自分のせいにしてしまえ

訳が分からないタイトルです。

世の中に不満とか問題とか色々ありませんか?
まぁ、そこまで話を広げなくても良いですが
身の回りとかね。


そういうものを
誰かのせいにして
愚痴を言ったり文句言ったりすることありませんか?

愚痴を言っても文句も言ったところで
実はあまり解決しなかったり。
解決しないもんだから
ストレスも解消されません。

なので
ずーっと愚痴を言い続ける
すると…

きっとそのうち病気になりますよ。

さぁ、そこで提案です。

そういったことを
自分のせい
にしてみてはいかがでしょうか。

「自分に原因は無いわ!」

はい、無いかもしれません。
でも、自分でも何か少しでも良くできるのではないか
というアプローチです。

ここでがっつり
「自分のせいだ」
と悲観的に考え込んでしまうと
ネガティブな世界に引き込まれてしまいますが

「自分のせいだ」
の後に
「じゃぁどうしようかな」
と考えて行動すれば
少しでも事態を改善できるかもしれません。

例えば
政治のことだって
国のことだって
会社のことだって
不満があっても
ポジティブに考えて
「じゃぁ、自分はこうする」
って実行してみたら良いのではないでしょうか。
ちょっとだけでも。

「そんなの何も変わらねーよ」
とお思いかもしれませんが
仮に我が日本国のことでも
一億分の一くらいは変わります。

そんな人が100人いれば
百万分の一も変わりますよ。

そうすれば自分で解決できる
自分で現状を変えることができる

完璧には変わらないでしょうけど
どうせ世の中に完璧なものなんて
そうそう無いですよ。

逆に
他人のせいにしたら
一切自分で変えることはできません。

一見ネガティブな出来事でも
自分で少しでもプラスに変えることができるなら
そこには自分の価値があるわけで
何ら損はしていないと思うのです。

究極は
起きた物事すべてについて
感謝できるようになること
かな、と思っています。

あぁ、自分が何かを良くするチャンスが回ってきたぞ。
ありがたいことだ。
と。

とてつもなく難しいけど。

失敗の受け止め方

うまくいく学生の特徴は
失敗したときのリアクションにも現れます。

「良い経験したー!」
「へ~、なるほど~」

というような反応を示す学生は
ほぼ100%うまくいきます。
それはもう色んな意味で。

この場合
失敗という名の経験を
未来に向けての「引き出し」として使うので
同様の失敗は繰り返さないし
最終的には思い通りになることが多いようです。

対して
下を向いてしぼんでしまう学生
こっちの方が多いでしょうね。

失敗をネガティブな経験としてフォーカスすればするほど
深層心理はそこに向かって突き進む
なので、本人の意識に関わらず再発してしまう。

失敗がネガティブな経験としてカウントされている場合
それを未来に有効利用するのは不可能です。
だってネガティブな経験だから
見たくない
触れたくない
そんなもの利用できるはずないでしょう。

しかし
深層心理はそこにフォーカスしてしまう。
皮肉なものです。

そもそも
人のやることに無駄な経験なんてものはないはず
一見ネガティブな経験でも良い方に利用して
未来に活かすことはできるはずです。

新しい経験の機会に対して失敗を恐れてやらなければ
そのぶん経験の数が減ってしまう
つまり
未来に活かすリソースが増えないということになります。

なぜ失敗したらしょげちゃうのでしょう?
それは過去の経験によるものでしょうね。

悪いことをして怒られる
人に迷惑をかけて怒られる
これと
チャレンジしたらうまくいかなかった
これを
一緒にしてはいけません。

勇気を出してチャレンジしたんだから
褒められても良いくらいでしょう。

夢工房では
失敗に対して叱責するようなことには
できるだけならないようにしています。
勝つために一所懸命やった結果
想定外のことが起きてもそれは仕方ないことです。
まして
新しいチャレンジなのであれば
想定外のことが起きるのは当然とも言えます。

物が壊れるとか
命にかかわる可能性がある場合は
報告書を作成して
発生原因などをメンバーで共有して
再発を防いでいます。
これによって失敗が
仲間の身を守る貴重な情報として
活用されています。

同じ失敗を繰り返してしまう
これはダメ。
恐らく失敗に対する恐れから
そこにフォーカスしてしまって
深層心理が失敗する行動に向かって
突撃してしまうのでしょう。

そして
やらないこと
これこそが本当の大失敗で
取り返しが付きません。
失った時間は決して戻りませんから。

耳が痛い?
私もです。

ものがないのでものづくりの何を伝えるか

学生の設計内容を
特に1年生のものを確認していると
色々と気付くことがあります。

具体的には
客観的にどう見えるか
使用者を考えているか
使用環境を考えているか
そのあたりが見えていないなぁといったところです。

もちろん彼らはノウハウを知らないわけですし
機構や材料、要素部品についての知識など
基本的な知識が不十分だったりもします。

そもそも人が使うものなのに
ユーザーの視点に立って考えていなかったり
起こりえるイレギュラーな事象を
想像できていなかったりもします。

でも
学生なのだから
最初はそんなものです。
自分が作ってみたい物をなんとか形にしたい
というレベルからスタートです。

現状では
こうなるはずだ
という自己中心的な考え方になってしまっています。
こうなるかもしれない
という外部の不確定要素を視野を広げて
色々と発見できるようになると良いのですが
そういうのは
実際にものをつくらないと腹に落ちません。

そもそも人が使うものなのだから
ユーザーの視点に立って
どう見えるかとか
起こりえることなどを
作ったり試したりしながら体感できると
話が早いのです。

そのチャンスがあるのが
ものをつくる活動の良いところですね。

その辺に気づきを得られれば
クリエイティビティが刺激されて
急成長できます。

しかし
今はすべてをオンライン環境で進めているので
「じゃぁ作って試してみようか」
と簡単にいかないのが歯がゆいところ。

物体に関することを
言葉や文字や絵で伝えるしかないのですが
限界があります。

はやく大学に来て
物に触れるようになれば
色んなことが一気に解決するのですけどね。

そのときのために
どこまで準備しておけるか。
それが今すべきことの一つなのです。

結果として昨年は
マインドとメンタルの面を
集中的に伸ばせたと思います。

思えば
1年生と、こんなに色々話したことは
かつてありませんでした。
自分の経験や過去の事例、一般論など
口頭で可能な限り
伝えたつもりです。

このへんはオンライン環境のメリットですね。

ひょっとすると
彼らは今後
凄い伸び方をするかもしれない
とも思っています。

実際に手を動かして
ものをつくり始めると何が起きるか
今から楽しみです。