やってみないと分からない

人の生き方に
絶対とか正解とかは無いわけで

失敗を避けたからといって
面白くなることも無いわけで

満足感とか喜びってのは
不満足で面白くない前段階があったりするわけで

なんだか良く分からなかったり
やりたいことができなかったり
やってみてもうまくいかなかったり

そんな状態があるからこそ
壁を越える意味があるんですね。

とはいえ
壁を前にすると
面倒だったり怖かったりして
立ち止まってしまうことが多いものです。

そこで考え込んだところで
自分の過去の経験を元に考えても
経験が無いからこそ悩んでいるわけで
どこまで行っても答えは無い。

本当は
立ち止まらずに
ぶつかってみれば
何かが見えたりするのですけど
なかなかそうはいかないものですね。

こんなことを言ったところで
嫌なものは嫌だろうし
怖いものは怖いわけで
だからこそ
皆がうまく行くわけじゃないんですね。

まぁ迷ったら
馬鹿になって
ドーンと行っちゃえばいいのですよ。
あら、簡単。

馬鹿なことをやって、間違えて
そういう経験があるからこそ
洗練されていって
相対的なものの価値とか
意味を知っていくのでしょう。

やらずに逃げるのは簡単です。
何も得られなくなるけど。

やってみたら
失敗しても成功しても
必ず何かが分かって成長できる。

学生のうちは
失敗が許されるのだから
どんどんやって成長するチャンスです。
数年で終わっちゃうけど。

単に知識として、ものごとを知るのと
実体験として知るのは
似て非なるものです。

ものを作ると
その辺は良く分かると思います。

作ったものが教えてくれますから。
「お前は、まだまだじゃ!」
って。

間違った「我慢」が多いのです

メンタル面で色々とアドバイスをくれる
ある先生が
「最近は何を我慢するかが間違ってるんだよ」
と言っていたのを思い出しました。

これ、言われた時にはピンとこなかったんだけど
今更ながら思い出して
その通りだなぁ
と思ってます。

これ、どういうことかというと

子供の頃って
誰しも欲しいものを我慢させられる
そんな経験があるでしょう?
大人から言われて。

そんなことばかり経験しているから
いつしか「我慢」ばかりして
欲しいものや、やりたいことがあっても
それを得るために行動しなくなってしまって
それが当たり前になってしまう。

技術が活かされるのは
クリエイティブな人間がアイデアを作っていく時なんだけど
そういう時って
達成感とか、喜びとか、充実感とか
そういったものに向かうための
ポジティブな感情を持っていないと無理なんですね。

で、「我慢する」ということは
その「ポジティブな感情」を起動するスイッチに対する
カバーみたいな役割になってしまっているんだけど
そんな状態になっていると
感情的にはネガティブな方向に行ってるんですね。
やりたいことを我慢してるのだから
当たり前ですが。

本来我慢すべきなのは
スイッチを押すのを我慢するってことじゃなくて
まずはスイッチを押してしまって
欲しいもの、やりたいことを得るために
どのような方法があるのかを考えて
そのために必要な行動を我慢してやる
できるまでやる
という「我慢」なんですね。

何とかこれを一周回してしまえば
ポジティブな感情をどうやったら得られるか
というのが分かる。

「我慢」の使い方が間違っていると
うまく行かないことがあると
「自分に向いてない」
とかなっちゃったりするんだけど
これは習慣化された間違った「我慢」が原因だぞ
というのが今回言いたかったお話し。

もちろん、これを何とかするには
本人の気付きが重要だけど
我慢しないことを受け入れる「器」も必要なわけで
チャンスなどを含めた環境ですね
その辺を何とかしていきたいものです。

やりたいことや思い付いたことを
バーン!とやっちゃうのって
結構大事なことなんです。

想像力を伸ばそう

常々、人は文明や文化の発展に伴って
色々得てきたのだけど
失ったものは何だろう?
なんてことを考えてます。

自然豊かな職場にいると
自然との対話能力は失ってるんだろうな
なんて思います。
自然に対する感性ですね。

昔の人は、こんな自然に囲まれていたら
もっと色々感じていたんだろうな
と思います。

今の人は
木の葉の露に人生のはかなさを見る
とか
夕日に切なさを感じる
みたいな感性は無くなってきているのではないでしょうか。
これ、自分だけ?

まぁ、日頃使っていない
感性とか能力は低下しても不思議ではありません。
だって、普段必要ないもんね。

とはいえ、生き物として持っている
根源的な本能レベルのことは
そうそう失わないでしょう。

では、人間特有の能力は何か?

代表的なのは言語ですかね。
あとは想像力かな。
未来を予測する能力。

動物は地震を予知する
とか言いますが
あれは想像したりしているのではなく
実際に予兆を感じているのでしょうね。

人はそういうのは
そもそも持っていないのか
それとも劣化しちゃったのか

ともかく人は
時間軸を未来に向けて引き延ばして
そこで何が起きるかを想像できます。

この能力は必要なら使って磨かれるでしょうし
必要なければ使わずに劣化するでしょう。

どんな能力も、若いうちに鍛えれば
大きく伸ばせるのは自明です。

逆に、若いうちに停滞してしまったら
その後に伸ばすのは難しいかもしれません。

ずいぶん長い前振りになりましたが
20代前半って
人の人生を決定づける重要な時期だと思うのです。

その貴重な時期に
ヒーヒー言いながらものを作るって良い経験だな
と思うのです。

想像力(創造力)と行動力があって
それを実践した経験があれば
大きく人生が変わっていくはずですから。

あとは作った「もの」が自身を評価してくれます。
その「出来」が
「今のお前はこんなもんだよ」
と。

そうしたら、あとはどうしたら良いかを考えて
またやってみる。

そのうち
「あ!そうか!」
という気付きがきたりしてね。

そうすると引き出しが増えて
想像力も伸びる。

ものづくりって凄いです。