卒業式後…1 Day佐世保 出発

今日は我が東京電機大学の卒業式でした。
会場は、いつもの通り日本武道館です。

2年前は、東京オリンピックのために武道館が改修工事で国技館で卒業式をやるということになっていて、実は結構楽しみにしていたのですが、コロナ禍のために中止。
昨年の卒業式から武道館に戻ってきました。
いや、国技館ではやっていないので「戻ってきた」というのは正しくないかな。

今回は当研究室から4名の卒業生がエンジニアとして巣立っていきました。

これからは世の中が大きく変わるでしょうから、それに伴って彼らがどのように成長していくか大変楽しみです。

さて、卒業式が終わった後は
速攻で帰宅して…

寝ました。

そして
3月19日(明日)になった瞬間
つまり午前0時に出発して
1,200km先の
本土最西端と言われる
長崎県の佐世保まで行ってみます。

たぶん、ほとんどの行程は雨で、しかも冬の寒さだけど。

たぶん16時前には到着するのではないかな。

2019年の8月には
住んでいる埼玉県から、北海道最北端の宗谷岬へバイクで24時間以内に行けるのか
というチャレンジをして
1,500kmを約22時間でコンプリート。

大間から函館まではフェリーに乗ったので
実質的な走行時間は19時間程度でした。

2021年の10月末には、九州最南端の鹿児島県佐多岬へのチャレンジ
1,500kmを約17時間でコンプリート。

すでに1,500kmのチャレンジを2回成功させているので、恐らく今回は特に問題は無いと思いますが油断は禁物。

そうそう!
昼と夜の12時は
12時と呼ぶのが正しいの?
それとも0時なの?
という話がありますが

例えば、午前10時、午前11時…とカウントしていったら
最後が午前12時で
それは同時に午後0時でもあるわけです。
もちろん0(ゼロ)からカウントを開始するなら
午後0時、午後1時、午後2時…となるわけですね。
どうでもいい話ですが。

最西端到着後は、同日中に福岡県の新門司まで行ってフェリーに乗るので、24時間での最終的な走行距離は1,500km程度になる予定です。

さて、では行ってきます!

日本は思いのほか大きい

住んでいる埼玉から
北海道最北端の宗谷岬までの1500kmを22時間で
九州最南端の佐多岬までの1500kmを17時間で
その両方にバイクで行けました。
やればできるもんだね!
キツイですけど。

さて
皆さん日本は小さい国だと思っているでしょう?

埼玉から本土最北端と最南端のどちらへも1500kmってことは
最北端から最南端までは3000kmですよね。(埼玉経由で)

これ、オーストラリアの南極側のアデレードから
赤道側のダーウインまでの距離と同じなんですよ。

オーストラリアの中央を南北に貫く
スチュワート・フリーウェイ
これがアデレードとダーウインを
3000kmで結んでいるのです。

ほら、日本って結構大きいでしょう。

日本を真っ直ぐに立てて
オーストラリアの地図にはめ込むと
縦方向がピッタリはまる感じです。

え?じゃぁ、オーストラリア縦断は二日で行けるの!?

そりゃ無理でしょうね。

24時間くらいなら徹夜で走れますけど
二日目は無理でしょうから。
ちょっと休まないと(笑)

