失敗しても やらかしてもいいよ

チャレンジする学生は
色々と壁にぶち当たったり
失敗したりするものです。

ピンチはチャンス
と言いますよね。
よく聞くのではないでしょうか。

ピンチが起きた時
神様に試されていると思え
こういうのも聞きますよね。

とはいえ、なかなか腑に落ちないでしょう?
分かります。

誰でも失敗は嫌なものです。

なので、チャレンジしない学生もいます。
むしろそういうタイプの方が多いはずです。
つまり「普通」です。
でもそれは無意識レベルでの行動の結果です。
自然とそうなっちゃってるのです。

でも、そこを切り替えないと
大変もったいないことになります。
「普通」が嫌ならね。

だってね
困難を乗り越えるということは
イコール成長ということです。

成長してしまえば
今その目の前にある困難は
困難ではなくなってしまうのですよ。
成長したから。

「~と思え」
と言ったって、そんなに簡単に思えない?

思えますって!

思うのは自由ですよ。
簡単です。

むしろ難しいのは
それを信じて習慣にできるかどうかです。

習慣にするためには
繰り返すこと
これしかありません。

そのために必要な日数は
21日
と言われています。
3週間です。

そのためにどうするか?

チャレンジしまくって
壁にぶち当たりまくればいいんじゃないでしょうか
経験の数を増やすことです。
3週間に1回のチャレンジじゃダメですよ。
意識すれば1日に数回はできるはずです。
最初は小さいチャレンジからでもいいんです。

で、その度に思えばいいんです。

試されてるぞ!
って。

回数が増えれば習慣になりますから
あとは自動的に成長していきます。

ピンチが訪れたり
やらかしてしまったら
「はい!来たー!!」
と思えば良いんですよ。
「俺の出番だ!」と。
口に出してもいいんですよ(笑)
そうしたら、もうやらざるを得ませんね。

これ、性格を変えるってことなのかもしれません。
多くの人は
「性格だから変えられない」
と思いがちですが
そんなことはありません。
それは変えたくないだけです。
「その方が得する」
と深層心理の野郎が思っているからです。

でもあなたは
困難を乗り越えられる者の方が
価値があることを知っています。
これ、表層真理で考えていることです。

深層心理に変更を加えるには
行動の習慣化
ですよ。
表層真理から深層心理への落とし込みです。

そういうお前はできたのかって?

できましたとも!

君もできるよ。

コミュニケーションについての気付き

コミュニケーションスキルが…という話は学生からも聞きます。
やはり本人達も何とかしたいと思っているようですね。

恐らくこれは世代を問わず
というところでしょう。

何せ、インターネットを基盤とする
コミュニケーションツールが
これだけ発達しているのですから当然かもしれません。

コミュニケーションツールが発達しているなら
コミュニケーションのレベルが上がってるんじゃないかって?

いえいえ、そんなことはないと思いますよ。

ひょっとしたら頻度は向上しているかもしれません。
でも、その内容はどうでしょうか。

多くはLINEなどを用いた文字主体の情報ですよね。
せいぜいZoomなどのネットミーティングだと思います。

実はコミュニケーションにおいては
言葉以外が果たす役割が大きいのです。
ひょっとしたらご存じかと思いますが。

なんと言語によるものは
わずか7%に過ぎません。

その他の93%は、ノンバーバル・コミュニケーション
つまり非言語によるのですね。
見た目の印象や声色、声の大きさなどによるものです。

文字情報ではノンバーバルはほとんど欠落してしまいます。
絵文字やらスタンプやらで補完はできるかもしれませんが
それはほんの一部。

ネットミーティングでカメラをオンにしても
かなりの情報量が欠落しているはずです。

まぁいずれにせよ
コミュニケーションを取らないよりは遙かに良いとは思います。
現在は状況が状況なので仕方ないですね。

コミュニケーション云々が問題だ
という気配を醸し出してきたのは
このコロナ禍に突入する以前です。

なので、このコロナ禍による自粛体勢では
問題が加速されたに過ぎません。

なので、コロナが収束して
対面のコミュニケーションが再開されても
問題は解決しないはずです。

今後、そのための工夫はされると思いたいですね。

と言うのも
学校をはじめ、世間では
ノンバーバル・コミュニケーションを含む
コミュニケーションの質の向上などについては
ほとんど何ら工夫されてきていなかったと思うのです。

そういうセミナーなどはあると思いますが
特定の職業など、かなり少数の人が
対象だったのではないでしょうか。

学校に関していえば
バーバル・コミュニケーションどころか
文字情報「しか」評価しませんので
ノンバーバルはどうでも良いというスタンスです。
コミュニケーション内容の93%を占めるのに。
せいぜい口頭でのコミュニケーション止まりです。
それも評価対象ではなかったりするどころか
バーバル、ノンバーバルのコミュニケーションを
評価したらクレーム対象ではないでしょうか(笑)

ちなみに「見た目」の果たす役割は
なんと50%以上だそうです。
なので、ヘタをすると話を始める前に
結果が出ていることもあるわけですよ。

皆さんも経験があると思います
「言ってることはもっともなんだけど、どうも受け入れがたい」
という感覚。

「正しいことを言ってるんだけど、やる気になれない」
ってありますよね。

「頭良さそうなんだけど、期待できそうに無い」
とかも。

もちろん受け手自身に問題がある場合もあるんですけどね(笑)

