成長のイメージ

若いうちは、宝石の原石みたいなものだと思います。
どこにでもある石ころのように見えるけど、中には宝石が隠れている
そんな感じ。
良く言われる話ですね。

まずは、中の宝石を表に出すためには、原石を割る必要がある。
割ったら磨かないと光りません。
割るにも磨くにも、外から加わる力「外力」が必要です。

では、何が外力に相当するか?

自らが発したアクション、アウトプットに対する何らかのリアクションです。
評価という名の批判であったり、突然何かが起きたり、そういった外的なものでしょう。
あまり良い印象はありませんけど、そういう経験も、捉え方、考え方次第です。
そういったことによる考え方や価値観の変化が「割る」に相当するかもしれません。
労力や痛み(精神的な苦痛とか)やリスクとのトレードオフですね。

アウトプットしなければリアクションはありませんし、何も起きません。
ノートライならノーエラーということです。

そして、継続によって「磨く」ということになります。

若いうちにアウトプットとそれに対する評価を受ける経験が少ないと、年齢を重ねていくと、それがますます怖くなったり、面倒になったりするでしょう。
そうしたら、いつになっても石ころのまま。

宝石は
割らないと出てこない
磨かないと光らない

そんな感じです。

レースの中に見る教育の課題

一口にレースとは言っても、色々あるわけですが、コースをグルグル回るのがイメージしやすいですね。
特に決められた周回数で順位を競うスプリントレース。

ぶっちゃけ、ゴールラインを最初に通過すれば一番速いってことになります。

ですが、そのためにはゴールまでの周回を、ライバルより速く走る必要があります。

それぞれの周回を速く走るには、一体どうしたら良いでしょう?

簡単に言うと、コースは直線とカーブの集合体です。
直線もカーブも誰よりも速く走れれば良いけど、大抵はそういうことにはなりません。
基本スキルが高いことは常識的に重要ですし、パフォーマンスが拮抗したライバルに対して、どういう場面においても上回ることができれば理想ですが、敵も同じことを考えていますから。

ドライバー/ライダーとしては、独自の細かい戦術や技術はあるでしょうけど、もう少し大枠の分かりやすい話でいくと…

どこで優位性を発揮するか

ということになります。

つまり、コース全体を俯瞰して、どこで優位性を発揮すれば良いのかを考えるのです。
そして、そのためには何をしておくべきなのかを考えます。
そんなふうに、「そのためには何を?」を繰り返して逆算していくと、どのようにスタートして、どのようにコースを走れば良いのかというプランができあがります。

もちろん、そういったことに加えて、自他の強みや弱点も知っておき、それをコース走行の戦略と組み合わせて使います。

と、この辺がレースの一般論です。
むやみに頑張って速く走ろうとしているわけでは無いのです。
まぁ、なかなか思った通りにはならなかったりしますが、だからこそやり甲斐があって面白いところ。

さて、大事なところは何かというと

優位性の発揮

「そのためには何を?」を繰り返す逆算
です。

これ、社会で必要とされる常識ですね。

優位性の発揮は、どれだけ自分が他の役に立てるかということで、これは価値の根源です。
製品なんかでも、優位性が無いものは売れないでしょう。
就活だって同じですね。

「そのためには何を?」を繰り返す逆算ができなければ、目指すものを形にすることはできません。

「自分はこれで勝負する」
というピンポイントの強みは、日本の学校では認められません。
皆が同じになりたがるという、勝負をする上では最も不利な状態になりたがるという、実に不思議な状態です。
そして、言われたことをやる環境では、「そのためには何を?」を考える機会は最低限です。

恐らくこの辺は日本の教育の課題です。

レースやれば一発で解決…とはいかなくても、かなり良い線行くと思います。

成長は変化すること 2

そりゃそうです。
何も変わらなければ、成長していることにはなりません。

何度も言っているとおり、知識量が増えることではありません。
それは成長に必要な「一部」です。

ただ、スキルのレベルが上がるのは、成長なのかもしれませんね。
できることが変化しているのですから。

だって、「できる」ということは、考え方も変わっていて、やり方も変わっているわけで。

成長するというのは、一体何が変わっているのか?

  • 見方の変化
  • 考え方の変化
  • やり方の変化

そんなところでしょう。

同じ出来事に対しても、その「見方」が変わる。
それは「考え方」の変化でもありますね。

その辺が変わってくると、結果として「どうやるか」が、つまり「やり方」が変わります。

つまり、「見方」と「考え方」が変わることが上流にありそうですが、実は最上流にあるのは…
「思い」なのだろうな、と思うのですよ。
どうしたいか?です。
「心」と言っても良いかもしれない。

この「思い」が変われば、考え方もやり方も、もちろん結果も変わります。

いったい今の自分が何をどう思っているのか?
自分のことは自分が一番良く分かってる?
本当に?

試しに紙に書き出してみてください。
結構難しいでしょう?

でも、実は何をどう思うかは、自分で勝手に決めて良いのですよ。