彼らの情熱に影響を与えるもの

どうもうまくいかない原因は、一般的に推奨されることが悪い方向に働いている気がしてなりません。

例えば「真面目さ」なんかに代表されると思います。
この「真面目さ」をどう捉えているか。

出過ぎたことをしない
かな。で、
失敗せず、最低限にやる
というのが方針ですかね。

確かにそれなら管理側に余計な手間を掛けず、最低限の労力でボーダーをクリアするようなやり方になるかもしれません。
いわゆる効率の良いやり方かな。

そもそもそれは、ゴールとすべきものではなく「手段」なので、手段と目的がひっくり返っている。

でもそれが学校で自然と養われてしまっている気がしています。

それを学生に突きつけて、「そんなんじゃイカンじゃないか!」と言ったところで、そもそもそういった効率の良いやり方を彼らに提示したのは、我々年長者です。

「一生懸命勉強して、将来楽に暮らしていけるように」
とか
「自己の利益を最大化するように」
とか
「効率よくやれ」
とか。

「トレンドを考えて、それに乗っかるように」
なんてアドバイスもするでしょう。
そもそも好きでもないトレンドに乗るためのことなんてやったところで、うまくいくはずないと思うのです。

そんなことを繰り返していくうちに、自分の理想とか好みとか、そういった最も大事なことから離れていって、自分の理想を想像する力を手放してしまう。
そうなったら、何かに夢中で取り組むような、成長するために最も大事な資質を失ってしまいます。本来、そういう資質は誰しも子供の頃に持っていたはずなのに。

結果、「楽して得して効率よくやろう」みたいなことになっちゃうのは仕方ない気がします。
パッションが無くてチャレンジできなかったりするのは、アドバイスや周囲の情報を重視した真面目さから来ている気がするのですけど、どうでしょうか?

戦略的に行こう

勉強できなきゃロクな未来は無い?
そう思ってますか?

この場合、学校でやる定型的な暗記中心の学習を指しているのですが。

まぁ、今のシステムであれば、ある程度できる必要がありますね。
進級や卒業しなければいけないので。

ですが、そんなことで悩んでいる状況でロクな未来は無いと考えるのは早計です。

勉強ができない現状は、何に向かっているのでしょうか?ゴールは何ですか?
その対象を考えた際に、悲観的になるのですよね?

この場合、対象は望む職種や会社組織だったりすると思いますが。 その組織に属するために、定型的な学習の能力が高いことだけが望まれていますか? それ、本当ですか? ちゃんと調べましたか?

それが本当であれば、そもそもゴール設定が間違えているのではないですか?
きっぱりあきらめて、他の道を探すのが良いかもしれません。
方向転換するなら早い方が良いです。新たな方向性で準備する時間が確保できるから。

まさか低い精度の情報を持つ「聞きやすい人」から得た情報ではないでしょうね?
自分の将来に関わる重要な問題なので、確度の高い情報が必要です。できればその業界側の人と直接話をするのが良いです。
自分がいる側(つまり学校側)の人からのみ情報収集するのは危険です。
だって、教育だってビジネスですし、実体験がない人からの情報ですから、そもそも精度が低いのは当然です。

よく勘違いしがちなのは…

どの業界だって、大抵は勉強ができるに越したことはないと思っています。それは事実でしょう。
でも、勉強だけできれば良いという訳ではないとも思っています。

特に、この場合の勉強というのは、学校で得た知識のことであって、それらは100%古い情報です。
それを知っておくのは大事なことかもしれませんが、知っているだけでは何も起きないのです。
学校のテストでやるような、記憶の中から何かを引っ張り出して、問題を解いて答えを求める、のようなプロセスで仕事は成立しません。

勉強ができてテストの点数が高いことは、仕事のパフォーマンスを保証するものではないのです。

高度経済成長期から、バブルが弾けたあたりまではそれで良かったかもしれません。
少数な優秀なブレインが多くの人員に指示を出して、下々の者は言われたことを忠実にやる、といったシステムなら、学業の成績が良い人は良い働きをしたかもしれません。

しかし、今はそういう時代ではありません。

知識は大事ですが、それを使って何ができるか?
これです。
特に若者に求められるのは、実践的な経験だったりします。

知識とかスキルとか熱意とか、色々必要で、挙げていったらキリがないですが、ここで考えて欲しいのは、それら複数の要素のどれか一つがあれば良いということではなく、「掛け算」でパフォーマンスが決まるということです。

パフォーマンス=知識 x スキル x 熱意
みたいに。

知識とスキルと熱意の3つだけで考えるなら…

知識とスキルと熱意が超絶に優れているのが理想かもしれませんが、そんなスーパーマンは滅多にいません。

全てがボチボチの人は、それなりにいるかもしれません。
一番多いのはこのタイプかな。
なので、ライバルが多くて過当競争になりそうですね。

3つのうち、2つ、もしくは1つが素晴らしく優れていても、他の何かがゼロだと困ったことになります。掛け算なのでパフォーマンスはゼロですから。
勉強だけできるってのは、これに相当します。

3つのうち2つはボチボチでも、1つだけがムチャクチャ突き抜けていたらどうでしょう?
突き抜け具合にもよりますが、これは面白いことになります。
しかもそれが、一般的に学校で勉強しないことだったらどうでしょう?
だとしたらそれは、普通の人では得られないことですので、凄い武器になる可能性があります。本人にとっても、組織にとっても。

そして実践的な経験がそこに加わったら?
もちろん、その3つ以外のファクターもあるわけで、何を加えるかは本人次第。

そんなふうに戦略的に考えていくのも面白いと思いますよ。
というか、絶対必要だ!!

学びについて考える

「学び」なんて言うと、定型的な知識の獲得だと思われがち。
つまり「知る」ということですね。

で、十分に知ったら実践しましょう、なんてことにしたいのですよね。
何のためかというと、失敗しないために。

なるほど。

では、その逆を考えてみましょうか。
どういうことかというと…

十分知る前にやる
です。

まぁ、この場合の「十分」ってどの程度なの?ってのもありますが、それすらも十分考えないという前提でいってみましょうか。
思い付いたらやる
くらいで。

すると何が起きるか?
それこそ考えるまでもないかな。

失敗しますよね。

ここで大事なのは何か?
失敗したということじゃないのですよ。

「あぁ、こうすると、こういうことが起きるんだ」
というプロセスを知ったということです。

あまりに考えが浅くてうまくいかなかったのであれば
「あぁ、もっと考える必要があったのだな」
ということを知ります。

この「やって」「知る」のセットこそが学びです。
そして、このやるための知識、やって分かったことこそが、生きた知識です。
で、知ったことを次回の「やる」に活かして、さらにその先を知る。
その自発的な学びのループを回していくことが重要です。

このループを回し続けるモチベーションが重要なので、魅力的な高いゴールの設定をセットで考える必要がありますけどね。

学びって、他人から言われて覚えたことや、指示されてやることではありません。
そういったことが将来どれだけ効果的に活かせるかってのは大変疑問です。
「言われたことをやる」という原理で動いていると、心の片隅に「できればやりたくない」が発生しがちです。そんな気持ちでは過去の経験を活かすなんてできません。
さらに言うなら、自発的に学ぶサイクルを持たずに社会に出てしまうのはどうなのでしょうね。

対して、自らゴール到達のために必要性を実感して知識を獲得し、それを実際に活用した一連のプロセスや、それによって得られた知識や自信など、これらは社会に出ても、どのような業種についても、きっと有効なんですよ。
そして、一番価値があるのは「やらないと分からないこと」です。