2024年度 追出し会

今日は「追出し会」と称して、2024年度の卒業研究生(4年生)の送別会です。
例年は日中にカートレースをやって、夜に宴会という流れでしたが、今年は別の日に分けての実施です。

場所はいつものお馴染みの中国料理「龍門」。
こことはずいぶん長いお付き合いをさせて頂いています。
オーナーは台湾の人なので、中国料理とは言っても中華民国料理ですね。
この界隈ではナンバーワンのクオリティだと思います。
恐らく、この値段でこの内容の店は横浜の中華街にも無いのではないかな。

卒業生達に加え、佐野彰一先生にもご同席頂いて、結構な人数が集まりました。
そもそも当自動車工学研究室は、佐野先生が立ち上げて私が引き継いでいるわけで、いまだに佐野先生には何かとお付き合い頂いています。

卒業生には、今回も江戸の名工の左久作さんにお願いしてあつらえた小刀をプレゼント。

彼らも世に出たら活躍してくれることでしょう。

仕事に必要なもの その1

仕事とは、言われたことをやるもの
と思っているなら、この先は読む必要は無いと思います。

ここでは、技術系、特に開発の仕事において、良い仕事をするには何が必要か、という話をしましょう。

とは言うものの、これさえできれば完璧!という正解があるわけではありませんし、私ごときが言えることはたかがしれているのだけど、私でも言えることで、半ば社会の常識かもしれないけど、意外と学生は知らない話をしましょう。

そもそも、開発業務を経験した人と学生が話をする機会ってあまり無いのですよね。
なので、そういったことを仕事にするのであれば知っておいた方が良いことでも、なかなか知る機会が無いのが実情でしょう。

必要なことは色々ありますが、基本的には「ものづくり」ですので、ものはどうやって作られるかという基本的な知識は必要でしょう。

と言うのは簡単です。
ですが、ここに含まれることは広範にわたるものです。

まず筆頭に来そうなのが、技術的な知識でしょう。
これはいわゆる学問的なものも含みますが、完璧である必要は無いと思います。
基本的なところはソコソコ知っていれば良いかな。

重要なのは、実践知だと思います。
やらないと分からない事です。

というか、実践してみたら必要なことが分かるという言い方のほうが良いかもしれません。
ここで言う「必要なこと」には、授業で教わるような形式的な知識も含んではいますが、授業では教えられないことも含まれていて、それが実践知です。
「それは何だ?」と言われると困ります。
だって、やらないと分からない事だから。

でも、分かりやすいところを一つ挙げるなら、五感で感じるようなことかな。

例えば、設計をするのであれば、最終的なアウトプットは、図面などの設計情報や仕様なのですが、それらは一体何のためにあるかというと、製品にして使用して、要求される働きを発揮させるためにあります。

そのためには、まず製作する必要があります。

であれば、どのように製作するのかが分からなければ、それらの情報を作ることはできません。
作れもしない図面を描いたところで意味はありませんし、作り手を考慮せずに作りにくいものを設計するとロクな事になりません。
精度が出ないとかコストが上がるとか。

なので、いくら設計をするといっても、ものを作った経験が無いと良い仕事はできないと思います。
とはいえ、あらゆる製作経験を…なんていうのは非現実的なので、可能な範囲で経験を積んだら、あとはせめて現場を見て、作業者とコミュケーションを取って、実際の製作をイメージできるレベルにはなりたいものです。

そのイメージに含まれるのは、単なる形式的な知識ではなく、作り手が五感で感じるであろうものまで含まれれば、それを元により良い設計情報をつくることができるでしょう。

つづく

やらないと分からないこと

コータロー、種子島では頑張りました。
表彰された1位と2位のチームは社会人でしたので、学生だけの順位で言ったら一番ですから。

夢工房の活動では、教員である私がああだこうだ言って、学生がそれに従うというスタイルではありません。
活動内容の確認や評価はしますが、手取り足取り指導するということはしないのです。
で、あそこまで行ったのは大したものです。

とはいえ、学生なだけにまだまだ課題はあります。
傍から見ていれば、色々言うことはできます。
特に私の場合は、曲がりなりにも社会人で元エンジニアですから、気になることは山ほどあります。

では、最初からそれを言えば良かったのか?

まぁ、ある程度はアドバイスとして言いますが、それが100%活かされるかというと、決してそんなことはありません。
知識や考え方は、本人が欲していない状態で手渡したところで、大して役には立ちません。

経験のある者が、経験の無い者に伝える、教える難しさがそこにあるのです。

では、どうしたら良いか?

まずやってみて欲しいのです。
そうしたら、何が必要か自覚できますから。
で、欲しいものを掴むために行動する。

そうやって手に入れた知識は、そう簡単に忘れたりしませんし、当然ながら使い方が分かる。
生きた知識とはそういうことでしょう。

と、そういう事自体が「やらないと分からない」ことなのです。