ニュージーランド視察を終えて その1

今回、幼稚園から高校までを見学して、一端ではありますが、彼の地の教育の特長やメリットが見えました。
で、これをそっくり真似れば良いという話で無いのはもちろんです。

まず大事なのは、他を知ることにより、改めて自国の特長が見えてくるという点です。
もちろん、我が国の教育を単純に肯定するとか否定するとかいう話ではありません。
まずは現状が多少なりとも客観的に見られるようになるという、視座を作るのがスタート地点。

ニュージーランドも我が国も、どちらが正しいか、間違っているかという単純な話では無く、それぞれ一長一短があるわけで、それは時勢によっても変わってくるでしょう。

とはいえ、我が国の教育に変えるべきところがあるのは明確で…
そうそう!
ニュージーランドの強みというか、特長の一つは、現状に留まらずに変えていこうという姿勢が強いというところ、と感じました。

教育システムそのものはもちろん、そこで学ぶ子供達も
ゴールを設定して、まずはやってみようよ
という気概が見られるのです。

この場合のゴールは、初等教育においては「自分が好きなこと」です。
これは強い。
これをコアに据えて学び、活動することによって、自然と主体的になるからです。
そりゃそうです。
他人に言われたから
ではなく
自分が好きなこと
ですから。

まずはそのようにしてメンタルの土台を作る。
難しいお勉強は、その後、徐々に土台の上に積み上げていく
という構造になっているのですね。
なので
自分の設定したゴールに向けて、自発的にチャレンジする
ということになりやすい。

対して我が国は
具体的な知識を土台として、我慢してやっていく(やらされる)ことによって、忍耐力などメンタル的な強靱さが要求される
といった形です。
まぁ、これにもやり抜けば強靱な精神が手に入る(かもしれない)というメリットはあるのですが、他の選択肢が無いとか、構造が変容しないという特徴があります。

続く

ニュージーランド2日目

今日は朝から学校の視察です。

訪問したいずれも、基本的には数学や国語(つまり英語)などの少数の必修授業以外は選択制。
とにかくまずは好きなことをトコトンやって、モチベーションを高めてから、高学年で難しいお勉強、といった流れのようです。
なので、生徒の多くが明確な目的意識のもとで学んでいるわけです。

まずは、Queen Margaret College。
ここは私立の、いわゆるお嬢様学校で、小学校から高校に相当する年齢層までの一貫教育。
少人数制で、かなり高レベルの教育がなされています。
留学生は全体の40%に達しており、立派な寄宿舎が用意されています。

校内を撮ると人が写っちゃうので、以降は学校関連の写真無しです。

続いてWellington High School。
日本の中学から高校までに相当します。公立で自由な校風。留学生を多く受け入れて多文化環境。
制服無しのニュージーランドでは珍しい学校です。

ここは、芸術や実践的なスキル習得に強い学校で、木工や金属加工、コンピュータを使うスキルなどを得られます。
最後の一年は大学進学のために、高度な教育に移行しますが、その前に学校を辞めても良いとのこと。

本日最後は、Education New Zealand。
ここは政府の機関で、ニュージーランドへの留学生や受け入れ先の学校の支援やクオリティのコントロールをしているようなところです。

ニュージーランドは、留学生の招致が主要な産業(と言っても良いのかな?)の一つであり、そのために相当な努力と工夫をしているのがよく分かりました。

ともあれ、今日はわずか3か所ではありましたが、簡単に文章にはできないような大発見が沢山ありました。

最後に、ニュージーランド国立博物館に行って、ジョン・ブリッテンのマシン、V1000を見学。
私にとっては、これも重要な目的の一つでした。
オークランドに戻るフライトまで時間が無かったので、せっかく博物館に行ったのに、コレしか見ていませんが。

明日は2校と企業の見学です。

いかに立ち位置を変えるか

与えられたものを受け取る

そんな機会ばかりだと
リアクションの人になります。

そうなると、想像力は必要無くなるわけで
新たな価値を創造するのは難しくなります。

学生達は、受け取る側(消費者)の人で、与えられる側として20年くらい訓練されています。
なので、価値判断など思考は、それを前提に構成されます。
ですが、ほんの数年後には供給する側に回らなくてはなりません。

リアクション側から、アクションする側に突然配置換えされるわけです。
そりゃぁ戸惑うでしょうね。

その異なる立ち位置にソフトランディングできると良いのですが…
そういったチャンスはなかなかありません。
そして、その機会は早ければ早いほど良い。

アルバイトなどは良い機会ではあります。
確かに社会との接点を得ることができるし、やらないよりは良いでしょう。

しかし、想像力、創造性を磨いたり
供給する側のマインドを身に付けるには、ちょっと弱い。

何も商売しろとはいいませんが、クリエイティブな思考、実践のチャンスが欲しいところ。

大学在学中は最後のチャンス。
そこで何を見つけて、何にチャレンジできるか。

昨年から世の中が大きく変わってきているのは皆さん感じているとおり。
あまりのんびりしている時間は無い気がします。