得意なことを伸ばそう

皆が同じようなことができるのは結構なことです。

しかし!
そもそも人類は、仕事を分業化して専門化することによって発展してきたのです。
要は、「尖った人」がいたから、と言うこともできます。

なので、得意なことを伸ばすというのは、進歩・発展するためには根源的なものなのです。

得意ではないことにリソースを振り分けると、当然ながら得意なことに使うリソースは減ります。
やるべきことをどんどん増やして、アレもコレもってわけにはいかない。
得意ではないこと、好きでもないことならなおさらです。

つまり、限られたリソース(主に知力や体力)を分散して使うなら、広範をそれなりに…
となるでしょうけど「何か尖ったものを」となると、リソースの集中投下が良いに決まっているのです。

皆が知っていると良いこと、できると良いこと
こういうのは「汎用的な知識や能力」と言われます。

そういったことに長けた人はいて良いし、もちろん必要です。

汎用的なものも、専門的なものも、両方優れている人
そんな人がいても良いでしょう。
というか、それが理想なのかもしれませんが、リソースや価値観や習慣の問題で、なかなかそうもいかなかったりします。

であれば、汎用的なのはイマイチだけど、専門的なものに強烈に特化した人がいても良いと思うのです。
それが多様性というものでしょう。

そして、色々な専門的な能力を持った人が集まって、お互いを補完し合いながら、強力な組織力を発揮する。
それが実社会で行われていることであり、人類が進化してきた道筋です。

恐らく現在は、「お受験」という短期的なゴールに対する汎用的な知識を強烈に要求されていて、専門性を獲得する暇がない…
とかやっているうちに、各人が得意なものに突っ走るような多様化が許容できないような状態になってしまっているのではないでしょうか。

で、社会からのニーズと乖離している。
ということでしょうね。