さらに
意外と意識されていないのは
そこにいない
何も言わない
それら自体がすでにコミュニケーションの一部になっている
ということです。
「無い」ことが確実に発信されている
ということです。
これ、今日気付きました。

そこにいない
何も言わない
その本人は、いなかったり、言わなかったりするわけだから
「無」を起点に何かが起きるはずは無い
と思っているかもしれません。

暗い雰囲気を醸し出して
それに気付かなかったり放置している人は
何も発していないと思っているかもしれません。

無とかネガティブ側のエネルギーは強力です。
凄い勢いでポジティブなエネルギーを消失させます。

そんな彼らを責めて矯正しろとは言いません。

往々にして彼らには自覚がありません。
自然とそうなっちゃってるケースがほとんどです。
なので怒っても通じません。

自覚が無いというのは
意識の外に問題があるわけで
見えないものに対処するということですので
大変難しいということでもありますが。

というわけで
ノンバーバルを何とかしないと
せっかく色々身に付けても
それらを活かすチャンスすら掴めない
ということになりかねません。

裏を返せば
ノンバーバルを磨けば
言葉で発するより遙かに強力な情報を
発信できるのかもしれません。

そんなの無理?
やってみてから判断しましょうよ。

そこには凄い可能性があるはずです。
だって人が動く原動力って感情でしょう?

理屈で感情は動かないけど
ノンバーバルなら動かせるかもしれません。
これができたら最強ですよ。

夢工房の学生達は元気いっぱいです。
まだまだ修行中ですが
元気なうちは可能性があると思ってます。
そんな彼らから得られることは山ほどあります。

時間軸付きの未来の地図

伝え方って難しいです。

今すべきことを頑張ってやるのは重要です。
でも、先が見られていないと
今どのように何をすべきかというのは決められません。

頑張っている学生達に
「こう考えるんだよ」
というのを伝えたりするのですが
そもそもそれがうまく伝わっているのか
ということはなかなか分からないものなのです。

「伝えた」
と思ったことが
形になってきてはじめて
「あぁ、伝わってなかったか…」
なんてことが分かったりします。

でも良いんです。
伝わってないことが分かったことは収穫です。

とか言いつつ
うまく伝えられなかったのは申し訳ない限り
次はもっとうまくやろう!
と思うのです。

コンペティションをやるのなら
それで勝ちたいのなら
どうすれば勝てるか
から逆算して
やるべきことを抽出して準備します。

そういう考え方や、やり方を
自分の経験から伝えるわけです。

レースとか開発の実体験から
「こう考えるんだよ」
を伝えます。

言ってみれば
時間軸が付いた未来の地図
のようなものを考えるということかな。
これがうまく伝えられなかったのですよ。

レースで勝ちたいと思ったら
そのために必要なことを準備します。

当たり前ですが
レースが想像できていないと
現場を想像できていないと
そこで成果を出すのは無理です。

想像もできていないことは
やるだけでも精一杯になる
そんなんじゃ勝つ以前に
まともに走れればラッキー
ということになります。

決勝の前には何をすべきか?
予選では?
フリー走行では?
コースに向かう道中では?

その時にどうなっている必要があるか
そのために必要なこと
すべきことを抽出して準備します。

でも、実際は何が起きるか分からないわけで
それが想定外の事象、トラブルです。
あらゆるトラブルを想定した準備できません。

なので
「これ以上のトラブルが起きたらお終い!」
という一線を決めて
その領域内での準備ということになります。
で、理想から逆算していく。

そんなことを考えていると
頭の中に地図ができます。
もちろん「いつまでに?」がありますので
時間軸が付きます。

この地図の中に
ボンヤリした景色が無ければ完成。

これでトラブルが起きても決してパニックにはならず
淡々とベストを尽くしていける準備が整います。

もちろん
こういうイメージは人それぞれでしょうね。

元世界GPレーサーの上田昇さんは
レース当日に何をどのように準備するかも含めて
勝つために必要なこと全てを決めておくそうです。
それこそ、ブーツはどちらの足から履くか
なんてことも全て決めておいて、その通りにやる
と言ってました。

だからやることに全く迷いが無く
ベストが尽くせるのでしょうね。

想像もしていないことに対して
ベストが尽くせるはずはありません。
「やっつけ」になるのがオチです。

ただ、こういったことを考えるのは当たり前だと思うのです。

…なんてことを思った時点でダメなんですよ!
指導者としては。

当たり前じゃ無いんです。
だって彼らはビギナーなんだから。
そもそもが普通の学生なんだから。

そりゃ最初からそういうのができる学生も中にはいます。
でも、ごく少数です。
それが標準じゃないんです。

なーんてことを
やっと気付いたりする今日この頃。

中にはそういう想像をしたがらない者もいますね。

彼らはなぜ未来を想像しないのか?
これは大変興味深いところで
ひょっとしたら
その原因の探求をする必要があるのかもしれません。

しかし、そんなことをやっている暇があったら
未来のためのことをやるべきです。
そういうのは
やっていればそのうち分かるかもしれないし
専門家に任せておくのが良いのかもしれません。

我々は結局、勝てれば良いのだから。
時間がもったいない。
前に進もう!