今しかできないことがある

夢工房で仕事をしていると感覚が麻痺してきます。
というか、日常の基準が一般的ではなくなってくる。

ここの学生達、レーシングカーとか惑星探査機とかを作って、海外のイベントにチャレンジしてます。
で、「勝ちたい!」とかやってるわけです。

そもそも、学生がクルマや惑星探査機を作ったりすること自体、普通ではないし、まして海外の大会に打って出るのも普通ではないと思います。

ここでは、誰からも「やれ」と言われてもいないのに、自発的にチャレンジして、それが20年以上も継続している。
もちろん、長いことやっていれば山も谷もありますが。

それが夢工房の日常です。

自分が作ったマシンで海外で戦うなんて経験を
それで世界一を目指すなんて経験を
どれだけの人ができるのだろうか?

学生の時期とは限らず、人生を通して
という長い時間軸で見ても
たぶんそんな機会は一度もない人がほとんどでしょう。
普通、そういうチャンスは得られません。

それができるのは夢工房にいる数年間だけ。
ですが、20歳前後における、ここでの経験は確実に人生に大きな影響を及ぼします。

でもそれは、夢工房の「普通」です。

これはつまり、自分にとっての「普通」(物事の判断基準や価値観)が、この活動によって大きく変化するということです。

「やろうと思ったらできる」と思えるか、思えないか
そしてそれを、やるか、やらないか
その違いは実に大きいのです。

社会に出てから、何をどのようにやるのか?
それは自身の持つ物差しによって決めるわけですが、それがいわゆる普通でなければ、得られる成果も普通ではないのは当然です。

こうすればうまくいく 12

果たして自分は成功しているのか?
というと、自信を持って言える状態ではないのですが
そんなの当たり前だろう、と言える成功のセオリーはあります。
ここまで何度もネタにしてきましたが、やはり…

すぐやる

これは筆頭でしょう。

単純だけど重要です。
今の習慣を変えなければならないとしたら、難しいとも言えますが。

すぐやれば、その後の時間で最適化ができるよね
というのはもちろんですが…

もう一つの要点は、すぐやることによって、経験の数を増やすことです。

玉数(たまかず:チャレンジの回数)が増えれば、結果の数が増えるのは当然です。
成功の確率が同一であれば、その数は増えるはず。
もちろん「失敗」の数も増えるだろうけど、そんなのは仕方ない。

「チャレンジする前に成功の確率を上げておきたい」
という気持ちは分かるけど、そもそも確率を上げるには、経験の数によるノウハウが必要だったりします。

そのために必要なのは、知識はもちろんだけど、経験しないと分からない暗黙知。
これが最重要。

なぜかというと、知識は過去のものなので、誰でも知ることができる。
でも、暗黙知はやることによって分かることなので、誰でも手に入る訳ではない。
だからアドバンテージや価値になりえる。

チャレンジは未来に向けて、不確実なことをやるってことです。
やってみないと分からないことだから価値があるのです。

知ることの重要性は否定しません。
でも、自分がどんなに知っていても、何も変わりません。
やるまではね。

こうすればうまくいく 11

行動を起こすまでが速い

これは絶対条件だ!
といっても良いほど自信があります。

自分の経験からもそんな気がしていましたが、それに加えて当研究室に所属した学生達の動向を振り返ってみても、それは実感できます。

今まで、クルマの頂点F1に2名、バイクの頂点MotoGPに2名の開発者を輩出しましたので、これは間違いないでしょう。

うまくいくヤツは、すぐやる。

「好きなことだから早くやりたい」
そういう気持ちが強いのでしょうね。
そして行動力もある。

まだあります。

ゴールに向けて行動するとき
つまりチャレンジするときに不足があるのは当然です。
なので…
現状の把握ができて、ゴールまでのギャップを把握できる
そういった見積もり能力というか、想像力も大事。

不足していること、つまりプロセスにおいて必要なことは、やりながら手に入れていく
そんなダイナミックさも必要。

準備万端整えて、石橋を叩いて…
というタイプは、やりたいことができずに時間切れになることがほとんど。
大抵は、考えているうちに時間切れになります。

だって、やらなきゃ分からないことなんて、考えても分かるわけないのです。

あとは

変化できる+頑張り続けられる
という感じかな。
ダメなら変える。
そして継続する。

これ、好きなことをどうしてもやりたいから、そうなるのでしょうけど。

変化しない+頑張り続ける
いわゆる一本調子なやり方は、いつか折れる。

だって、ダメなやり方でハードにプッシュしても、結果は変わらないのですから、継続できるはずはありません。

そもそも、好きでもないことは本気でプッシュできないし、継続は難しいわけで、やはり好きなことをやるってのは最重要なのでしょうね。

「好きこそものの上手なれ」
って言うじゃないですか。
みんな、それ信じてないのですかね?

学生達を見ていると
やりたいことを我慢しすぎたり
やりたくないことをやらされすぎたり
そういう経験が多いと、とても難しいことになるのだろうなぁ
なんて思うのですよ。

そういうの、一般的には「良い子」に分類されるのでしょうけどね。