ゴール設定の重要性

何をゴールとしてセットするか?
それはとても重要なことです。

なぜって、今この瞬間からやることはゴールによって決まるから。
行動の駆動力となるモチベーションのレベルも同様にゴールによって決まります。

ゴールの設定によって、今後の多くのことが決定されるから重要なのです。

当然ながら、ゴールの設定は自分ですること
これは絶対条件です。
仮に他から課されたものであっても、自分で消化して腹落ちしておく必要があります。
そうして「自分のもの」にしておく。
そうしないと能動的には動けませんし、モチベーションも上がらないから。

そして、ゴールの設定位置も大事です。

マイナスをゼロにするようなことをゴールにしないこと
です。

だって、結果が「ゼロ」ではワクワクしないでしょう?
やる気が起きるゴールが必要なのです。

よく
「ダメなところを直してから、上を狙う」
のような考え方をしがちですが、あまりお勧めできません。

だって、ワクワクしないから。
それに、そんなことに時間を使うのは惜しいから。

ダメなところを直して普通になる暇があったら
得意なことを伸ばして、ダメなところが問題にならない状態にしたら良いです。
時間は最も貴重なリソースですから。

そして、もう一つあります。
狙ったところの少し下に着地するケースが多いから
です。

ゼロを狙うと、大抵の場合の結果はマイナスです。

なので、マイナスをゼロにしてからプラスを狙うのではなく、一気にプラス側に振り切れたゴール設定をお勧めします。

例えば学生生活なら
会社に入るまで
をゴールにセットするのではなく
どういう仕事ができる人になりたいか
どんな成果が欲しいか
をゴールにセットすべきです。

それが決まったら、何をどうすべきかというのは自ずと決まるでしょう。

想像・創造 そもそもの話

私の周りには、エンジニア志望の学生達が沢山います。

エンジニアとは言っても色々あるわけですが、クルマやバイクをはじめとする製品の開発者ということであれば、必要な資質はある程度明確です。

知識やスキル、それはもちろん重要です。
技術屋さん志望ですから。

製品の開発者といっても色々な人が必要なのですけど、基本的には新しいものを作る人であって、競争力がある製品を作る人です。

競合製品に対して何かしらの優位性が無いとお客さんは喜んでくれないでしょう。
レーシングカーを作るのであれば、ライバルに対して優勢が無いクルマは商品性がありません。
もっと簡単なところで言うと、「違い」を作ることが重要です。

で、ですよ。
違いを生み出すのは、作る人です。
当然ですが。
違いを生み出したいと思わない限り、違いは生まれません。

しかし、そのための想像力、創造力の源となる、マインドというかスピリットというか、そういうものはどうやって育むべきなのでしょう?

そりゃぁ、日頃からそういうことを考えて工夫する環境に浸かっていなければ無理でしょう。
「会社に入ったら」
と思うかもしれませんが、こういう基本的な考え方というか、価値観というか、そういうものは若い頃に身に付けるからモノになるわけで、年取っちゃうと難しくなります。

それに皮肉なことに、良い会社に入るために誰かに言われた資格やら学歴やら、皆が同じようなモノを持っていると、入社試験の面接担当は
「あぁ、この彼も同じことを言ってるなぁ」
と感じるのですよね。

学生達は、言われたことをやって、合格点のような何かしらのボーダーを超えれば合格すると思っているかもしれませんが、忘れちゃいけないのは、ヨソと違った事をやるのが開発業務のミッションとなるということです。

我が国の教育システムには、そういう違いを生む心を育む仕組みが無いように思います。
逆に、違いを許容しない仕組みばかりで構成されている。

そりゃ、社会に出たら困惑するし、難しいことになるでしょう。

これは個々の学生にとっても問題でしょうし、社会の問題でもあると思います。
そもそも、同じことをする者が集まった群れが進む方向に困難が待ち構えていたらどうなるのでしょう。

というわけで、真面目にお勉強するのはもちろん大事なのですが、それは一体何のためなのだ?というところを意識して、想像力、創造力を使って独創性とかチャレンジ精神を育む必要があるのは間違いないわけです。
今後、実用的なAIが台頭してくるのですからなおさらです。


我々を駆動するもの

外的な動機によって、まるで「煽られて」いるように、仕方なくやっていることが日常生活のうちにどれだけありますか?

自身の「やる気」によって、つまり内的な動機で自ら駆動しているのが一番健全ですよね。

いずれも「やっている」という部分だけ見ていると、とても似ていて区別が付きにくいかもしれません。
本人にも自覚が無かったりするのではないかな?

でもやはり、内的な動機の方が成果は出やすい。
というか、内的な動機であれば自ら成果を望むのだから当然ですが。

例え外的な動機であっても、考え方によって内的な動機に変換することはできます。

それは…

面白くしてしまうこと

とはいえ、面白くするためには工夫が必要で、工夫をするにもモチベーションが、つまりやはり内的動機が必要になります。

うむむ、これもやはり鶏が先か卵が先か状態です。

そこで思ったのは
そもそも、自分はどういう人になりたいのかというマインドセットが大事なのではないか
ということ。

例えば
アイデアを形にするエンジニアになりたい
としましょう。

であれば、アイデアを形にするというスキルが必要で
それをアウトプットするという行動も必要です。

で、真面目な多くの人が考えるのは
「じゃぁ、まずはそれらを手に入れないと」
となるでしょうけど、それをやっちゃうと、パフォーマンスが不足している現状と向き合わなくてはならないので、モチベーションが下がりがち。

なので、まずは自分の立ち位置を決めてしまいましょう。
自分がなりたいのは
「発信する側の人間」なのが
「受け取る側の人間」なのか
です。

気をつけて欲しいのは
あくまでも「自分がなりたいのは」です。
人に言われたからとか、リスクがうんぬんとかではなく、いかに純粋に自分が望んでいるかが重要です。

この場合、根拠は要りません。
実力とか自信があるとか無いとかではありません。
希望で良いのです。
希望は強ければ強いほど良いです。
まずはそれが最初です。

強力な希望こそが、強力な駆動力になるのです。

すると、あら不思議
立ち位置が決まると、自ずと必要なことが見えてきます。
もっともこの場合も、モチベーションの高さによるとは思いますが。

そう
求めよ、さらば与えられん
です。

強く求めもせずに、小さいことをチマチマ集めても、それが魅力的な何かを形づくったりすることはありません。
ビックリするくらいありません。
ホントですよ。