オーストラリア遠征 Day 1 出発

2年ぶりにFormula SAEのオーストラリア大会に行ってきます。

2年ぶりということは、去年は出場キャンセルだったわけで、それだけチームのパフォーマンスは低下していたわけです。
しかし、今年は何とか持ち直してきて再起動といった感じです。

もちろん納得がいくだけの回復には達していませんが、海外大会に行ける状態にはなったということです。

当然ながら、今回は相当苦労するとは思いますが、早めに苦労して色々分かっておくことが今後のためにはとても重要。

今回は、学生8名に加えて、現地での移動に使うレンタカーのドライバーとして、当チーム第一期の卒業生が1名同行してくれます。

飛行機は19:55成田発、翌朝8:20にメルボルン着の直行便です。

教育にはレースが一番

今日は某トップカテゴリーで活躍する某レーシングチームでレースエンジニアをやっている卒業生が遊びに来てくれました。

レースの世界は華やかだけど、そこには日本の産業界と言わず、日本の社会に共通する諸問題があるわけで
ああ、どこも困ってることは同じなんだなぁ
と実感しました。

人材の問題とか、技術の問題とか
色々あるのだけど、膨大な諸問題を解決する鍵は教育だな、というのが共通の思い。

で、やはり問題解決にレースは最適だと思いました。
もちろん、誰に対してもというわけではありませんが。

色々理由はあるのですが、端的に言うと

カッコよくても危ないので、真剣にやらざるを得ない
色々な意味でスピードが重要
他と同じことをやっていたら勝てない(価値が無い)

と言ったあたりが主なところ。

そしてその主要な部分を達成するためにやっていれば、その価値観が人生を構成するわけで。
まあまあ面白い人生になると思いますよ。

レースやって後悔したって話は聞いた覚えが無いですしね。

ホンダ主催の講習会見学

今日はホンダ主催の、Formula SAE参加校向け講習会にお邪魔していました。
学生達とともに朝6時に大学を出て、帰ってきたのは夜の9時。
場所はモビリティリゾートもてぎ。旧ツインリンクもてぎです。

講習会は、サスペンションアライメント講座と銘打っていますが、実質的にはレーシングマシンのサスペンションを開発を前提とした、実践的な内容の講義と実技。
講師陣は、元F1マシンの開発者を含め、エキスパート揃いの豪華な布陣。
現在は皆さん現役の開発現場には籍を置いていませんが、リタイヤした後、またはそれなりの地位に就きながら、今回のように次世代の開発者となる若者達に指導されています。

で、今回は、以前お世話になった知人が講師をするということで見学に行ったのでした。
想像以上にレベルの高い、とてもためになる講習会でした。

この講習会に教材として使われていたのが、私がかつて開発に関わらせて頂いた小型レーシングカーのSide by Side。いやぁ、懐かしい。
20数年前にモーターショーでデビューした後、14台ほど生産されましたが、現在はわずか2台を残すのみだそうです。
それらが次世代の開発者を目指す若者の役に立っているのは嬉しい限り。

一通り講習会を見学して思ったのは、教育はこうあるべきだよなぁ、ということ。

大好きなレーシングカーについて、エキスパート陣から少人数に対する指導。
単に言われたことを聞いて覚えるのではなく、自発的に手を動かして頭を使ってコミュニ-ションを取って、本当に欲しいものを取りにいく感覚。

こうやって手に入れたものは、書籍やオンラインでの学びでは得られないものばかり。
ましてゴージャスな顔触れの、本当にトップクラスで活躍していた元開発者と直接対話して貴重な情報を手に入れる。
普通こんな機会はありません。学生達が羨ましい。
こうやって手に入れた知識やスキルは、一生忘れないでしょうね。

この講習、一人の教員から、数十人に対して一方的に講義して、言われたことを覚える・やる、といった、いわゆる学校の授業とは対極だなぁ、と思ったのでした。