失敗しないことが最優先なら、それこそが失敗だ

失敗についてどう考えるか?
これ、やはり大問題だと思うのです。

何度も言っている通り、いわゆる「失敗」は、本質的にはネガティブではなく、重要な経験の一つだと思っています。

一般的には
やってみたけど、思い通りにならなかった
これを「失敗」と呼びますね。

でもこれ、見方を変えると
こんな風にやってみたら、こういう結果が出た
ということを経験したのですよね。
新しい何かを知ったのではないですか?
じゃぁ、良かったじゃないですか。決して皮肉ではないですよ。

「失敗」をどう捉えるかというのは、つまり価値観の問題ってことなのですが、それによって、得られる成果が大きく違ってきます。

NASAでは、ミッションの後にデブリーフィングと呼ばれる報告会をするそうです。興味深いのは、書籍などで見る限り、このデブリーフィングでは「失敗」というワードが見当たらないのです。

NASAは失敗しないということではありません。
いわゆる「失敗」に対して、「今回の経験から学んだこと、知ったことは何か?」という捉え方をしているようです。

それに気付いたとき、さすがだなぁ、と思いました。
いわゆる失敗をネガティブな経験としてカウントしてしまったら、それを隠したくもなりますし、その経験を有効に再利用するのは難しくなります。
そして、失敗による恐れを避けるための行動を取るようになる。ゴールがすり替わっちゃうのです。

逆に経験の一つとしてカウントすれば、共有も苦になりませんし、後の行動にも利用できます。

失敗しないことが成功ではありません。
設定したゴールに到達することが成功です。
その過程では、多少想定外のことが起きようが、欲しいゴールが手に入れば良いのです。

未経験のことにチャレンジして、思い通りにいかないとか、想定外のことが起きるなんてことは当たり前でしょう。
むしろそれ、新発見なのではないですか?

こうすればうまくいく 6

シリーズ6個目です。

大事なこと、本質的なことは、やはりこれに尽きると思うのです。

  • ポジティブマインド
  • パワー
  • スピード
  • チームワーク
  • フレキシビリティ

そのうえで、というか、前提として

本人が好きなこと、ワクワクすることをやるとか、やっていることを面白く変えていく

これは重要です。

で、内容をよりシンプルにしたいと思っています。
なぜって、その方が成果を出しやすいのはもちろんなんですが、色々やるのは難しいんですよね。
モチベーションが十分高ければ、多くの課題に取り組もうとも思うでしょうが、そうでなければモチベーション自体を上げるとことから始める必要があります。
何かしら成果が出た方が面白くなりやすいですからね。

で、どうしたら良いかというと…

すぐやる

です。

すぐやらないとモチベーションは下がります。間違いなく。
「失敗したくないから」なんて考え始めると、時間がかかってモチベーション下がっちゃうのですよ。
そうなると、ますます時間がかかるようになって、ますますモチベーションが下がるというループに入っていきます。

それに、単にすぐやらないと残された時間が少なくなるというのもあります。
すぐ何かをやったとしても、次に何かしらやる必要があるでしょう。
ブラッシュアップとか、次の仕事とか。
そのための時間が必要です。

多少モチベーションが低くても、やっちゃえば良いのです。
その勢いを維持して、やり続けてみましょう。
玉数打てば、そのうち何かしらうまくいくこともあって、それがモチベーションの源泉になります。
考えるばかりで行動しなければ、そんなことは起きません。

ちょっとくらい知識とかスキルとかが足りなくても、早くやれば不足したものが明確になって、それが必要になった時点で手に入れたら良いのです。

そもそも、なぜ足りないものがあったかというと、「やる前」は、それらの必要性を感じることは無いわけで、本気で手に入れようと思わないのは当然。
そんなものはモチベーションを上げてから手に入れても良いですよね。
というか、むしろその方が良いでしょう。

というわけで、すぐやらないことなんて、結局できないのですよ。
…と思った方が良い。

なので、もっと「すぐやる」に特化してもいいんじゃないの?
というお話しでした。

だからこそ

困難に遭遇せずに
辛い思いをせずに
理不尽なことに向き合わないように

で、
望んだことが容易に手に入るように、誰かにやってもらうとか手伝ってもらうとか

そういうの、理想ですか?

だったらしょうがないのですが、恐らくそれはかわいそうなことです。
だって、困難に遭遇せずに成長することはないですから。

色々知ってるってのは大事なことかもしれませんが、それは能力の一部です。
だって、いくら色々知っていたって、それは「できる」のとは別ですから。
他に発信する「価値」は、「できること」です。
その価値で誰かが喜んでくれるから、自身の存在価値ができあがるわけですものね。

好きなことをやっていても、より上を目指そうとしたら大抵は何かしらの困難にぶち当たりますけど、好きなことなら乗り越える動機があります。
乗り越えたら夢に一歩近づく実感が得られるわけだし。
なので成長しやすい。

というわけで、好きなことをやれているというのは、すでにチャンスの一端を掴んでいると言っても良いのです。

けどね、とはいえやってる本人は大変です。
分かってますよ。そんなのに20年以上付き合ってるのだから。

だからこそ、ギャップを乗り越えて、壁をぶち破ってほしいものです。
その先にあるものを疑うなんてのは、それこそ時間と労力無駄です。