ワクワクと安心、どちらが欲しいですか?
喜びと安心と言っても良いですが。
夢工房で活動している学生達は、コンペティションをやってますので勝ちたいのです。
なので彼らは喜びが欲しい。
まだ途半ばですけどね。
まぁチャレンジャーなので、そんなものです。
喜びより安心が欲しいって人はいるのでしょうか?
いるかもしれませんね。
では、喜びが欲しい場合、どうするか?
まず安心できるステージを狙って、そこから喜びを得るステージへステップを踏むべき、と考えるのが普通でしょうか?
そんな気がします。
私はそれには同意できないのですよ。
例えば、夢工房の学生達が作っているレーシングカーは、競争して勝つためのものです。
その場合、「安心できる」ってどういうことでしょうか?
とりあえずちゃんと走るクルマ?
そういうのを作って、何が分かるのでしょう?
いや、それでも色々分かるとは思うのですけどね。
でも、安心するためのモチベーションと、勝つためのモチベーションって全く違います。
考え方もやり方も違います。
安心できるやり方に、どれだけブースト掛けたら勝てるようになるのでしょうか。
安心できるクルマを何百台作ったら勝てるようになるのでしょうか。
恐らくなりません。
なので、最初から「狙って」いくべきです。
もちろん、それでもうまくいかないと思います。
だって経験が足りないから。
でも、狙っていかないと見えてこないものがあるし、そうしないと得られない経験があるのです。
学校でのやり方で慣らされていると、最初は「基本から…」みたいなことになりがちではないですか?
確かに基本は大事なのですが、何を狙うかによって基本の捉え方や利用の仕方は違います。
仮に彼らが自動車メーカーに就職して
「最初は売れなくても良いから、取りあえず走るクルマ作ってみようか」
なんてことになるわけはありません。
最近耳にするのは、新入社員から
「やったことが無いからできません」
と言われる、と。
やったことが無いことができないのなら、自分はいつになっても今のまま。
いつになっても面白くなんてなりません。
そもそも、世の中に無いものを作り出す開発の仕事なんてできないでしょう。
「安定して高収入を…」が学びや就職の動機だったりすると、そういうことになるのだろうなぁ。なんて思うのです。
そんなことを考えると、これからの世の中はチャレンジャーの時代になることが明確だと確信するわけです。