キミはどう思うんだい?

誰かがそう言ったから
その通りに思う

教科書に書いてあったら
その通りに考える

それも良いだろう。
情報や知識は大事だからね。

けど、キミはどう思うんだい?

それが今回のお話し。

冒頭にある
誰かが言ったこと
どこかにあった情報
それをそのまま覚えたり使ったりしても、もちろん良いと思う。

でも、そんなことばかりするなら、別にキミじゃなくてもいいんじゃないかい?
そう、別に人である必要すら無い。PCでも良いよね。

人に言われたとおりじゃなく、自分がそう思ったからやってみる。

すると…もちろん的外れ、期待外れな結果が出るかもしれない。
その「外れ」をリスクとして感じるかな?ネガティブな経験だと。

そんな時の価値観って、人と違うことに対する不安感や劣等感がベースになってないだろうか。
だとしたら、行く先は「人と同じ」。
要は「普通」になりたいという価値観。

別にそれを否定するつもりは無い。
そうしたいのならすればいい。

ここで言いたいのは
その価値観は自分で選んだものなのかい?
ってこと。

そう、価値観の問題であり、自分の意思の問題。

自分で思ったことをやってみて、どのような結果が出ようと、それは自分で思ったことをやったオリジナルな、やった人にしか分からない経験。
これも学びでしょう。

しかも、そのプロセスには
想像力、独自性、勇気…
大事なものが詰まってるのですよ。

ただ、人と異なることを恐れるのであれば、これはネガティブな経験である、ってことになるのかもしれません。

価値観って大事です。

未来を見る人・過去を見る人

学校の授業で言われたことをやる
となると、それは定型的な知識の習得をすることになります。
それは必要なことではあるのですが、そればかりとなると、それはそれで大変危険なことだと思っています。

定型的な知識って、100%過去のことだから。
それだけでは未来の側は見られないのです。
現状ではこれしか選択肢が無いから、選択の余地は無いけど。

未来を形づくるためには想像力・創造力が必要です。
それを形にしていくのが開発の仕事。

もちろん、未来を創造するためには過去の知識や経験からなる定型的な知識も必要になります。
何も新しいものを創造するといっても、必ずしも発明的なことをしなければならないわけではなく、従来の技術を新しい使い方や組み合わせで用いるのもアリなわけです。

とはいえ、従来の技術を使うといっても、創造的な使い方をする想像ができないとね。
創造と想像…あぁ、ややこしい。

いずれにせよ、想像力と定型的な知識の一方だけではダメなわけで、それらをまたいだ両方の能力が必要です。
でも、どちらが得意なの?どちらに重心が寄っているの?
それが自分の立ち位置を決めることになるでしょう。

さて、では想像力はどうやって身に付けましょうかね。
それは実践できるフィールドで頑張ってみるしかない。

そのための理想的なフィールドとなるべく、夢工房は頑張ってます。

考えるということ

大学の勤務も気付けば24年くらいになるのかな。
もうすぐ4分の1世紀ですね。
ど根性ガエルのヒロシの先生は、教師生活25年。
どうでもいいか、そんなこと。

で、だ。
学校って勉強するところだから、皆さん頭使ってるわけですよ。

でね、その頭の使い方なんですが、いわゆる勉強というか、定型的な知識の習得というか、まぁ言われたことをやってるわけですが、そういうのって実は作業的な頭の使い方なのですよね。
分かりにくいかな。

計画してマネージメントするような頭の使い方とはかなり違っていて、やるべき事を絞って、見る領域を絞って、やることを絞って、そこに集中する。
ヘタすると時間軸も重視しません。

計画を遂行する時って、それに必要なプロセスとか要素を検討して、時間軸上に組み込んでいくわけですが、そういったときは未来を創造して、全体を俯瞰して、最適化するようなことが必要になります。もちろん主体的に。

が、一般的に学校ではそういった経験はほとんどできないと言っていいでしょう。

これははっきり言ってしまって良いと思うのだけど、学校のお勉強の先に計画を遂行するような能力があると思ったら大間違いです。
考え方ややり方が違うから。
求められる能力が違うと言って良いでしょう。

いくら勉強ができたからといっても、プロジェクトの遂行のようなことはできるようにならんのです。

今までいくつかの授業を通して、ゴールを設定して計画を手段までブレークダウンして実行するようなことを試してみましたが、そういう時に求められる能力と、勉強の出来不出来とは全く関係ないってことが分かりました。

なので、学業成績のみを見て重要な仕事を任せるとかいうやり方は、極めて危険なのだ、ということです。

ただ、いわゆるデキルヤツが勉強もできちゃうようなことはあるわけで、その辺は誤解なきよう。

そして、プロジェクトを回せるからといって、作業的なことができるとも限らない…というか、むしろ苦手なことが多いのも事実。

夢工房での人材育成を考える上で重要なことが日々明確になってきています。
いやー、面白くなってきたぞ。