日本の生産性が低い その理由は簡単

我が日本は、生産性が低いと言われています。
先進諸国に比較して、ですね。

この件、専門ではありませんが、偉そうに言わせてもらいます。
実に簡単な理由なのだけど、意外と真面目な人には分からなくて、馬鹿野郎な私だからこそ分かるのかもしれません。

我が国の生産性が低い理由がピンとこない理由は、主に以下の二つのフィルターがかかっているからだと思っています。

  • 仕事ってのは好きでもないことを我慢してやるもんだ
  • 日本人は真面目だ(外国人は怠け者だ)

これらの先入観で他国を見てしまうと理由が分からないのではないかと思うのです。

では、簡単に説明していきましょう。

好きなことやれば、夢中になるので生産性は上がります。
でも
好きでもないことやらせたら、生産性が上がるわけはありません。

理由は簡単。
好きでもないことはイヤだからです。

大学って、各自の希望で専攻分野を選ぶわけだから、基本的には好きなことを学ぶ、ということになっているのだけど、実際はそうはなっていなかったりしますよね。

好きな分野を選んで大学に入ってみたら、難解なことをを
「やらされる」
ということになって、とても好きなことをやっているという感覚では無かったりして。

本来好きなことでも嫌いにする方法があります。

細かいことを、何のためなのかを知らせずにやらせるのです。
もちろん、マイペースは許しません。
すると多くは嫌いになります。

そんなことを繰り返していると、そのうち「やる」と「やらされる」の区別ができなくなって、自分から進んでやることができなくなります。

仕事も同様です。
好きなことを仕事にしたいと思う者はどれだけいるでしょうか。
ヘタしたら「好きなことを仕事にしない方が良い」なんて思っている方が多かったりしませんか?
「別に好きなことじゃないから」なんてのが、仕事をする上での言い訳になってたりしませんか?

好きでもないことで「一所懸命やって成果を出せ!」なんてのは難しいに決まってるでしょう。
「できればやりたくないことだけど、食うために仕方なくやる」なんて姿勢で、「成果を出して生産性向上!」なんて無理に決まってるじゃないですか。

それでもそこそこ成果を出してる我が国は凄いと思ったりしていますが。

とはいえ、いくら真面目な人でも好きでもないことを一所懸命やるには限界があります。

でも、好きなことにのめり込んで成果を出す、といったスタイルが一般化したら、我が国の生産性は劇的に向上するはず。
そもそも、何かにのめり込んだときの日本人の特性は、古くは縄文時代の土器や、侍の刀、現代で言えばオタク文化や自動車など、かなり尖ったことをやるわけで、何が起きるかは明白でしょう。

特に「外国人は怠け者で仕事しない」なんて先入観は、とんでもない間違いですよ。
もちろん、色んな人がいるのは当然ですが…

ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズは怠け者でしょうか?
どうしてイタリアにフェラーリやランボルギーニがあるのでしょうか?
なぜF1コンストラクターの多くがイギリスにあるのでしょうか?
インディーカーはレベルが低いでしょうか?

やるヤツはヤルのです。
大好きなことをやってるときは寝ませんから。

イチローさん、佐藤琢磨選手、大谷選手、うまくいってるユーチューバーは、好きでもないことをイヤイヤ一所懸命やってるんですか?

でもこれ、我々も同様でしょう?
違いますか?

真面目な人が頑張っても、好きでもないことじゃ限界があるでしょう。
対して、好きなことをやるヤツってのは、あらゆる手を使って限界を引き上げたりするものです。

ちょっとメタメタな文章になっちゃいましたけど、理屈は簡単でしょう?
あながち間違ってないと思いますよ。

おっと、そういう自分はどうなんだ?と。
教員なんて好きな仕事じゃなかったですね。むしろ大嫌いだったのですが…
好きになったわけですね。

で、うまくいったのか?

これからですがな。

なんでそれするの?

まぁ言いたいことは

将来どうありたいか

なんてことなのですが

基本的なところとして

あなたは何をやる人ですか?

これを決めておくべきでしょう。

つまり、価値の生み出し方の基本方針なのですけどね。

人と同じことをやりたいのか

人がやらないことやりたいのか

どちらに重きを置いていますか?
と、そういうことです。

さらに言うなら

それ、自分で選んだものですか?自分で決めたのですか?

ってとこかな。

まぁつまり

好きなこと、面白いことを一所懸命やったらいいよ

ってことなんですけどね。

その時に選ぶもの、選ぶことは何か?
それで自身の価値観が分かりますよ。

今を一所懸命

「今できることを一所懸命やる」
というのと
「できることだけやる」
というのは違います。
大きく違います。

今、自分がやるべきだと思っていることを一所懸命頑張るってのは、実に大事なことです。

それはそれとして

就活の時なんかに良くある話だと思うのですが、今、自分ができることを探す。それを仕事にする…みたいなことを考えがちですよね。

でも、そんなもの無いから学校にいるんじゃん!?ってことなんですよ。

なので当然、「できる」ようにならなければならないわけで、
じゃぁ、一体何ができるようになりたいの?
これが最初に考えるべきこと。

そのために、まずゴールを定める必要があります。
当然ながら、それは「今できないこと」です。

なのですが、これが結構難しかったりする場合があります。

「今できないことはゴールに設定できない」と思っている場合が意外と多いのです。
これ、よく考えるとおかしいんですけどね。
よく考えなくてもおかしいですが。

だからこそ、就活で「今できること」をベースに考えてしまったりするのでしょうね。

今できていないことを「やる!」って言うのがためらわれるような何かがあるのでしょうね。

「できもしないことをやるとか言って、バカみたい。」
みたいな反応が怖かったりするような感じでしょうか。

バカで結構ですけどね。

まぁ、それはそれとして、「ゴールを設定して頑張る」ってのはとても重要です。
もちろん、理想のゴールに到達するべく頑張るべきです。

で、理想のゴールに到達できないと意味が無いかというと…「それじゃ意味が無い!」というつもりでやるべきなのですが、結果がどうあれ、頑張れるってのが最も重要です。
そこに待ち受ける困難をいかに乗り越えるかとか、そんな経験ももちろん重要です。
で、それらは自分の内的なことです。

そんな当人を外から見ると、そういうチャレンジを継続できている者には期待ができるよね、となるのです。

はい、そういうことです。
その期待値が価値の源泉なんですよ。

参考までに書いておきますが、学校での研究などが、そのまま仕事として通用するかというと、多くの場合は無理でしょう。とても話にならないと思います。
内容もスピードも。

学校でやってる研究内容は、企業内でやったら三分の一くらいの時間でできちゃいますから。
中には凄い研究しているとこともあるのですが、そういうのは一握りでしょう。

なので、学校で何を学んだかというのは無意味とは言いませんが、内容がそのまま期待されているということは無いってのが現実だと思います。
それに、授業での学習内容などは、誰でも知ることができる内容です。
当然ながら、独自性とかアドバンテージにはなりにくい。

その証拠に、就職試験の面接でも、授業のこととか研究内容なんてあまり深くは聞かないでしょう。
「ふ~ん」ってな感じです。
ヘタすりゃ、研究始める前に面接しちゃってる訳だし。

なので最も重要なのは、ゴールの設定と、到達すべくどうしたか?ということです。

というわけで、そのために「今を一所懸命」ってのが大事ですよね、となるわけです。