夢を語ろう

夢を持たない若者が多い
のかな?

確かにそうかもしれないけど
それは今に限ったことではないと思う。

私の学生時分もそんなにいなかった。

照れくさいってのもあるだろうけど

そもそも、食うに困らず
命の心配もしなくて済む生活をしていて
夢を持たなくても
別に不思議ではない気もする。

それが豊かな生活の代償だろうし
いわゆる成長曲線が頭打ちになる原因でもあると思う。

とはいえ
やはり若者には夢を持って欲しい。

だってその方が面白いでしょう?

もちろん国自体の活性化にも繋がるだろうし。

でも、面白いというか皮肉なことに
生きることや生活の質への欲求など
いわゆる生理的欲求などの
基本的な欲求が満たされていないときの方が
夢を持ちやすい気がします。

まぁ、何かを求めるときって
「もっと!もっと!」
ってなりますからね。

人って欲深いです。

と、ここまで書いてきましたが

若者が夢を語らないって
実はとてもマズイことですよね。

だって、若者の夢って
我々全員の未来でもあるのだから。

そこで、夢を持たない若者を批判するのはナンセンスで
彼らが夢を持てない環境を作ってきた
年長者も反省して努力すべきです。

が!
往々にして歳を取ると
色々やらないための
変わらないための
言い訳がうまくなっちゃったり
実際に行動するパワー自体が低下しちゃったりしているので
なかなか難しいことになるのでしょうね。

とかなんとか
理屈をこねくり回したり
他者を批判しても
事態は改善しないので

夢工房は
「おぉ凄い!そんなことできるんだ!」
と言ってもらえるようなところを目指さないと
と思っています。


「いいなぁ、自分もやってみたいな」
とか
「あいつらにできるんだから、俺たちもできるに決まってる」
と思ってもらえるようにね。

そのためには
不言実行
なんてのは全くダメです。

だって誰も気付いてくれないし
言わなければやらなくても良いわけだし
そもそも面白くない。

皆で夢を語って
ガツンガツンぶつかって
盛り上がって行きたいものです。

伝えるべきもの

どうも「理系」といわれる世界にいると
数字とか理論とか
そんなことばかりに価値があるような
錯覚をしがちです。

そう、そんなの錯覚です。

というか、まぁ
そういうのも価値はあるのですが
むしろ価値を形づくる一部
と言った方が良いと思います。

エンジニアがものをつくる
それをアウトプットする
相手に伝える

それは何のため?
相手の心を満足させるためです。

仕事の満足感は
そこで得られる。

なので
仕事は相手を喜ばせるように成す必要があるわけですが…

相手の喜ばせ方なんて
誰が教えてくれるのでしょうね。

どこかで誰かが教えてくれているのかもしれませんが
我々の目にはとまりませんね。

いや、偉人の名言なんてのは
案外そういうものも多く含まれているのかもしれません。

学校での勉強がうまく行けば
親や先生は喜んでくれるかもしれませんが
それで将来のお客さんが喜んでくれるでしょうか?

たぶん無理です。

大事なことって
やはり簡単に伝えられるものではないようです。

なので
ひたすら自分で想像して試すしかない。

想像力(創造力)は大事ですね。
そしてチャレンジング・スピリットも。
クリティカルに大事です。

コミュニケーションは基本ってことですね

墜落…しないために

昨日に続いて飛行機ネタです。

今回は、お師匠様の佐野彰一先生からの受け売りです。

佐野先生は、ホンダF1第1期の車体設計者ですが
学生時代に専門で学ばれていたのは航空機なのです。
で、ホンダがF1を始めるときに
モノコックボディを設計するなら航空機を学んだ者が適任だろう
ということで最初のF1マシンの設計に抜擢されたのですね。
飛行機はF1マシンと同じ応力外皮構造(正しくはセミモノコック構造)ですので。

その佐野先生が、こんなことを仰っていたのを
ふと思い出しました。

開発は飛行機が飛んでいるようなものなんだよ。
高度があれば飛行中にトラブルが起きても
墜落するまでの時間を稼いで何とかできる可能性が高まる。
開発を早く進めておくというのは
高度を稼いでおくということと同じなんだよ。

あぁ、なるほど!
と思いましたね。

開発を早く進めておくのが良いことは
誰でも何となく分かっていることでしょうけど
実際にそうしておくことの重要性を
概念として理解するにはピッタリの表現ですよね。