やりたいことをやろう

結果が大事やら、過程が大事やらありますが…
まぁ、どっちも大事なわけですよ。

ただ、学生の活動においては、どのようにやるかという過程が大事なのは間違いありません。
ただし、それはどのような結果を求めたときの過程なのか、ということだと思っています。

今回は、その辺について考えてみましょう。

学生に限ったことではありませんし、最近に限ったことではないですが、結果にばかり執着すると、面白くもならないし、なかなかうまくいくことも無いんじゃないかと思っています。

まぁこれ、色々と前提があって、その「結果」、つまり、どういうゴールを設定しているのかというのもあるのですが…

あいまいなゴール設定をしているか、もしくはゴールを設定すらしていない状態で、「できるかどうか」に拘りすぎていると、面白いことにはなりません。

「できるかどうか」に拘ると「できそうなこと」を選択しがちになります。

「できそうなこと」によって行動を決めてしまうということは、過去にやったことがあることとか、できると分かっていることをやるということです。

なので、それをやったところで(自分は)安心はするかもしれませんが、喜びとか驚きとか、「面白い」に繋がりそうなことではありません。当然です。

そして往々にして、それは「やりたいこと」ではなかったりします。
やりたくもないことをやったところで、面白くないので続かないでしょう。
もちろん結果は得られません。

ゴール設定が無かったりすると、「できること」をやることが「やりたいこと」だ!
みたいな、訳の分からない状態になりがちです。

すると、すでに「できる」と分かっている「手段」にとらわれます。
やりたいこと、やるべきことが、いつの間にか「手段」とすり替わっていたりします。

こんな風に、できると分かっている「手段」を用いることがゴールになっていたりする訳ですが、皮肉なことに学校では手段ばかりを教えるので、凄く自然にそういうことをやっちゃうのですよね。

大事なのは、「できるかどうか」じゃなくて「やりたいかどうか」です。

やりたいことをやるのはチャレンジで、チャレンジする過程でこそ学びがあるのです。

チャレンジするための駆動力を発生するエンジンは、あなたのマインドやパッション。
学校の授業で学ぶことは、いわゆる「引き出し」に過ぎません。
「引き出し」をいっぱい集めたところで、前には進みません。

トラックから学ぶ

ずいぶん前に、工場見学が流行った気がするのですが、気のせいですかね。

今日は、知る人ぞ知る極東開発工業さんに学生共々お邪魔して、工場見学をさせてもらいました。去年に続いて2回目です。
伺った横浜工場の業務内容は、トラックの特装。
製造工程の上流から下流まで全部見せてもらいました。

トラックのエンジンとかフレームとか、シャシと言われる車体部分はトラックメーカーのものを使うのですが、ダンプカーとか、ごみ収集車とか、クルマを運ぶ運搬車とか、そういったトラック後部の「働く部分」と言ったらいいのか、そういうのを作ってシャシに組み付けるメーカーです。
「知る人ぞ知る」とは言うものの、国内ではかなりのシェアを持っている大手メーカーなので、誰しも製品を日々見ているはず。

学生達は日頃、小型軽量のレーシングカーを作っているので、全くの畑違いかと思いきや…
ものを作るという大枠で見ると、共通項は多いというか、基本は同じです。

具体的に見学で見た内容を書き始めると果てしないことになってしまうので詳細には触れませんが、製作そのものはもちろん、そための段取り、果ては安全や品質の考え方まで、実に勉強になることばかり。大変勉強になりました。

見学後、大学に戻ってのミーティングでは、今後の活動に向けて大量のアイデアが出ました。
うん、行って良かった。

「やり過ぎ作戦」で行こう

何かをやるとき、特に何かを探って最適値を出すときですが、いかにそれを早く得るかってのが大事だったりします。
が!
というお話しです。

だって時間的に余裕ができれば、さらにブラッシュアップできますからね。
すごく大事なことなんですよ。
数あるリソースの中でも「時間」は最重要です。

ちょっと抽象的な説明になっちゃいますが…

理想的なのは、やり過ぎかなぁ、ってくらい変化を付ける。
すると、最適値は現状とやり過ぎ状態の間にあることが分かりますよね。
なので、そこから戻していく。しかもラフに。
その後は、ラフに区切った範囲を攻めれば良いわけです。

そんな時にやってしまいがちなこと。
現状から、ちょっとずつ積み増していくようなアプローチを取ってしまう。
これは変化が少ないので、良くなっているのかどうかが分かりにくい。
なので、凄く時間がかかる。

この手法の話は以前記事にしたはずです。

でも、このアプローチの違いって、個々の持つ価値観の違いによるところが大きいのですよね。

どういうことかというと、「やり過ぎ作戦」は、わざと失敗するわけですよ。

でも、失敗できない人って、コレをやろうとすると凄く難しいことになっちゃう。
だって、自然に失敗を避けようとするから。

手元にある小さな失敗よりも、ゴールに価値を置けるなら良いのですが、いわゆる良い子ほどこういうの苦手だったりしませんか?
失敗無しで小さな成功を積み重ねていこうとか思うと難しいですよね。