「価値」について4

価値をつくるためには
プロセス
これが大事だったりします。

価値は
頭の良い人によって優秀な頭脳で
もしくは
高い技術力を持った達人の腕によって

ポコッとつくられる
そんなイメージがありますか?

まあ確かに
頭の良い人(単に勉強ができるという意味ではなく)や
ゴッドハンドを持つプロフェッショナルなら
そういうことも起こりえます。

では、そういうレベルに達するまで
お勉強すれば良いのか?
訓練すれば良いのか?
というと
何もそればかりではなくて

というか
それだけじゃダメで

とにかくやってみる
とにかく手早く形にする
そして、それを改善する

これを凄いスピードで繰り返せば
大抵は、どんどん良くなります。

で、その過程で知識を適宜投入していく。
もちろん、そのためには
視野を広く
アンテナを高く
といったことが重要です。

特に、シミュレーションや生成AIなど
「やらずに済む」ツールが発達しているわけで
「やらないと分からないこと」
が価値を生むと思っています。

何も
シミュレーションとか生成AIを使うな
ということではありません。

それらを使いながら
凄いスピードで作って改善するサイクルを回していく
というのが主流になるでしょう。

頭の中だけで、じっくり考えて正解を出す
というプロセスが価値を生む時代は終わっています。

というか、実社会では昔からそうなっていて
学校における教育では、そうなっていないだけの話ですが。

でも、そもそもの根底にあるべきなのは
高いモチベーションとかパッションとか
そういう根源的なものなのですけどね。

それが無いと何も発動しませんから。

開発のこれからの方向性

私は日頃、ウクライナとかイランの動向をチェックしています。
別にミリオタではないし
軍事関連の開発をしようってわけでもありません。

目的は、技術の動向と変化のスピードのチェックです。
そこから彼らがどういう開発をしているのかを想像するのです。

ドローンの構造はどうなっているのか
はなぜ、あのようなドローンを、あのようなペースで製造できるのか
そして、それらを迎撃するための技術は、開発のスピードはどうなっているのか
もちろん詳細は分かりませんが
おおよその想像は付きます。

技術の世界に民生と軍用の明確な境界線なんてありません。
多くの技術はデュアルユースでもあるから。

航空宇宙や防衛関係のテクノロジーは
あらゆる意味で最先端であって
それらは遅かれ早かれ民生技術として
我々の手元に落ちてきます。

そして、そのスピードとレベルは
年々向上しています。

当然ながら、将来のエンジニアたる学生達は
そういった動向に適合する必要があります。

一般の学生がそういった環境に適合できるようにするのは
正直難しいでしょう。
教育のシステムがそうなっていないし
変化させるための切迫した事情もありませんから。

なので、せめて夢工房の学生達は
未来に適合できるようになって欲しいと思っています。

近年の動向は
アジャイル(agile)
ですね。
「機敏な」という意味です。

開発手法としても、組織文化としても
そういう方向でしょう。

なので、必要なのは
アジリティ(agility)です。
変化に対して、素早く、賢く、方向転換できる力ですね。

素早くやって
素早く最適化・改善していく
というところでしょう。

勇気もパワーも必要です。

我々は戦争のような切迫した環境にいるわけではないので
何を動機とするかが難しいところなのですが…

レースは最適なのですよ。

「価値をつくる」という価値

そう、彼らは
「価値をつくり出せる」
という価値を身に付けるために
日々頑張っているわけです。

で、その価値を形づくるものは何なのか?

エンジニアリングをするなら
他に提供する「もの」です。
それは物体かもしれないし
ソフトウェアのような
形の無いものかもしれない。

「もの」
と、平仮名で書くのはそういうことです。
物体とは限らないってこと。

ともかく
良い「もの」を提供できるように頑張るのだけど

実は、相手が求めるものは「もの」そのものではなく
それを受け取った時の「感情」だったりします。
それを得るために「もの」を求める。

とまぁ、その辺の細かいところはともかく
要点は
相手が求めるもの
相手が感じること
その辺を想像できないと
何をどうしたら良いか分からないということ。

ということは
想像力とか
視座とか
そんなことが大事なのだということです。

知識やらスキルやら
さらに言うなら
メンタルとかマインドは
それを実現するために必要な手段です。

もちろんそれらは
実践しながら得られるなら
それが一番。

やってみて
不足を感じて
そのギャップを埋める
それが学びではないかな。