冗談はさておき
日中に走って一週間
というのが現実的なところでしょう。
夜は走れません。

カンガルーとかの夜行性の野生生物がいる土地を
夜中に走るのは危険です。

ヤツら、ライトめがけて飛び込んできますからね。
100km/h程度で巡航してるバイクで正面衝突したら
かなりマズイことになるでしょう。

カンガルーは車が来ると道路際に立っていて
もう避けられない
というタイミングで、目の前にピョン!
と来るそうです。
ゾッとしますね。

北海道の夜の走行だって危なかった。
鹿がそこら中にいて、こっち見てますから。
飛び出て来たら最悪です。
これも衝突したらかなりヤバイことになります。

鹿も目の前に飛び出してきて
車の前でピタッと止まったりします
つぶらな瞳で見つめながら。

そうそう、オーストラリアにはラクダがいるんですよ。
昔、内陸部の開拓をする際に中東から連れてきて
大層役に立ったそうです。

その一部が脱走して野生化しているそうです。
季候が悪くて食物が不足しているときに
群れで民家を襲撃することもあるとか。
凄いですねー。

ちなみに
アメリカのロサンゼルスからニューヨークまでが約4500km
一週間じゃ無理そうですね。

オーストラリアのお隣のニュージーランドは
一見小さいようですが
南北の端から端まで走ると
ちょうど2000kmくらいのようです。
意外と大きいです。

オーストラリアもニュージーランドも
モータースポーツ界に大きな足跡を残した人物がいる
魅力的な国なのです。

難しいから面白い だからチャレンジするのです

なんだかんだでバイクに乗り始めてから
ずいぶん長いこと経ちます。
あと数年で40年になります。

ついこの間、バカなチャレンジに成功しましたが
給油や食事の休憩時間を除くと
15時間くらいバイクに乗ってるわけです。

自分が好きな楽しい乗り物に長時間乗ってるんだから
さぞ楽しいだろうとお思いかもしれませんが
まぁ、修行です。
ある意味楽しいという言い方もできるかもしれませんが
正直キツイですよ。
こういうのが楽しい人は変態ですね。

その間、色々考えてたりするのですが
運転以外のことを考えてると危ないので
もちろん運転のことを考えている時間がほとんどです。

で、まだまだ詰め代があるな
と思いながら
色々試してたりするんですよ。
練習しながら移動しているようなものです。

長距離の巡航とは言え
加速 減速 旋回 加速 減速 旋回…
と延々繰り返しているわけです。
その度にチマチマと色々試すのです。

さすがに1500kmも走れば
この年になっても色々気付きがあって
まだまだ伸び代があるんだなぁ
バイクっていいなぁ
なんて実感してます。

バイクに乗っていて
一番難しくて一番楽しいのは
やはりコーナリングですね。
難しいから楽しいのでしょうね。

別に高いスピードで曲がれば偉いってわけではないのです
公道ですから安全第一です。

自分が納得いくように乗れてるかどうか
ってのがとても重要。

で、今回のテーマは
腰骨の角度と丹田(腹筋)の使い方
でした。
これは減速からコーナリングにかけての
姿勢のつくり方と保持の仕方の話しなのですが。

まぁここであまり細かいことを言っても仕方ないのですが
「現役でレースやってる時に、これに気付いていたらなぁ」
なんて気付きが今頃あったりして
「たら・れば」な思いを巡らせていたりしたわけです。

と、ここまで書いて思い出したのですが
そもそも1日で長距離を走るチャレンジをしたきっかけは…

まず
学生が頑張るばかりではなく
自分も頑張らないとな
と思ったのが第一。

それと
オーストラリアの縦断に備えてのトレーニングとして
ということだったのです。

現地をのんびり走れれば別に問題はないのですが
1週間程度しかない休みの期間中に確実に走りきるためには
1日の走行距離を稼ぐ必要があって
それを可能にしておく必要があったのです。
セコい旅ですね。

大事なのはフィジカル面の耐久性はもちろんですが
もっと重要なのはメンタル面の耐久性なのです。
キツいコンディションで、メンタルが崩壊していたら
成功しません。

宗谷岬や佐多岬のチャレンジでも
大事なのは1500km走った時に
どの程度メンタルを保てているか
それが重要なところでした。

幸いなことに
走りきった途端に茫然自失
という状態にはなりませんでした。

オーストラリアに行ったら
現地では徹夜で走行するなんてことはありません。
夜はカンガルーが飛び出してきて危ないですから。

アウトバックと呼ばれる
暑くて乾燥した内陸の砂漠地帯を
毎日延々と走る必要があるのです。

計画では舗装路を行きますが
仮にオフロードを走っていれば
ガソリンか水のどちらかが切れたら死ぬ
と言われるような場所です。

舗装路でも
致命的な事故をやったら助からないでしょうね。
携帯繋がらないし
周囲数百キロの範囲に病院がない
なんてのは珍しくないですから。

前回の走行でも分かりましたが
気を抜いていたら本当に危ないです。

観光らしいことは
ほとんどできないかもしれません。
でも、それで良いのです。
現地の空気感を味わえれば満足です。
修行ですから(笑)

こんなのは人から見れば
大したチャレンジではないかもしれませんが
自分なりに挑戦し続けるのが大事だな
と思うのです。