか
外から突きつけられた要求なのか
そういうことです。

外から突きつけられた要求や課題だと
それによる変化は難しいかもしれません。

だって、本当に自分がそうしたいと思っていないから。

もっとも、外からの要求からスタートしても
その後に自分の内的な欲求に変化させることもできるとは思いますが
難しいでしょうね。

問題は
「快」がどこにあるか
ということです。

人は「快」を求めて行動します。

変化した後に
そこに気持ちよさがあるなら
それに沿った行動になるでしょうし
そうでなければそれなりに。

なかなか変われないのは
変わらないことに「快」があるからです。

それは本能的なところに根ざしていたり
今までの環境による影響だったり
色々なのでしょうけど

自分が意識できる希望とか
処理しなければいけないタスクであるとか
そういう理屈では何ともならない部分に理由があるから難しい。

変化を求める先にあるものが
本当に自分が望んでいるものならば
先に進みましょう。

そうでないな工夫が必要ですね。
ビジョンの再構築かな。

さて、では具体的に自分を変えるためにどうするか?

私の意見は実にシンプルです
それは

やること

です。

シンプルでしょう?
でも、だからこそ難しいという言い方もできます。

大事なポイントがいくつかあります。

まずは
考えすぎないこと

考えるのは大事なことですが
それでは何も起きません。

考えすぎると
うまくいかなかったときのことまで想像して
腰が引ける可能性もありますし
そうなるとますます慎重になって行動が遠のきます。

リスクマネージメントなんてのは
行動できるようになってから考えた方が良いですね。

とにかくトライの数を増やして
ショートスパンで一つのトライを済ませて
それを評価する。
で、次のトライの方向を考える。
最初はそんなやり方が良いと思います。

PDCAサイクルを回せ
とか言いますが
そんなのを考えるのは
チャレンジできるようになってからで良いのです。

ヘタに格好付けてそんなのを最初からやろうとすると
前に進めなくなります。

そして
外に向けてやること

分かりやすいところでは
他に対して発信して
フィードバックを得ることですね。
自分の中で完結させないこと。

ただし
トライの数を増やすと失敗も増えます。
その失敗に心を捕らわれると
次のトライが出来なくなります。

なので、失敗を許容してくれる環境が必須ではないかと思います。
言い方を変えると、これが
チャレンジを許容する環境
ということかな。

あとは
楽しむこと
どうやったら楽しめるでしょうか?

トライしていること自体を
今やっていることを楽しむ
その感覚は重要です。

あと、結果に拘りすぎると楽しくなくなります。
いや、この表現はイマイチだな。

失敗をネガティブなものではなく
単なる経験というか
それが正解じゃないということが分かった!
という発見を楽しむことかな。

「おー!これは違うのか!
なるほどね!!
でも、これをやるとこうなることが分かったぞ!
じゃ、次だ!」
みたいな感じ。

「じゃ、次だ!」
をやるためには残り時間が必要なので
何事も早くやることが重要なのですね。

だからこそ
考えすぎちゃダメ
ってことです。

行動すれば
結果が、次にどうしたら良いかを教えてくれます。

さて、こんなところでどうでしょうか。
今の私が言えるのはこんなものです。

もちろんこれでうまくいく保証なんてありません。
私も修行中の身ですが
少しは参考になるのではないかと思います。

どうせ絶対の正解なんて無いのです。

やってみてダメでも
それが分かれば発見ですよ。

さぁ、まずは一歩目をズバッと踏み出してみよう!