躊躇なく動くためには

基本的なパフォーマンスとして
瞬発力は大事です。
スピードも大事。
もちろん、チャンスを逃さずに、多くの経験を積むために。

つまり、躊躇なく動けるというのは、圧倒的なアドバンテージになる。

しかし我々は
「失敗しないように、良く考えてから行動しなさい」
と教えられてきた。

この「良く考えて」は、大事なことだとは思う。
しかし、ことチャレンジにおいては、やらないと分からない事ばかり。
そして、大事なのは
「失敗しないこと」ではない。
やらないと分からないことを知ることだ。

実は多くの場合
「失敗しないように」
「良く考えてから」
は、君のためでは無かったりする。

君の面倒を見る監督者にとって、失敗されるとケアが面倒だからだ。
君のためでは無く、自分のためであることが多い。

チャレンジャーとして大事なのは
「失敗してもいいから、早くやってみろ」
だ。
もちろん、考え無しにやるのは論外。
素早く考えて、即決断して、実行する。

そしてもう一つ。
それを習慣にして継続すること。

劇的な変化を起こせるか否か

現状から大きな変化を起こせるか否かこれは考えどころ。

そもそも、現状維持なんてあり得ない。
自分は歳を取るし、周囲も同様。
環境だって不変なものは無い。
そんな中で現状を保つなんてあり得ないのです。
いくら今の状態が気に入っていても、ダメなものはダメ。
その辺は腹を括りましょう。

では、どうするか?

極端なことを言うと…
変えるか
変えられるか
ですよ。

これは極端な表現で、「どちらか」なんてことは無いのですけど、「どちらかといえば」ってところですかね。

変えるか
ってのは、自発的に。内発的な動機で、ということです。

変えられるか
ってのは、もちろん環境によって、ということで、こちらは外発的な動機です。

さぁ、どちらがお好みでしょう?

「内発的」が良いに決まってるじゃん!
と言いたいところですが、そうでもないですよね。

で、キミはどっちだ?
「決める」というより、「明らかにする」ということなのですけどね。
早めに決めちゃえば、実行する時間が手に入ります。
まぁ、勇気や労力は必要でしょうけどね。

どうありたいか? で、どうするか

将来、どんなことができる人になりたいか?
それに即したことをやっていれば、きっと望む世界に行ける…かもね。
というお話しです。

これは自らの実体験をベースに考えていることなので、ある程度汎用性があるのではないかな、と思うのです。

振り返ってみると、バイクに乗って、クルマに乗って、レースも経験して、開発の仕事ができて、未来の開発者を育成している、というのが現状です。
そこから思うことです。

学生の頃は、決して優秀ではありませんでした。
勉強でトップクラスになったことは一度もありませんでしたから、これは間違いない。

そして、幼い頃から乗り物に興味を持っていました。
これも間違いない。

で、やはり周囲にはバイク好きとかクルマ好きとかいるわけですよ。
私が大学生の頃は、クルマかバイク乗ってないと存在が薄いってくらい、バイクブームで、クルマのチューニングブームでしたから。
そしてもちろん、もの凄く詳しいヤツとか、色んな経験を持っているヤツも山ほどいる。

そんな彼らを見ながら
「敵わねぇなぁ」
と思いつつ
「じゃぁ、自分には何ができるだろう」
なんて思いながら、色々やってました。
もちろん好きなことばかり。
アパートでは、バイクやクルマをバラしたり組んだり、サーキットにも入り浸ってました。

その頃、将来はクルマの開発をするのだ!と思っていたかというと、そんな具体的なことは思ってませんでしたね。
でも、何かしらバイクかクルマ関係の仕事をするのだ!とは思ってました。
そういう仕事って、もの凄く勉強できないとなれないと思ってましたから、周囲にいるもの凄く詳しいヤツとかを見て、「オレもクルマ好きだけど、そんなに色々覚えられねーなぁ」と思っていました。それが悩みでしたね。

とはいえ、できるだけのことをやろうとはしていました。
その「できるだけのこと」ってのがレースだったのですけど、今にして思えば正解でした。

勉強の線で優秀になるってのは、ライバルが多すぎるのですよ。
それに、その線でいくと優位性が得にくい。
だって、皆同じことを学んでいるのですから。

対して、レースをやるとどうなるか?
毎レース、勝つためにチマチマ工夫を継続して、「考えたら、やる。そして改善する」というループをグルグル回していく。
知っているだけではダメで、やってナンボなので、行動力は身に付きます。
それが性に合っていたのか、楽しかった。なのでやめられない。
チームワークやコミュニケーションがどれだけ身に付いたかは分からないけど、一人で勉強しているヤツよりはマシだったでしょう。

そして今、夢が叶ったかどうかというのは良く分かりませんが、恐らくかなり良い線いったのではないかと思うのです。
まだ終わってはいませんけどね。

自信があろうがなかろうが、好きなことに拘ってやり続けるってのは大事です。
これは絶対!